川島蓉子のレビュー一覧
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読み応えがある1冊でした。
経営トップとクリエイターが3名づつ、デザインを軸にインタビューを受けられ、まとめられたもの。
当たり前ですけど、キレッキレで頭がいいです。
みなさん。
デザイン論は昔から好物なので、前のめりで読めました。
【佐藤可士和さん】
・社内にその会社のイズムがビシッと走っている会社は、社長がサラリーマンでもブランディングは上手ですね。
・「デザインとは感覚言語である。」
【岡藤正広さん】
・自分で仮説を立てられるようになれ、ということです。
・(かっこいい上司ってどんなひとだと思いますか?という問いに対して)
「かっこ悪い」を引き受けられるひとかな。それで「かっ -
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日本企業の「経営とデザイン」をテーマに、経営者目線とクリエイター目線から語る、学びの多い素晴らしい良書。
それぞれのバックグラウンドも人柄も大きく異なっているけれど、
不思議と話の内容に共通点があり、普遍的なtipsが散りばめられていると感じた。
・モノが余っている時代において、目新しいデザインや機能、効率化によるコストカットを追求するだけでは埋もれてしまう。
・日本は右肩上がりの時代つまり安くて良いものをつくれば売れる時代の価値観から抜け出せていない。いま経営者に求められているのはビジョンであり、そのビジョンを目に見える形に翻訳できるデザイン。
・デザインとはもののかたちを小手先で -
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ネタバレ読み進めるのに時間がかかってしまったけど、証券会社で働いていた自分が読むと、面白い視点が多かった。
「上場を、企業が強くなるためのエクササイズのようなものだととらえることができないか」という糸井さんにびっくり。テストなら「まず解ける問題60点を先に解答してから、残りの問題を解く」というやり方ではなく、誰にも解けない1%の難問に突っ込んでく姿勢とか。
『できるかどうかはわかりませんが、「幸福」を基準とした資本主義のようなことができないか』という糸井さんの言葉にグッと来たし、それをほぼ日の皆さんの世界でコツコツ実践されてるんだなーと感じて面白かった。 -
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会社の規模も形態も、もちろん自分が働く会社とはぜんぜん違いますが、【働いていくなかで大事にしたいこと】だったり【こんな姿勢でありたいなあ】と共感することがたくさんあった本でした。
糸井さんがほぼ日を上場させるときに「できる限り、ぼくらが普段使っている言葉でじぶんたちのことを説明しました」というのがとても印象的でした。そのマインドがこの本にも溢れていて、メモしたキーワードがたくさんありました。
経営の本って苦手だと思っていたけど、こういうふうに説明されたらわかるんだな…と、ふだんの自分の話し方や伝え方を振り返るきっかけにもなって良かったです。 -
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前編 アパレル業界の未来を左右する「6つの壁」
が面白い。
1.サイクルの壁
業界全体で回してきた半年サイクルが
ファストファッションの動きで短縮化されている。
安価な労働力を世界中から探し、世界規模で販売する。
大量生産、大量消費のビジネスモデル。
みなが短縮されたサイクルでは行き詰まる。
今後サイクルも多様性をもつように変化していく。
2.セールの壁
セールありきのビジネスを見直す。
できるだけ適正量を生産して売り切ること。
3.ブランドの壁
生き残っているブランドは、独自の世界観とストーリーを持っている。
4.店の壁
EC強化、まず「リアルありき」の業界の慣習 -
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ほぼ日の読者としては既視感のある内容もあったが、まとめて読むと気づく点も多かった。
以下気になった箇所。
・集中したからいい結果が生まれるわけではない
→もっといい考えがあるのでは?と問い続けることが大事
・遅刻しない人がだらしない人を非難しないように
→きっちりすることが大事ではない
現実にする力、お互いに認め合う関係
・課題→成果→貢献して喜ばれる→新しい機会が得られる
・行動指針
やさしく、つよく、おもしろく
・クリエイティビティ3つの輪
→読者の反応(集合)から洞察を引き出す
自分たちの動機とすり合わせる(動機)
新しいコンテンツを生み出す(実行)
・頼まれたら、で -
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糸井重里すごい。言っていること一つ一つに、紐づく世界標準の経営理論がある。
―ではいまは、人はなにに動かされるのでしょう。
人によろこばれているという実感ではないでしょうか。あるいは仲間がうれしそうにしている、ということ。
うちには、伝家の宝刀のような言葉が二つあって、「誠実」と「貢献」です。
「誠実」については、「誠実は、姿勢である。弱くても、貧しくても、不勉強でも、誠実であることはできる」ということ。
「貢献」については、「貢献は、よろこびである。貢献することで、人をよろこばせることができる。そして、じぶんがよろこぶことができる。貢献することにおいて、人は新しい機会を得る」で