80年90年代は世界でもクールだと称賛された日本製品が、最近は海外勢にどんどんシェアを奪われる。特に家電業界はその傾向が強い。そしてシェアを失うにつれて、商品のデザインまでもクールではなくなっている。
なぜそうなったのだろう?とデザイナーに聞いてみても、社内でかっこいいというデザインを提案しても採用されない。という答えが返ってくる。その悪循環に陥った原因。ダサい社長の対極にいる社長やデザイナーに話を聞いている。
読んでいて思ったのは、質問についていきなり確信をズバ!っという人は少なく、じゃああなたの言うダサいデザインって何?とかの問いを挟み、インタビューアーの想定している答えを聞いたうえで、相互のギャップについて話し始める人が多いと思った。
結局、デザインが軽視される(又は重要視されいない)原因は、仕事一筋で、その業界しか知らず、いいものであれば最後にはわかってもらえる(だから売れるはず)というマーケティングの基礎もわからない、頑固おやじ的マッチョな思想で、わき目も振らず働いた人が偉くなり決定権をもっても、デザインがわからないから無難な特徴のない製品となってしまうと言う事だと思った。
自分が一番響いたのは、日本のデザインは、「新しいにこだわりすぎること」といったこと。新しい事を重視していて本質的な美しさや使いやすさ、機能美を重視していない。そのデザイナーが70年代美大時代の授業で「新しいよりも本質を見極めろ。何十年たっても色あせないデザインを目指せ」(「新しい」は古い)と言われていたにもかかわらず、社会に出たら「新しい」事に執着している。というくだり。
とっくの昔に問題と解決につながる処方箋がわかっていたのにそれが実業に繋がっていないこと。
本当にそろそろそういう情報が共有できない弊害で問題が問題であり続ける事はやめてほしいと思った。
また日本企業が元気がないのは、デザイン以前に未来に足してのビジョンが欠けている。と言う意見も内部にいる一人として非常に共感する。