小山田あみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初めて読む作家さんで、最初はほぼ表紙買いだったんだけど、中身の濃厚さに脱帽。
笑いの欠片もないどシリアスな3兄弟の泥々三つ巴。すごい力のある作家さんに出会ってしまった…。
次男に目が見えないという設定を持ってきたのは大正解な気がする。辛くても兄から離れられない、枷があるから逃げられないんだと思い込ませてるけど、実は違うよね。本当は本能的に兄と離れられないだけなんだけど、目に見える枷を理由に、一途な弟に謝りながら彼も手放せない。哀れで被虐的で、なんという雌なんでしょう、次男。たまりません。
エロも素晴らしくて、中でもなかなかお目にかかれない◯輪挿しがあるとは…!全私が感涙…!
総じて濃厚な -
Posted by ブクログ
言葉が無いです。
良かった。
流石、中原先生です。
やはり極道シリーズが中原先生の作品の最高峰だと私は思う。
諏訪が愛した男は組長の孫と付き合っている。
それを勧めたのも諏訪自身で、どうして悪い方へ悪い方へと進んで
しまうのでしょう。
愛された男もまた諏訪を全身全霊で愛して守っているのに。
極道と一般人との恋愛は違う。
まして組長の孫娘を袖にする事の意味は。
破滅の恋と諏訪が言ったのですが、正にその通りに話は進んで
いきあげくに榎田まで拉致されてしまう。
指を詰めるシーンは胸が痛みました。
大事な片腕を捥がれる思いの芦沢も最後まで男でした。
一言で言うなら、愛、それ -
Posted by ブクログ
ネタバレ耀の意地悪な年下攻め具合に鬼萌えました!
構成もしっかりしてて、読み進めていくうちに引き込まれた作品です。
最初クールで人形みたいだった篤史が耀と接していくうちに笑ったり慌てたり、とても可愛く人間らしさを出していく様子がたまりません!
ラスト、篤史が自分のせいで耀の芸能生命が断たれようとしていると気づき、泣きながら耀に謝るシーンには号泣しました。
初読したのは中学生の時でした。
そのときから趣味が大きく変わって、当時はドンピシャだったのに今読むとあんまり…って作品もけっこうあるんですが、これは当時から変わらず私の神作品です!!
個人的に、東條社長が篤史に迫らなかったのは残念だったりして -
Posted by ブクログ
どちらも優秀なのに生きる事に不器用ですね、そして意地っ張り。
殺人を犯しても諏訪を守りたかった木崎がこれからどうなってゆくのかとても心配です。
諏訪の母親が交通事故にあって入院中の諏訪の元へ足繁く通いますが、子供の頃から子供である諏訪より男を取っている女が「もう一度やり直したい。家族が欲しい。」という余りにも裏がある言葉に金が欲しいのか?と無碍にしていたのに。(肉じゃがまで持参して)
毎日見舞いにきて、鼻につく程優しくされて、木崎の運ぶ花の水も変えてくれる母親の存在に心が動くのは分かりますが。。。
結果は無惨でした。
思った以上にどん底になった諏訪を木崎が危機一髪で救うんです。
ギリギリの所で -
Posted by ブクログ
素晴らしかった!
生徒×先生の下剋上的要素があまり好きではなかったのですが、
もうこれは、英田様マジックといいますか…
すんなりと読めてしまいました!
そして、惚れた…トキめいた…感動した!
やはり、私の中で英田様=最強です。
前半は生徒:棚橋くん(攻)視点。
彼の眼を通した先生:水原先生(受)の
些細な行動や様態によって、可愛らしさが細かく書かれていました。
そして、棚橋くんの心の移り変わりが徐々に徐々に
でもしっかりえがかれていて、
小説にしっとりと自分が取り込まれていきました。
棚橋くんの告白にはドキドキしました。
科白に激しくときめいたZE☆
後半は先生視点。
もう先生超可愛い… -
ネタバレ 購入済み
小さな親切、大きな勘違い
『無自覚タラシ』...というよりは『無自覚チャラ男』なシュルティとその幼馴染みバド、そして結果として横恋慕しちゃったダミアン様の三角関係...なはずなのに横槍が入りすぎて複雑多角形になっちゃった感じのお話。
健気なバドが可愛くていじらしいです。幸せになってほしい!
生身のダミアン様はピュアで悪い子ではないんだけど、前半の経緯が経緯なので印象が良くなかったことと、ひたすら彼の望みをきいてしまう周囲のせいもあって、超箱入り我が儘令息感が否めません。そもそも『勘違い婚』の真相が明かされた時点で彼が身を引いていれば全て丸く収まったわけで。それでもシュルティを諦められない...というのは些か自分勝手な気