宮藤官九郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
下巻はさらにパワーアップして、もうどれが好きとか選べないぐらいどれもいい。お話の出来としては「明烏」「出来心」そして「子は鎹」がいいのでしょうが、「品川心中」のラスト、小虎が笑ってる顔などはもう、思い出すだけで涙がこらえ切れないぐらいよかった(うわーん;;)どんどんテンションが上がっていって、噺の切れが良くなり、ラストの盛り上げも天下一品です。DVDは何度も観たけど、若干シナリオと違うトコがあると思う…主に編集で切られてしまってるのだろうと思うんだけど、このセリフを惜しげもなく切るか!というのも多く、ホントに中身の詰まったいい本でした。
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Posted by ブクログ
中身が詰まってて読むのに時間がかかった…ただセリフを連ねただけのシナリオを読むと、あのセリフ、このネタが、複雑に絡み合って、ココ一発でビシッと決まっているのが改めてわかって、本当に感動するし驚く。余計なセリフはひとつもないんだよ。ホントにすごい。クドカン天才です。上巻の中では、「饅頭怖い」と「厩火事」が好きだねどうも(笑)現実のストーリーと、高座のストーリー、落語中のストーリーが絡み合い(この辺の手法は、「キャッツ」に通じてる…さらに洗練されてる)現実のキャラが噺の中で扮装するからさらに複雑味を持たせることが出来る。全話を通じて出てくるキーワード(ナンとかレロックスとか)のつながり具合も超たま