辻堂魁のレビュー一覧
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1巻1話の長編シリーズ。
現在進行形で現在11巻まで。
本屋でシリーズ全部が並べられてて、
表紙に惹かれて読んでみる。
おもしろい。
経理の契約社員みたいな職業の侍が、
いろいろ事件を解決って話。
文章が幾分硬く、
また、1冊1話の制限のせいか、
後半から事件解決までの流れが少しあっけない。
主人公の職業こそ珍しいが、
ベタだなあって部分が大分多い。
いろいろ思うところはあるけれど、
おもしろさの方が上。
後半のあっけなさは急展開のドキドキ感につながるし、
ベタな展開はベタだからこその待ってました感がある。
何巻も読んでいくと主要キャラたちにも愛着が出て、
男の付き合いがとても気持ちよい。
ただ、最も売りであるはずの
「算盤侍」っていう主人公の職業が
段々活かされなくなってきてる事は残念。
1巻が1番おもしろかった。 -
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「風の市兵衛 弐」(第二期)第16弾。(通算・36作目)
谷中で悪名高い金貸し玉屋隆ノ助が襲撃される事件が発生。
定町廻り同心見習いの良一郎が事件を追う中、両替商〈近江屋〉に戻った早菜に新たな縁談が持ち上がります。
一方、唐木市兵衛は武州の地侍から「亡父の敵討ち」の助太刀を頼まれますが・・。
渋井父子推しなので、今回は良一郎の奮闘が見れて嬉しかったですね。
「鬼しぶ」の血統を感じさせる彼の成長ぶりを頼もしく感じた次第です。
あと、気になるのが早菜さんの行く末。
以前にクズ旗本との不幸な婚姻があっただけに、今度こそ幸せになってほしいと思っていたのですが・・。
そして迎える、市兵衛さんの「大きな決断」とは・・。
ネタバレになるので多くは書けませんが、何はともあれ大団円で、感無量でございます。
因みに、今巻で“第弐部”最終幕とのこと。
これって、また新たに第参部が始動するということなんですかね~・・とりま、ゆるりとお待ちしております~。 -
Posted by ブクログ
「風の市兵衛 弐」(第二期)第15弾。(通算・35作目)
芝新網町代地で陰陽師・うしな秋蔵が殺害される事件が発生。
江戸にいる“かくれ切支丹”をほのめかす手紙を秋蔵から受け取っていた陰陽師仲間が京から到着し、犯人を捜し始めます。
一方、市兵衛はとある事情で知り合った少女・みつぐから恩人を助けてほしいと依頼されますが・・。
前作のレビューでもちらっと書きましたが、すっかり"算盤侍"から遠ざかっている市兵衛さん。
ま、本人も作中で
「渡り用人の仕事は容易には見つかりません。よって頼まれればどのような仕事でも、大抵は請けることにしております。」
…と、自ら“便利屋みたいなもんです”と認めているようですしねw
さて、今回は陰陽師殺しの背後に“かくれ切支丹”との関わりはあるのか・・?
みつぐの恩人、呉服太物所の女将・婉の抱える秘密とは?
といった事項をメインに、十三歳の少女・みつぐの依頼を受けた市兵衛さんが安定の活躍を見せてくれます。
個人的注目ポイントは、みつぐちゃんの不憫&健気っぷりにつきますね。
岡場所に身売りされて下女奉公しているのですが、ここの女将がとんだ鬼畜暴力女将で、みつぐちゃんへの折檻が度を越していて酷いのなんの!
で、ある日女将からボコられているところを通りすがりの婉さんが助けてくれたことに、すごく恩義を感じている訳なのです。
そんなみつぐちゃんが、何だか訳アリな婉さんの助けになりたくて、市兵衛さんに、
「市兵衛さん、婉さまを守って差し上げてください。婉さまはきっと何かに困って、つらいこと、お苦しいことを我慢していらっしゃるような気がしてなりません・・」
・・と、頼みこむ場面があるのですが、“いや、みつぐちゃんこそ、相当つらく苦しい境遇だよね・・?”と、自分の事を差し置いて、恩人の身の上を心配する彼女の心の清らかさに胸打たれた次第です。
しかも、せっかく市兵衛さんが〈近江屋〉というホワイト企業(?)へみつぐちゃんを斡旋する話をつけてきたのに、ブラック風〇の岡場所に戻る決意をしちゃうのは何故に?もっと自分の幸せを優先にして良いのに~!
と、ストーリーそっちのけでみつぐちゃんの心配ばかりしていた私でございます。
あと、この物語のキーウーマン・婉さんもかなり壮絶な半生だったので是非幸せになって欲しいですし、前々作『うつ蟬』でクズ旗本に嫁いだおかげで辛い目にあった、早菜さんも・・てか、早菜さんは市兵衛さんとくっつけば良いのにね~。
ということで、いつも以上に全然ストーリーの内容に触れてないですが(;'∀')、心優しい人達が報われて欲しいということでございます~。 -
Posted by ブクログ
「風の市兵衛 弐」(第二期)第14弾。(通算・34作目)
両替商〈近江屋〉から〈宰領屋〉の矢藤太を通して、市兵衛に人捜しの依頼が入ります。
行先は遥か北方の蝦夷。
捜し人は、訳あって十二年前に江戸を出た元船手組同心の瀬田徹という侍で、どうやら彼が西蝦夷地アイヌの集落で暮らしているらしいとの噂があって・・。
今回は、市兵衛さんの"蝦夷紀行”といった感じで、距離的には遠い道のりではあるものの、いうても船旅ですし蝦夷に到着してからも協力者に恵まれて捜索は比較的スムーズに進みます。
そんな市兵衛さんの人捜しの件と、鬼しぶさんや弥陀ノ介が調査する、鉄砲密輸の件をおつまみ程度に絡めつつ展開していきます。
舞台が蝦夷ということで、鰊漁の活気あふれる様子やアイヌの方々の自然と共存する暮らしぶりの部分は興味深く読ませて頂きました。
ただ、ストーリー展開としては捜し人はアッサリ見つかりますし、〝おろしゃ〟の賊も市兵衛さんとすっかりアイヌ化した徹さんにサクッと撃退されたりと、その辺がちょっと物足りないかな・・なんて思ってしまう訳でして(汗)。
そして、市兵衛さんに連れてこられた徹さんが江戸で過去の無念を晴らすわけですが、それにしても瀬田家の不幸の元凶である船手組同心の尾上陣介が胸糞すぎるのをはじめ、尾上の仲間たちや、彼の所業を黙認していた上司の田岡等、こういう輩に心優しい人が苦しめられるのって、本当に腹立ちますよねーヽ(`Д´)ノプンプン。
まぁとりあえずは決着がついたってことで、瀬田家の方々がスッキリしたのであれば何よりなのですが・・因みに、田岡さんって結局毒〇されたってことなんですかね?個人的にはちゃんと反省して欲しかったので、これで良かったのか?・・と、ちょっとモヤモヤしちゃいました。
てな訳で、若干のモヤりはあったものの今回も市兵衛さんの安定の仕事ぶりを楽しませて頂きました。
ところで、そもそも市兵衛さんって"渡り用人"で所謂"算盤侍"だったのですが、ここのところ"算盤"から遠ざかっていますよね~・・あ、別にいいんですけど! -
Posted by ブクログ
「風の市兵衛 弐」(第二期)第13弾。(通算・33作目)
かつて市兵衛が助けた、川越藩士の娘・早菜が三千石の旗本に輿入れすることに。
ですが、嫁ぎ先の旗本・岩倉家が、実は莫大な借金を抱えている事が判明します。
一方、隠田村で発見された変死体と行方不明になった大坂の米仲買人の関連を調べる渋井父子は、あやしい金貸しをマークしますが・・。
早菜さんって、確か『残照の剣』で川越藩の陰謀で父上を亡くして市兵衛さんと江戸に出てきた娘さんですよね(うろ覚え)。
その時に辛い思いをして、せっかくこの度の輿入れで幸せになれるかと思いきや、これがとんだクズ旗本で、今回の婚姻も早菜さんの後見である両替商〈近江屋〉の財産目当てだったという、この悲劇( ノД`)シクシク…。
しかも岩倉家の嫡男で早菜さんの夫となる高和には、婚姻前から妾がいて子まで成していたなんて、マジで“聞いてないよー!”って感じですよ。
で、この岩倉家に出入りする金貸しの七右衛門と、渋井父子が真相を追う変死体事件が絡んでくる・・という流れでございます。
今回は、“鬼しぶ”こと渋井鬼三次と息子の良一郎が一緒に探索をするという嬉しい展開でした。
個人的に好きだった場面は、夜中の聞き込みの帰りに鬼しぶさんが、「良一郎、腹がへったろう、そばを食って行こう」と誘ったとき、いつもはもっとよそよそしいというか改まった態度の良一郎が、つい気を許して「うん、へった」と童子のように答えちゃうのが微笑ましくて、ついニヤついてしまいました。
あと、私が再三“もっと弥陀ノ介を出せ”と、訴えているのが通じたのか(←?)、少しですが弥陀ノ介が登場して、しかも料理上手な一面も見せてくれるというサービス(?)にこれまた嬉しくなりました。
このシリーズは何気にサブキャラが魅力的なので、もっと彼らの活躍シーンを多めにしてほしいと思います~。
とはいえ、主人公は市兵衛さんなので、勿論今回も悪人どもを市兵衛さんがバッサバッサと成敗してくれた訳ですが(お約束)、肝心のクズ旗本・岩倉家への処分がヌルくてモヤりました。
ドラ息子の高和も助かっているし、多分コイツは反省していないので放っておいたらまた悪いことをやらかしそうなのにねぇ・・。
てな訳で、とにかくお気の毒だった早菜さん・・ラストで武州松山に旅立たれましたが、また江戸に戻ってくるのでしょうか。
いつかは幸せになって欲しいですよね~、いっそ市兵衛さんと・・なんてふと頭をよぎったのですがいかがでしょう?