黒原敏行のレビュー一覧

  • 越境

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    国境三部作の第二作目。

    オオカミを故郷へ帰そうというくだりは本当にすばらしかったが、その後が少し冗長。
    「すべての美しい馬」を先に読んでいたので、同じような展開に感じてしまい、あまり入り込めなかった。

    ただときどき入る逸話はとても興味深かったです。

    もう少し集中して読めば、この小説の神話的な真価が感じ取れるのかしら。

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    2013年04月11日
  • すべての美しい馬

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    牧場という理想郷を失った少年は新たなる土地を求め旅に出る ―

    アメリカ大陸を横断し、メキシコへと向かう中での景色はまさにアメリカ。
    荒野、草原、平原、稜線・・・著者は広大な世界を読者の我々に、まるでそれが目の前であるかのように描きます。

    それは時に暖かく、時に厳しい西部の大地。
    そして人生も同じです。

    出会い、別れ、失意、幸福、絶望、暴力。
    たくさんの経験が少年たちを喜ばせ、苛み、成長へとつながっていく。

    続編「平原の町」も楽しみだ。

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    2013年03月20日
  • すべての美しい馬

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    アメリカ人にとってメキシコはいつでも夢の場所なんだろうか。ケルアックが目指した喧騒とは異なる、忘れられた南部の夢を求めて主人公たちは国境を越える。しかし、そこにはやはり熱狂があり、喧騒があるのだ。ボロの30年型フォードよりもよっぽど頑張り屋の馬が伴侶となるが。隣人たちは、彼等をまるではるか彼方、1万光年を旅した宇宙飛行士のように崇める。しかし、そこはやはり彼等のいる場所ではないのだ。

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    2011年03月22日
  • 平原の町

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    ジョン・グレディは、「馬」のころにもまして
    厄介の種に対して熱く真っ直ぐに駆け出しすぎる
    喪失から再び彷徨いにいたるビリーは
    世界や運命や人間というものに巻き込まれる
    ジョン・グレディは、個人であり
    ビリーは、個人を取り巻く世界
    個人をつつむ運命と人間への問いかけだった。
    私は、ビリーでいたい。

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    2010年04月04日
  • 越境

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    単に昔のアメリカ・メキシコを描いた物語に見えて
    挿話と主人公のリンクを考えると
    神、運命、世界といったものを描いている作品

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    2009年12月26日
  • 黒い天使

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    愛人殺しで有罪となった夫の無実を晴らそうと若妻は

    偶然見つけた手掛かりをもとにイニシャルMの真犯人を

    探し出そうと一人探偵行に身を投じる。



    「幻の女」(W・アイリッシュ名義)は

    あまりに有名なオールタイムベスト級の作品で傑作だった。

    「暁の死線」はサスペンスフルで徹夜で読んだ。

    短編もいくつか読んでいるはず。

    けれどおおまかな粗筋しか憶えておらず、ミステリーなのに

    事件がどう解決したのか綺麗さっぱり記憶から消えている。

    心に鮮明に焼き付いて残っているのは作品のムードや文章、印象的な場面だ。

    「黒衣の花嫁」「喪服のランデヴー」等有名どころの作品は

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    2009年10月04日