宮藤官九郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
宮藤官九郎がとても好きだ。
本当に憎いんです。もちろん良い意味で。
小ネタを挟む、だなんてメディアが取り上げたりしてます。まぁ、本書の特別対談にも話がありましたが「出し惜しみがない」。これに尽きます。
構成を考える上で盛り上がる山場を作るために、「良いセリフはこの辺で・・・」だなんてシナリオはあって然るべきだと思います。
それが、宮藤官九郎の脚本はそんな見え透いた意図が凄く想定しにくい。もちろん頭の中の構成はあるんだろうけど、私の想像力の稚拙さ故なのか不意を突かれに突かれる。そして笑ったり泣いたりさせられる。ズルイよ・・・。
脚本家は物語の全体像を描く。
宮藤官九郎の突き詰められた客観性 -
Posted by ブクログ
2014.1.20
【経緯】
表紙買い。
くどかんに子煩悩なイメージ無かったから興味あって。
【感想】
愛娘のニックネームが「かんぱ」て。笑
発想がやっぱり面白い。変な人。
多感な時期にじぶんの面白おかしく晒された成長日記を読むのは酷なものがあるけど、いつか愛だと気づいてあげてください。
「我が子」っていいな〜
その後も読んでみたい。
【共感】
•10年間夫婦ふたりで生活していたくどかん。こどもを勧める人に対して結婚して子どもを作らない選択肢を、「愛があるから鎹はなくてもいいんです」とキッパリ言えたのがカッコいい。
•子どもへの接し方の四分類。「本心からかわいがる」「接し方分からないから -
Posted by ブクログ
ネタバレ読む順番間違えたー(泣)
子供嫌いな宮藤さんの子育てエッセイ(笑)。
なのでいいことばっかりは書いてなくて
ムカついたことも凹んだこともちゃんと正直に書かれてて好感を持った。
0歳から3歳まで、年齢ごとに章立てされているのだが
読んでるだけでかんぱちゃんの成長具合が判る筆致に脱帽。
特に言葉を発するようになる前とその後では
どっちも可愛くて堪んないオーラが出てるんだけど
その種類が違うってことがちゃんと読み取れるように書かれているのがすごい。
『いまなんつった?』のレビューに
『『音』として発せられた言葉を拾う感度』と書いたのだが
宮藤官九郎という人は音を拾う感度云々以前に特異な観察眼を持 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『あまちゃん』とか『中学生丸山』とか
まさに今をときめく、というタイミングでこの本を読めたのはラッキーだった。
文字として書かれていることならともかく
音の形をした『言葉』は自分の場合は聞き流してしまうことが圧倒的に多いが故
宮藤氏の『音』として発せられた言葉を拾う感度というか
台本の言葉にしろ、誰かが何気なく言った言葉にしろ
それを掬い上げる感性というか能力といったものは
流石に『言葉』を仕事にしてる人だなー、という印象を受けた。
本の感想としては、読むにつけ感じ入ることがあまりにも多いので
単純に『面白い』というのは憚られるんだけど
下手に理屈をつけるよりも単純に面白いと言うのがいちば