川島蓉子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
常に人でにぎわうデパートの食品フロア=「デパ地下」。
老舗の伝統に最新の流行、昔ながらの定番もあれば、各デパートが知恵をしぼり工夫をこらした「ここでしか買えないもの」もある。
絶えずリニューアルが繰り返され、トレンドを発信し続けるデパ地下は、人々の生活に密着しながら、ファッション化・カジュアル化してきた。
時代のニーズに合わせて進化を続け、訪れた人をわくわくさせる売り場、その人気の秘密はどこにあるのか?消費者の視点から見た「活用法」も織り交ぜながら、デパ地下の魅力に迫る。
[ 目次 ]
時代とデパ地下、私とデパ地下
第1部 なぜ今、デパ地下なのか(「デパ地下」は日本発;デパ地下の「今」)
第2部 “まち・みせ・ひと”から読み解くデパ地下(ちょっとした「手みやげ」を探す―「個性」や「気持ち」を表現する;こだわりと高級感を表現するギフト―「贈答品」から「ギフト」へ;日常で贅沢気分を味わうスイーツ―ブームはデパ地下から生まれる;国内外の有名ブランドが揃うパン―デパートの個性が表れる;夕ご飯を見繕うお惣菜と生鮮食品―デパ地下が支える日本の食卓;手軽で豊富なお弁当―日々の食事と特別なシーンで使い分ける;お招きの一品とお酒―ハレの気持ちを込めて選ぶ)
進化するデパ地下
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
サブタイトル通り「安くても買わない時代」にとっくに突入している。過去の延長線上での改善は限界なのだ。
だからこそ「根本的な再構築の時期ではないか」という話だ。
本書は、ファッション業界を起点とした「ブランドビジネス」についての内容だ。
個人的にファッション業界とは縁がなかったため全く予備知識がなかったが、逆に本書を読んでアパレル業界、ファッション業界の複雑なルールを知ることができた。
その業界に長く居ると、それが当たり前になってしまうのはしょうがない。
私自身がファッション・アパレル業界について今まで不思議に思っていたことを「なるほど、そういう事情があったのか」という視点で見ることが出来たので、それだけで意味があったと思っている。
大量生産し大量消費する時代はとっくに終了し、特に現代の若者は全く異なる価値観で動いているというのは周知の事実。
しかし、我々大人たちはそのことをきちんと受け止めているのだろうか。
昔の価値観のまま止まっていないだろうか。
これはどんなビジネスでも当てはまることだと思う。
もし価値観のアップデートをしておらず、かつてのままの状態だったとしたら、正直今後ビジネスの世界で生き残っていくのは相当難しいと思う。
そういう意味では、業界は違えど、本書の事例は様々考えさせられた点があった。
ファッション業界と私の身を置く業界とは相当に異なる訳であるが、「かつては業界の狭い範囲のルールの中で生きていけた。それが成り立たなくなった」という点では、相当に似通っていると思う。
昭和時代に好調だった業界ほど、同じ事情に悩まされている気がするのだ。
我々が生き残るためには、今の若者たちの共感を得るしかない。
日本では超少子化が進行し、人口ゾーン的には若者世代は少数派かもしれない。
しかしここを無視してはいけないのだ。
世界的に見れば10代20代の若者はアジア圏も含め今後大きなマーケットが控えている。
そういう点で見ても、若者向けにブランドを構築していくことは本当に大事なことだと思う。
私自身そもそもファッションに疎い方だが、それでも本書内で出てきた数々のブランドの中で「そう言えば最近聞かなくなった」というものがあった。
どんな業態でも、どんな商売でも同じかもしれないが、やはり「ブランドは磨き続けないと、すぐに廃れてしまう」ということなのだろう。
私自身は別の業界のため、少し趣が異なっていたのだが、最近になって急に我々の社内で「ブランディングが大切」などと言い出す輩が出てきた。
本書にも記載されているが、確かに機能だけで差別化が図れないのは事実なのだから、その意見も分からないでもない。
それでは、ブランドがあれば差別化できるのか?
むしろ今は「ブランド」自体が同質化しているのではないか?
一朝一夕にはいかないと思うが、ファッション業界の歴史とその事例は学ぶべきところが多いと思う。
本書での考察で「『感覚』は本当に不要なのか?」という論は非常に面白いと思う。
我々企業の責務として、お客様に便利な機能を提供するのは最低限必要なことである。
そこだけに留まらず、更にワンランク上を目指し、お客様に対し「ワクワクするもの」を提供できるかが重要ということだ。
最近は「ファンビジネス」とも言われているくらい、企業やブランドそのものにファンがつかなければ、事業を継続することが難しい状況になっている。
大きなポイントは「記憶」だというのも頷ける。
確かに「記憶=思い出」であるが、思い出が残っているものは、なかなか手放せない。
ブランドものの洋服やバックなども然り、アクセサリーだって、貴金属や宝石としての実際の価値よりも、その「思い出」の方が本人にとっては重要なはずだ。
そもそも「感情」というのは、値段で計るものではないのだから、至極当然なことである。
余計に、本書で説かれている「記憶が未来を創る」という考え方には非常に共感する。
最近は、私が身を置くコンテンツ業界の中でもコラボレーションの事例が増えている。
既存知と既存知の組み合わせがイノベーションだと言われて久しいが、その先見性を見極め、「勘」と「感」を大事にする。
そして新しい組み合わせを生み出していく中で、様々な思い出をお客様の中に残していく。
このように考えると、お客様に支持され続けるためには、我々自身の「感性」を磨き続けていくしかない。
「記憶に残るビジネス」を構築していくことで、ファンの心を鷲掴みにする。
難しいとは思うのだが、生き残るためには今までの考え方を変えていくしかない。
心からそう思うのだ。
(2023/6/28) -
Posted by ブクログ
こういう類の本では珍しく、「アパレルの闇」「問題」というよりは、本当にタイトル通り、アパレルの明るい未来が垣間見れる作品でした。(ので、もし基礎的にそういった問題や現状を知りたいという方には少し違うかもしれません…)
昨今では、かなりサステナブルやエシカルといった考え方が広まってきましたが、それでも未だに、大量消費や大量廃棄、搾取をベースとした安い服が は求められ、作られており、特にこの業界の透明性は、まだまだ低いと思います。
この作品の中でご対談されているようなブランドさんは、それぞれアプローチ方法こそ違いますが、こういったアパレル業界の構造を変えようという強い意志を持った方々ばかりでした。
私は一消費者として、こういった未来のあるブランドを支援できるような選択をしたいなと思いました。
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Posted by ブクログ
アパレル業界自体は独自性が高いと思っていたが、今、各業界で課題となっている大量生産・大量消費のビジネスモデル、SDGsへの取組、DXへの対応等については共通するものが感じられた。
アパレル業界に根付く問題は、やはりコストを意識した大量生産・大量消費を前提としたビジネスモデルだと思う。
小体ではあるが、徐々にそれらとは異なる価値観を持った事業者が現れており、消費者サイドも考え方を多様化させる必要があるのだと思う。
頭ではわかっていても中々難しい問題なんだと、、、。
事例という形で業界の方々のメッセージが各種掲載されていた点は非常に印象的だった。
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Posted by ブクログ
夢に手足を。手足に夢を。
なんてカッコいい素敵なことば、、!
自分の会社がこれから上場を目指すにあたり、ほぼ日が上場した時の変化や心境について興味を持ち手に取りました。糸井さんの、明快な言葉選びが好きでこんな風に話すおとなになりたいと思う。
知りたかった上場した理由については、下記の通り。子供の自由から、大人の自由へ。要は選択肢を増やすためなのだなと理解したけれど、もちろんただ拡大を目指すだけではなく、株主との関係性だったり、上場準備をエクササイズと表現するあたりは糸井さんらしいなと感じました。
・人間が生きていく夢の在り方として、これで本当にいいんだろうか。ぼくたちが享受していた自由は、単なる子どもの自由かもしれない。
・たとえ同じ徒歩で行くにしても、ジェット機にも乗れるけど選ばないだけです、といったサイズ感を持ちたいと思った。その方が、やりたいことが現れたときに自由になれる気がした。
また、事業を進める上で判断する際の基準については
「いい悪いで判断すると、みんながどんどん同じになる。なぜなら、悪いよりいいを選ぶから。だから、いい悪いで判断しなくていい。」とのこと。
企業に個性や多様性が求められてるいま、大切にしたい視点だなと思いました。 -
Posted by ブクログ
自分は「ほぼ日手帳」は使っておらず、他の手帳術を使い生活してますが、多くの方々が使っているので、きっと魅力が有るんだろうな…ちょっと手帳の事も書いてあるのかな…と、読み始めましたが、ほぼ経営の事でしたね。
ほぼ日の社員の方々は働きやすい良い雰囲気でクリエイティブな仕事をされてるんだろうなぁ。と羨ましくなりました。糸井さんの先入観や常識に縛られないところや、良いものを徹底的に追及、深堀していくからこそ、皆さんに良いものを届けられるんでしょうね。自分もそういう先入観・常識にとらわれず、何か考えるときは頭の中フル稼働してアイデアを絞り出したいと思いました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ糸井さんは、「♯ていねいな暮らし」というイメージがあります。
それは、心からいいなーという人もいれば、揶揄する人もいるイメージです。しかし、おそらく周りにそう見られていることも知りながら、そのスタイルを守り続けていることは、やはりすごいことだと思います。
私も憧れる一方で、そんな風にはできないよ、という嫉妬もあります。
私は経営者ではありませんが、この本が経営のノウハウを語っている本ではないことは分かります。もっとボンヤリした(失礼)、ふわふわとした理念を語った本です。
ふわふわしながらも、そこがブレません。
「ほぼ日」で働いてみたいなあ、と思いました。 -
Posted by ブクログ
80年90年代は世界でもクールだと称賛された日本製品が、最近は海外勢にどんどんシェアを奪われる。特に家電業界はその傾向が強い。そしてシェアを失うにつれて、商品のデザインまでもクールではなくなっている。
なぜそうなったのだろう?とデザイナーに聞いてみても、社内でかっこいいというデザインを提案しても採用されない。という答えが返ってくる。その悪循環に陥った原因。ダサい社長の対極にいる社長やデザイナーに話を聞いている。
読んでいて思ったのは、質問についていきなり確信をズバ!っという人は少なく、じゃああなたの言うダサいデザインって何?とかの問いを挟み、インタビューアーの想定している答えを聞いたうえで、相互のギャップについて話し始める人が多いと思った。
結局、デザインが軽視される(又は重要視されいない)原因は、仕事一筋で、その業界しか知らず、いいものであれば最後にはわかってもらえる(だから売れるはず)というマーケティングの基礎もわからない、頑固おやじ的マッチョな思想で、わき目も振らず働いた人が偉くなり決定権をもっても、デザインがわからないから無難な特徴のない製品となってしまうと言う事だと思った。
自分が一番響いたのは、日本のデザインは、「新しいにこだわりすぎること」といったこと。新しい事を重視していて本質的な美しさや使いやすさ、機能美を重視していない。そのデザイナーが70年代美大時代の授業で「新しいよりも本質を見極めろ。何十年たっても色あせないデザインを目指せ」(「新しい」は古い)と言われていたにもかかわらず、社会に出たら「新しい」事に執着している。というくだり。
とっくの昔に問題と解決につながる処方箋がわかっていたのにそれが実業に繋がっていないこと。
本当にそろそろそういう情報が共有できない弊害で問題が問題であり続ける事はやめてほしいと思った。
また日本企業が元気がないのは、デザイン以前に未来に足してのビジョンが欠けている。と言う意見も内部にいる一人として非常に共感する。