川島蓉子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
サブタイトル通り「安くても買わない時代」にとっくに突入している。過去の延長線上での改善は限界なのだ。
だからこそ「根本的な再構築の時期ではないか」という話だ。
本書は、ファッション業界を起点とした「ブランドビジネス」についての内容だ。
個人的にファッション業界とは縁がなかったため全く予備知識がなかったが、逆に本書を読んでアパレル業界、ファッション業界の複雑なルールを知ることができた。
その業界に長く居ると、それが当たり前になってしまうのはしょうがない。
私自身がファッション・アパレル業界について今まで不思議に思っていたことを「なるほど、そういう事情があったのか」という視点で見ることが出来たので -
Posted by ブクログ
こういう類の本では珍しく、「アパレルの闇」「問題」というよりは、本当にタイトル通り、アパレルの明るい未来が垣間見れる作品でした。(ので、もし基礎的にそういった問題や現状を知りたいという方には少し違うかもしれません…)
昨今では、かなりサステナブルやエシカルといった考え方が広まってきましたが、それでも未だに、大量消費や大量廃棄、搾取をベースとした安い服が は求められ、作られており、特にこの業界の透明性は、まだまだ低いと思います。
この作品の中でご対談されているようなブランドさんは、それぞれアプローチ方法こそ違いますが、こういったアパレル業界の構造を変えようという強い意志を持った方々ばかりでし -
Posted by ブクログ
アパレル業界自体は独自性が高いと思っていたが、今、各業界で課題となっている大量生産・大量消費のビジネスモデル、SDGsへの取組、DXへの対応等については共通するものが感じられた。
アパレル業界に根付く問題は、やはりコストを意識した大量生産・大量消費を前提としたビジネスモデルだと思う。
小体ではあるが、徐々にそれらとは異なる価値観を持った事業者が現れており、消費者サイドも考え方を多様化させる必要があるのだと思う。
頭ではわかっていても中々難しい問題なんだと、、、。
事例という形で業界の方々のメッセージが各種掲載されていた点は非常に印象的だった。
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Posted by ブクログ
夢に手足を。手足に夢を。
なんてカッコいい素敵なことば、、!
自分の会社がこれから上場を目指すにあたり、ほぼ日が上場した時の変化や心境について興味を持ち手に取りました。糸井さんの、明快な言葉選びが好きでこんな風に話すおとなになりたいと思う。
知りたかった上場した理由については、下記の通り。子供の自由から、大人の自由へ。要は選択肢を増やすためなのだなと理解したけれど、もちろんただ拡大を目指すだけではなく、株主との関係性だったり、上場準備をエクササイズと表現するあたりは糸井さんらしいなと感じました。
・人間が生きていく夢の在り方として、これで本当にいいんだろうか。ぼくたちが享受していた自由は -
Posted by ブクログ
自分は「ほぼ日手帳」は使っておらず、他の手帳術を使い生活してますが、多くの方々が使っているので、きっと魅力が有るんだろうな…ちょっと手帳の事も書いてあるのかな…と、読み始めましたが、ほぼ経営の事でしたね。
ほぼ日の社員の方々は働きやすい良い雰囲気でクリエイティブな仕事をされてるんだろうなぁ。と羨ましくなりました。糸井さんの先入観や常識に縛られないところや、良いものを徹底的に追及、深堀していくからこそ、皆さんに良いものを届けられるんでしょうね。自分もそういう先入観・常識にとらわれず、何か考えるときは頭の中フル稼働してアイデアを絞り出したいと思いました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ糸井さんは、「♯ていねいな暮らし」というイメージがあります。
それは、心からいいなーという人もいれば、揶揄する人もいるイメージです。しかし、おそらく周りにそう見られていることも知りながら、そのスタイルを守り続けていることは、やはりすごいことだと思います。
私も憧れる一方で、そんな風にはできないよ、という嫉妬もあります。
私は経営者ではありませんが、この本が経営のノウハウを語っている本ではないことは分かります。もっとボンヤリした(失礼)、ふわふわとした理念を語った本です。
ふわふわしながらも、そこがブレません。
「ほぼ日」で働いてみたいなあ、と思いました。 -
Posted by ブクログ
80年90年代は世界でもクールだと称賛された日本製品が、最近は海外勢にどんどんシェアを奪われる。特に家電業界はその傾向が強い。そしてシェアを失うにつれて、商品のデザインまでもクールではなくなっている。
なぜそうなったのだろう?とデザイナーに聞いてみても、社内でかっこいいというデザインを提案しても採用されない。という答えが返ってくる。その悪循環に陥った原因。ダサい社長の対極にいる社長やデザイナーに話を聞いている。
読んでいて思ったのは、質問についていきなり確信をズバ!っという人は少なく、じゃああなたの言うダサいデザインって何?とかの問いを挟み、インタビューアーの想定している答えを聞いたうえで、