黒沢要のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『君の百倍、僕は君が好きだ。
僕の世界の真ん中は、もう僕じゃない。それはひどく幸せなことだった。』
やはり凪良先生が描く恋愛物語は、どうしたって胸が抉られ辛いけれど、死ぬほど美しい。凪良ゆうに恋愛物語を描かせたら、右に出る者はいない!!
総合病院の長男加賀谷はその肩書きもあり、恋愛詐欺師蓮に騙されてしまう。しかし蓮は加賀谷と接するうちに、人の温かさ優しさに触れ、強く加賀谷に惹かれていく。そんなとき加賀谷の過去の想い人の写真を見た蓮は、その人が自分と酷似であることを知り、その人の身代わりであることに悲嘆の思いを隠しきれず加賀谷から離れることに…
そして蓮が加賀谷から離れることを決意し自宅に戻る -
Posted by ブクログ
夢中になって読み耽った1冊です。
詐欺師と医師家系の長男との組合せ。
育った環境が違い過ぎてお互い理解出来ない部分が多い事実を物語風に纏まって行くのではなく、一つ一つのふたりの、特に蓮の言動が納得のいくもので、頷きながら、幸せを願いながら展開を追いかけました。
人を信じたり愛情を持ったりするという事は裏切りや失ったときの悲しさも表裏一体として伴うもので。
その辛い思いから回避する為に本気で信じたり頼ったりすることを避けたくなる気持ちに共感。
だけど本気で、本音で愛する人と向き合うことでしか得られない多幸感、または辛みも自分しか味わえない大事なもので、それが人と生きるという事かなと改めて感 -
ネタバレ 無料版購入済み
こういう話
好きだけど、みんなは切ないし、難しい問題ですね。
兄のことが好きな弟。兄のことを好きだという事を知っていて相談にのってあげているその弟の事を好きな幼馴染。
トモダチの彼女の浮気相手がその兄だったと目撃をする二人。
その後、兄に告白をしたけどやんわり振られたと報告する弟。
幼馴染は小さなころから我慢我慢の生活で全てを我慢してきた。
そんな中の光が幼馴染の弟でした。
皆がみんなが複雑の思いで心が痛いです。。。
胸が痛くなりました・・・
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匿名
ネタバレ 購入済みユレカ=見つけた。
黒沢要先生、水の春以来〜2冊目だけど、イー話書くなぁ、大好きです。。。
ステフの風貌が、ドラキュラらしいドラキュラでカッコよかった。
やっぱり、吸血鬼はこうでなくちゃね。
トーンは白黒調だけど、とても静かな雰囲気で温かい救いのあるストーリーだった。
ステフが人間の家族との交流や、シュクを解放する為に、自らを差し出すシーンを見ると人柄が窺える。
たった一度の誤ちだったんだろな。
優越感の為に親友コレットを突き放した事で起こる惨事。
贖罪に一生を捧げた男が見つけた、シュクと生きる道。
んんんん、ここら辺は堪らなかった。
一方、純血と亜種の間に産まれた亜種のシュク。
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匿名
ネタバレ 購入済み静かに紡ぎ合う愛の形
ストーリーの流れがとても静かで、落ち着いていますね。
奪い合うことも無く。
押し付け合うことも無く。
ただ各々が出会い〜お互いの中に、相手の存在が大きくなっていく流れが、自然で素敵です。
描き方が上手い!
四ノ宮が、澄を思っていた期間が1年。
春原父が、基を思っていた期間が2年。
こちらの2人は、両片思いだったな。
時間を掛けてゆっくりゆっくり、心の中で温めていたもが形になり、お互い大切な存在でいつも隣にいる2人になる。
究極の愛の形だわ。
この作品の好きな所は、無駄なエロもなく、当て馬もない所。
素敵な作品をありがとう! -
購入済み
ほんわか
穏やかな情景で物語が進んでいく感じ
息子カップルとお父さんカップル
エチもそこまで激しくはありません
みんないい子で悪い人も出てこないでほんわか見れるかな -
ネタバレ 購入済み
凌霄花【ノウゼンカズラ】季語夏
穏やかで優しく、透明感のあるストーリーが大好きで何度も読んでいる一冊。
四ノ宮も春原もどちらも誠実で、正直な気持ちを口に出して言えることに感動。「お前に全部あげる」の台詞にグッときた。高校卒業後のルームシェアのショートストーリーの「泣かす!」も良かった。
父カップルは穏やかでしっとりとした雰囲気。心が温かくなる。手を繋いだ夜道の散歩や近所の神社からの帰り道、想い合うって素敵。
それと意外にあとがきが面白かった。
髪の色を頼りに読んでいると、どちらの台詞か分からなくなるところがあったけれど、何度も読んでいる今は問題なし。 -
購入済み
私も見つけたい?!
表紙の黒服の男に惚れて購入、ページ数は多いけれど美しい絵とゆったりと流れる風の様な話で、人の愛と業が低温で燃えているようなロードムービー的作品。心が洗い流された気分で爽快な読後感が味わえました。BL コミックに女性が登場するとチリチリするよな不快感を今まで感じたのですが、今回は気にならなかった…BL と言うより、一篇の詩又はレクイエムでした。