【感想・ネタバレ】きみは白鳥の死体を踏んだことがあるか(下駄で)のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年03月18日

内容が、虚8:実2のほぼ自伝的性春恥小説らしいんやけど、この小説をそのまま脚本にしたら、おもしろい演劇1作できるやん。松尾スズキ氏が演じる白鳥おじさんの姿が目に浮かぶ!

学校の、白鳥の剥製が盗まれたという話題になったとき、以前、白鳥おじさんが絵画の盗難未遂をやらかしていた事件が尾を引いてたから、...続きを読むどうせまたおじさんの仕業やろ?って思って、母との短い会話を気にも留めんかったけど、あんな展開になるとは。

げんの彼女・すみ子(疲れたお母さんのミニチュア)との神社でのディープキスシーンは笑える―
「ちゅっぱぱちゅぱぱ~カッと目を見開いて…」おもろすぎるやないか笑

佐々木に、罰として全裸で文通読ませる場面も最高。

すぱぱぱぱん!同居人のSEX描写がなんともいえない笑
正常位を背後からみた光景を「※・※・」で表すなんて斬新すぎます✨

ふざけた内容ばっかりやけど、そんな中にも、淡~い恋心が見え隠れすることもあって、
自身がラブレターを書いては、丸めて、ゴミ箱に捨て、書いては、捨て…を繰返してるとき、
『このゴミ箱の底が、そのまま京都の、彼女の部屋に繋がってたら、この熱すぎる思いが伝わるのか』みたいなロマンチックな歌詞のような一文もある。
こういう片鱗を見ると、クドカンは、人を笑わせたり泣かせたりするプロなんやなって改めて思い知る。

10代の頃に、何にどれだけ感化されるかによって、その人のパーソナリティーの土台ができると思う。30歳を越えておっさんになってしみじみ、それを思う。10代の頃を振り返ることしかできなくなった今になってから、それが納得できる。
でも10代の、その当時は、それが分からんのやな。分かるわけがない。
いくつになっても青春やけど、10代の青春なんて、過ぎ去ってから、想うもの。
白鳥の剥製を腰に装備し、700人の前で「ちんこギンギン ぼっきんガム宮殿」と叫ぶくらいでないと、悔いのない青春時代を過ごせたとは言えない。

この白鳥自伝小説を読んだあとの、ついこないだ、大人計画の舞台、ウーマンリブ『七年ぶりの恋人』を観劇した。
ほんまにくだらない寸劇が続く展開にずっと笑わせてもらえた。その時、やっぱりクドカンの全ての作品はあの青春時代に通ずるというか、トラウマというか、甦らせるような内容かもなって思った。
しかしまぁ、皆川猿時のクレイジーっぷりに驚嘆した!
自ら口に含んで吹き出して舞台上に落ちたクッキーを、再び口に入れて、共演者にディープキスで口移しして食べさせてた笑
客席から歓声と悲鳴が沸いた♪

2016年01月01日 

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Posted by ブクログ 2015年06月28日

ずっと気になっていた本が文春文庫の「夏の青春フェア」で売られていたのでついつい購入。
ていうかくどかん監督のドラマのDVDBOXが死ぬほど欲しくてさぁ!!でも高いから買うの迷っちゃってさぁ!!だからとりあえずこれ読んで心落ち着かせよう…って思ったんだけどおもしろすぎて心落ち着くどころか昂ったわ畜生。...続きを読む
自伝的小説なのだけど、も~楽しい。くどかんの表現方法ってどうしてこんな楽しいの。
「白鳥おじさんにとって春夏秋冬は鬱鬱鬱躁なのだ」とか表現が秀逸。
くどかんのドラマ好きな人は読んでみて損はないと思う。まさに青春って感じ。汚いところも全面に出ていて、そこに共感です。

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Posted by ブクログ 2013年11月12日

青春群像劇の金字塔、ここに現れる。
郷愁と苦渋と恥辱にまみれた男が立ち上がる。
その名は、宮藤(みやふじ)。宮城の男。
自伝的恥小説で、内容は下ねたのオンパレードだが、
確実に同じものを見て、聞いて、読んだ世代には
ハートをずっきゅんと射抜かれる。
あまりにもハードすぎる下ねたに引く人も多いと思うし...続きを読む
この人が「あまちゃん」書いてた人なわけねぇべと思うだろうが
これが本当のクドカンだ!
もてない男子よ(俺も含め)、立ち上がれ、目の前の藁を握って。
呼び起こせ、下ねたから沸きあがるその熱い思いを。
って内容ほとんど合ってないようなものだけど、
それでもクドカンワールドにノゲイラばりにひきづりこまれて
あえなくタップ。読むスピードは加速し(内容が無いから)、
あとには何も残らない。宮藤△としか。
人には絶対に勧めないけど、読むべき一冊。
彼がどうしてこのような才能を開花させたか、その片鱗に触れることが出来る。

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Posted by ブクログ 2021年03月02日

面白かった!読みやすくてあっという間に読めた
下ネタすごいけど、いい意味で気持ち悪い青春で面白かった。人間の青春のほとんどはこんなぬるくて気持ち悪いものだよなと思った

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Posted by ブクログ 2020年06月18日

高校生男子的な下ネタで笑える人は楽しいと思います。
下ネタが苦手な方はおすすめできません、、。
私は女ですが電車で吹いてしまいました。
生まれが宮藤官九郎さんと同郷なので、
思い入れもあり、情景が分かるのもあったのかもしれません。
とにかく勢いがすごい。
文章でああいう宮藤官九郎さんらしい勢いを出す...続きを読むのはすごいと思いました。
さすが。

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Posted by ブクログ 2017年04月04日

どこからどこまでがフィクションか分からない、まるでエッセイのような小説。
クドカンが好きな人が読んだらハマるはず。
白鳥おじさんがどんどんどんどん気になっていって、
来るかな?
来るかな?
来たーーー!!
って登場を心待ちにするほど。
実際にいたらかなり遠巻きから見るけど。
これを読んだ人は、これか...続きを読むら白鳥を見る度に
下駄で踏まれた白鳥の死体と
白鳥おじさんを思い出す、はず。
落ち込んでる人とか
元気だしたい人とか
心が童貞の人とかに
オススメ。

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Posted by ブクログ 2014年01月08日

白鳥おじさんがシュールすぎて、ものすごく笑った。
これほどまでに、映像化された時のイメージが浮かんだ本はない。笑

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Posted by ブクログ 2014年01月02日

年末に「あまちゃん」の総集編を見て、「木更津キャッツアイ」を放送してて、紅白では、クドカンが審査員でいて、あまちゃんコーナーがあり、ということで、新年の1冊目は、クドカンの小説。といっても、自分自身の私小説に近い。震災以前に書かれているが、地元(GMT)vs東京であったり、俳優や脚本や音楽などいろい...続きを読むろなことをやりたかったり、「最終的には、秋元康になりたい』と書いていたり、「あまちゃん」を感じさせる記述も多い。お正月っぽくはないが、おもしろいテレビ番組はなく、楽しめた。

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Posted by ブクログ 2013年12月11日

笑えるのが読みたくなり。ウケター( ̄▽ ̄) 超ストレス解消に。
恥小説っていっちゃうのがすごいけど 小説というより自伝?この田舎の男子高のお下劣ノリ 爆発しそうなエロへの憧憬たまんない。
続編やってくださーい!

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Posted by ブクログ 2022年03月09日

「天才脚本家」宮藤官九郎、初の小説。

というけど、もうほとんど脚本です。
主演 宮藤官九郎。助演 松尾スズキ。

クドカンが、冴えない童貞中学生から、冴えない童貞劇団員になるまでの成長(?)譚。
どこまでが真実で、どこからが脚色なのかはわかりませんが、クスクス笑いながら、いや、ニヤニヤしながら読み...続きを読むました。電車で読む時は、周りの人から見えないようにして読みましょう。

クドカンの脚本が嫌いな人や、クドカンのテレビドラマは好きだけど舞台は苦手な人は、読まない方が良いかも。

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Posted by ブクログ 2020年07月24日

下ネタだらけでゲスいです。
好みは別れそう・・
私は期待してたようなものじゃなかったけど、読み始めたら止まらず、特に後半は一気に読み終わりました。
言葉のチョイスはさすがです。爆笑はしないけどじわじわ面白い。特に登場人物のキャラクターの表現が豊かでシニカルです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年11月03日

自伝記でだと思えば面白い!白鳥おじさんがまさかこんなに気になってしまうとは。
小説だと思うと、決して爆笑するわけでも心に沁みるわけでもない気もしますが。

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Posted by ブクログ 2014年12月13日

本人いわく小説だが、小説にはなりきれてないと思う。解説で石田衣良が結構きついこと言ってるなと思うけど、描写がなってなければ小説としては成り立たない。

けどそういう細かいこと気にしなければ笑える作品だと思う。セリフのキレとか、ボケツッコミの応酬みたいのはさすがだ。

物足りなく思うのは、実際には男子...続きを読む校校での話ってそんなにないんじゃないかってところと、童貞orセックスっていうテーマが青春ものとしてはありきたりだったな、と。学校ってやっぱり閉鎖的なんだろうな。そこでウケてた話を外でしても大抵は寒い。むしろ学外で何をしてたかっていう思い出のほうが、いい出汁が出るのではないだろうか。

地方vs東京ってテーマも鉄板ではあるけれど、こういう葛藤って本当なのかなぁ、といつも思う。東京出身者としてはむしろそういう葛藤がないぶん青春時代に損というか何かやり残した感があるんだけれど。上京コンプレックスみたいな。もう21世紀なんだからいい加減目を覚ましてほしい。

「コーマン」は便利な言葉だ。

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Posted by ブクログ 2014年09月27日

脚本家、宮藤官九郎の初小説にして
自叙伝に近い形式の物語。

「木更津キャッツアイ」にとてつもなく
雰囲気が似ている(主人公は余命を宣告されないけど。)

下世話と言うか下衆い(いい意味で)。
登場人物が皆浅はかで頭悪い(いい意味でね!)。

「タイガー&ドラゴン」を途中で視るのやめてたけど
この本...続きを読むのおかげで自分の中でクドカン熱が
再燃しそうです。

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Posted by ブクログ 2014年07月24日

クドカンが好きで読みました。
あれ、クドカンって高校生の時はこんなにパッとしない感じなの?と思いながら読んでましたが、最後、やはり凡人との違いを見せつけられましたね。

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Posted by ブクログ 2014年02月26日

狂っとる。キャラクター全員が狂っているせいか、なぜか話がまとまっている。いつもクドカン作品に魅了せれてしまうのはこの狂気が原因なのか。狂喜か。

脚色した自叙伝のような作品で、クドカンに興味がアリアリな私は無論楽しく読めた。
白鳥おじさんの度を超えて狂ったキャラクターと、童貞という悪しき自意識。なん...続きを読むであんなに藻掻いていたんだろうか、私もそう思う。

「そんなに悩むことなかったよな・・・。」

童貞とはその筆頭なのだ。見栄を張ることを過剰な自意識で受け入れられないこと。それって大事だよなぁ。よくわからないチャラ男は40歳ぐらいになったら蔑まれて生きていることにも気付けない大人になっているんだよ。たぶんだけど、そう願うよ。

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Posted by ブクログ 2014年02月16日

虚8実2の青春小説(?)

下ネタ満載。
アホすぎて笑える。
クドカンと同世代なら、なお楽しめると思う。

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Posted by ブクログ 2014年02月24日

クドカンてキッズリターン出てたんだ。
長い妄想のような本当の話なのか、中学生円山に通じるようなどうなんだ。
白鳥おじさんは決まっているのだろうと確信出来る話し。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年01月11日

秀才でもなく、落ちこぼれでもなく、イケメンでもなく、ブサイクでもなく、
スポーツ万能でもない、そんなごく当たり前の高校生の、
悶々とした日常はやっぱり面白い。

そしてその日常が目に浮かぶように、見事に表現してるのもまた
素晴らしい。

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