トーマス・マンのレビュー一覧

  • トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す

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    美少年に溺れていく初老の芸術家。設定はともかく、映画のせいか、マーラー?の音楽が何とも「緩く包んだ」作品。美少年の気に留めようとするアッシェンバッハに、美を追求するはずの芸術家の頽廃が愚かしくも映った。

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    2011年10月23日
  • トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す

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    美と倫理、感性と理性、感情と思想のように相反する二つの力の板ばさみになった芸術家の苦悩と、芸術を求める生を描く初期作品集。

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    2011年09月08日
  • トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す

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    トニオ・クレーゲル。興味がなくても読むと言ったハンスとのやりとり。此処にあって、横にあって、でも結局あっちにある。挟まれた感覚と迷い。

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    2011年08月31日
  • トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す

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    おどおどしながら女装しているしてるくせに、辺りを舐め回すように見ているトルストイ似爺の姿しか浮かんでこない。
    迫り来た現実に怯え、美しい少年に憧憬する逃避。
    その姿は滑稽過ぎて哀切故、鼻でせせら嗤うことしか私には出来ない。

    使われる言葉、観察眼などは美しいと思うのだが、ここには僕の求める美学が全く無いのである。爺死ねて良かったじゃん。来世、ヴィーナスのような美しい乙女になれるといいね、

    でもまた老いるよ。

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    2011年02月27日
  • 魔の山 上

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    村上春樹のノルウェイの森にでてきたので、購入したと記憶している。
    西洋の宗教観、歴史観等を理解していないためか、登場人物の台詞にまるでついていけなかった。(二年前)
    ので評価はいまいちつけがたい。

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    2010年05月23日
  • 魔の山 下

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    本当に断片的な読後感をつらつらと書いて、後日また書き直すと思う。

    ・所々に(共感の意味でも反発の意味でも)気に入った言い回しがあったり、自分が好きそうな哲学めいた文章があったのでそこは楽しめた。だが、物語を楽しめた気にはなれなかった。
    ・長編小説を読んで、思い入れのある登場人物がほとんどいなかった小説は初めてかもしれない。しかし、その希薄さが重要な気がした。主人公の希薄化。(普通の定義は難しいが、)主人公が極めて普通に近いということ。
    ・最後に主人公ハンス・カストルプに山を下らせたものが何だったのかまだ言い切れない。他にも登場人物の行為でわからないことがある。だから、わからないことが多くてと

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    2009年10月04日
  • 魔の山 上

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    学生から職場に勤務するようになる直前、ぼんやりと無気力に陥っているハンス・カストルプは、気晴らしと療養を兼ねて、従兄弟の居る山奥のサナトリウムに滞在することを勧められる。
    魔の山では下界と違った時間が流れ、病人たちが日々独特の生活を送り、その大抵のものは長く留まりすぎて下界に帰るところをなくし、魔の山の住人となってしまう。
    山を下りたがる者、山を出入りする者、山で死ぬ者、山で諭す者、あらゆる登場人物がそれぞれ教訓となっている。教養小説と言われてますが、正直難しかったです。大半は山で繰り広げられるドタバタコメディーだと思って軽く読めます。

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    2009年10月04日
  • 魔の山(下)

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    ドイツ文学の三大名作の一つ。とにかく大変でした。自分にはめずらしく読破するのに1ヶ月かかりました。内容は面白かったのですが、一つの作品に盛り込むには内容の種類が多すぎると思いますね

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    2009年10月04日
  • 魔の山(上)

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    ドイツ文学の三大名作の一つ。他の二つ、『ファウスト』、『ツァラトストラ』はもう読んでいたので、最後の砦です。文庫本でもかなりの重さですww

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    2009年10月04日
  • 魔の山 上

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    フリーメイソン会員やイエスズ会の人が重要人物として登場しているが、その辺の西洋の背景知識を持たないわたしには読み解けなかった。前提がわからなくてもお話として楽しめたが、内容は理解していないので評価できないです。

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    2009年10月04日
  • 魔の山 上

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    実はこれもまだ読んでない。いっつもナフタ出てきて暫くしたあたりで止まっちゃうのは何でだろう。つーか新潮で買えば訳者高橋義孝だったんじゃないかそっちのがよかったな・・何でこれに限って私岩波の買ったんだろう。いつも紐しおりのついている新潮文庫をこよなく贔屓にしている私なのに。オオ。

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    2009年10月07日
  • 魔の山 上

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    ドイツを代表する教養小説の超大作。平凡な青年ハンス・カストルプとその周囲の人々のおりなす人間模様が多彩。上下巻。

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    2009年10月04日
  • 魔の山 下

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    中学生の頃から何度も読んでます。
    主人公は魔の山に入り、白血病(だったっけ?)を直そうとするのだが、その感じがとってもノラーリクラーリ描かれています。
    健康に良い黒パンをまいにち食べるのだが、その黒パンとチーズの組み合わせの表現の美味しそうなことと言ったら!
    何が面白いって表現しにくいが、本読みだったら、一度夏の暑い時、もしくは冬の寒い日に、家から一歩も出ずに3日位かけて読むと、とても良いと思う。

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    2009年10月04日
  • 魔の山(上)

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    形容に形容を重ねる描写はヨーロッパ的。論理的過ぎる描写には情緒に欠けるという批評もあるが、このガチャガチャ感に独特の情緒を感じる。

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    2009年10月04日
  • 魔の山 上

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    この物語はハンス・カストルプの成長の物語と言われている。
    名作と言われているが、私は途中読むのがつらくなってあきらめてしまった。なぜなら、話が平たんな部分(大きな盛り上がりがないので)が長かったからだ。
     しかし、死、時間、音楽と時間、自然と人間の関係といった観念が、ハンス・カストルプが出会う不思議な人々とともにちりばめられている、壮大な物語だと思う。
     またしばらく別の本をはさんでから呼んでみようと思う。

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    2009年10月04日