黒原敏行のレビュー一覧

  • 平原の町

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    ジョン・グレディは、「馬」のころにもまして
    厄介の種に対して熱く真っ直ぐに駆け出しすぎる
    喪失から再び彷徨いにいたるビリーは
    世界や運命や人間というものに巻き込まれる
    ジョン・グレディは、個人であり
    ビリーは、個人を取り巻く世界
    個人をつつむ運命と人間への問いかけだった。
    私は、ビリーでいたい。

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    2010年04月04日
  • すべての美しい馬

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    なんだろう、これ、この感じ。
    物語としては先に読んだ「越境」のほうが好みだが
    読み進むスピードと、惹きこまれ具合は、コチラのほうが上。

    かぎ括弧の無い会話は、表向き交わされる記号の
    やり取りにしか過ぎないのだろうか。
    何かを求めて国境を越え、何もかも失って戻る。
    失いながらも得たものを背負って次の地平へ向かう。
    若き日のココロに現れる
    理想と現実、無限の希望と挫折、荒廃と再生
    運命に抗えない人間
    「平原の町」を読み終わるまで
    全ての姿は見えないのかもしれない。

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    2010年03月04日
  • 越境

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    単に昔のアメリカ・メキシコを描いた物語に見えて
    挿話と主人公のリンクを考えると
    神、運命、世界といったものを描いている作品

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    2009年12月26日
  • 黒い天使

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    愛人殺しで有罪となった夫の無実を晴らそうと若妻は

    偶然見つけた手掛かりをもとにイニシャルMの真犯人を

    探し出そうと一人探偵行に身を投じる。



    「幻の女」(W・アイリッシュ名義)は

    あまりに有名なオールタイムベスト級の作品で傑作だった。

    「暁の死線」はサスペンスフルで徹夜で読んだ。

    短編もいくつか読んでいるはず。

    けれどおおまかな粗筋しか憶えておらず、ミステリーなのに

    事件がどう解決したのか綺麗さっぱり記憶から消えている。

    心に鮮明に焼き付いて残っているのは作品のムードや文章、印象的な場面だ。

    「黒衣の花嫁」「喪服のランデヴー」等有名どころの作品は

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    2009年10月04日