森瀬繚のレビュー一覧
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南極の父親からクール便で送られてきた物体をお湯で戻したら、可愛いメイドさんに!
ショゴスのメイド・テケリさんと、平穏を信条とする主人公・新井沢トオルが送る、ハートフルコメディ。時にはバトル。
面白かった。
テケリさんとの生活を『日常』と認めるという事は、今回のようにそれに付随する厄介事も日常になるという事。
トオルの周りには更なる厄介事が巻き起こりそうです。
作中で"古のもの"をグレート・オールド・ワンと呼んでるのは、『狂気の山脈』準拠のようですね。
ちなみに、黒電話はコンセントを使わず利用出来るって書いてあるけど、実は他の電話もコンセント無しで使えるんですよね。
アナログ回線であれば通話の為の電力は電話線から供給されてるから。 -
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ロバート・アーヴィン・ハワード――REH は、英雄コナンシリーズ等に代表される冒険ファンタジーもので一躍有名となった人気作家の一方で、物語の熱烈な愛好者でもありました。ハワード・フィリップス・ラヴクラフト――HPL の作品ももちろん好物で、彼の作品を読んだことをきっかけに文通仲間となり、やがてクトゥルー神話作家としても名を上げるようになりました。
本書はREHの作品リストから、選者である森瀬繚氏の、クトゥルー神話で作った釣針にかかる要素を持った作品を集めた集成です。蛇人間が暗躍する『影の王国』やREHが創造した無名祭祀書が登場する『黒の碑』など、未完の断章も含め21篇を収録。
本書は2部構成になっており、前半はキング・カルやブラン・マク・モーンに代表される、先史時代を舞台にした冒険ファンタジーもの、後半はコンラッドに代表される、近現代を舞台にしたモダン・ホラーもので構成されています。
REHの思い描いた神話世界を一望できる黒の書。ぜひご照覧あれ――。 -
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長きに渡る人類史の中で、"それ" は常に人類の脅威として出現し、そして駆逐されてきた。そして "それ" は今、あなたのすぐそばで起きるかもしれない。予想できるからには備えなければならない。"それ" からできる限りの人類を救う。そのために本書は書かれたのだ――。
あらゆる時代、あらゆる地域でゾンビ・パンデミックが発生し、根絶されてきたという"IF の歴史"を元に、"今この場で"それが発生したときに生き残るためのハウツーをまとめた、いわゆる"なんちゃって"本。後に、本書をベースにした小説『World War Z』が刊行される。
真面目に読むも良し、ネタとして読むも良し、――ただ。
あくまで一部をだが――本書を真面目に参考にする日が来るとしたら、ゾンビ・パンデミックではなく、南海トラフ巨大地震のような、超高域災害で全国のインフラが寸断され、自衛隊もボランティアも来ない状況で、長期間に渡って避難生活を送ることを迎えるか、想定した時だろう。 -
Posted by ブクログ
虚ろなる十月、万聖節前夜(ハロウィン)が満月の時、旧き神々が地球へと帰還するための道が開かれようとする。
その時、適切な数の人間が、適切な場所に引き寄せられ、ある者たちは道を開く手助けをし、他の者たちは道を閉ざす努力をする。誰が敵で誰が味方か。それはその時になるまで、そして終わるまでは誰にもわからない――。
19世紀末のロンドンを舞台に、怪人たちが暗躍と駆け引きを繰り広げるゴシック・サスペンス。
本作の主軸はゴシック✕クトゥルフ神話。小説から映画まで、ゴシック作品で有名なキャラクターたちがプレイヤーとなり、2つの陣営に分かれてゲームを行う。なにより、作中で主に描写されるのが、プレイヤーではなくその使い魔たちというのが、ゼラズニィ特有のユーモアを発揮させるのに役立っている。
しかしプレイヤーたちの駆け引きは紳士的で、物語の大半はゲームの準備に費やされるため、起伏の少ない展開に読者は序盤で本を閉じてしまうかもしれない。勿論作者はそれを想定しており、スパイスとしての副軸として、フーダニット(誰が犯人か?)な事件も用意している。これが双方を惑わせ、プレイヤーには混乱を、読者には面白みを与えてくれる。
クトゥルフ神話の方はと言うと、旧支配者の名前や魔導書の類が登場する程度かな、と思いきや、がっつりとその要素を散りばめている。ネタバレになるためにそのあたりは詳しく言えないが、クトゥルフ神話の "世界観" の方を好む人には、本書を楽しめるだろうし、クトゥルフ神話に無知な人でも楽しめる仕様となっている。