林信行のレビュー一覧
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【違うものを作るのは簡単だが、いいものを作るのは難しい】(文中より引用)
革新的なアップル製品の裏にこの男の存在ありと謳われるデザイナーのジョナサン・アイブの仕事ぶりに迫った作品。イギリスの銀細工職人の息子に生まれた彼は、どのようにして世界のデザインへの見方を変えることに成功したのか......。著者は、CultofMac.comの編集を務めるリーアンダー・ケイニー。訳者は、モルガン・スタンレーなどでの勤務経験を持つ関美和。原題は、『Jony Ive: The Genius Behind Apple's Greatest Products』。
縁遠い世界に身を置く者としては、第一 -
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シンプルであるべきか、複雑であるべきか。シンプルであることは誰が見ても正しいように思えるのに、いざ自ら行動すると簡単に複雑な道へそれてしまう。「複雑」というものは、とても魅力的なのだ。
あらゆるデザイン、あらゆるオプション、あらゆる価格帯の統一性のない型番の商品の中からひとつの製品を選ばなければならないというのは、考えただけで重い作業であるけれども、iPhoneを選ぶなら、もしくはMacBookを選ぶなら、考えることはとても少ない。これほどユーザーに親切な商品は、作る側に立つと不思議となかなか作れない。
『Think Simple』では、シンプルを貫くということがいかに難しいかということを延々 -
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ネタバレアップルという会社に「シンプル」というマインドがいかに根付いているかが、数々のスティーブジョブスの逸話にそって描かれています。
「シンプルであることは複雑であることを圧倒するが、シンプルで居続けるのは難しい」
この本で強く訴えられているのは、この点です。
読んで、印象に残ったエピソードを挙げていきたいと思います。
Think Brutal(容赦なく伝える)より
「アカウント(取引先担当)で働いてます」と伝えると、スティーブ・ジョブズは、
「そうか、オーバーヘッド(圧縮削減が可能なムダな処理)だな」と。 と言う会話。
よくある話ですが、会社が大きくなると会社の付加 -
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本日読み終わりましたが、実に3年かかってしまいました。
とても読みやすい本ですので、本気で読めばそんなにかからないと思います。
医者等の待ち時間の暇つぶし用途にしていたので、読む機会自体が少なくてこれだけの期間がかかってしまったというだけでした。
スティーブ・ジョブスさんがトップだった頃の apple 社の話ですので、とても興味深く読み進めました。
テーマは「シンプル」これだけです。
結果的に成功した会社の話ですので、どんな題材でもそれなりに面白いとは思いますが、本書は特に「いかに apple がシンプルという考え方を重視していたか」という点を重点にしています。
むしろ「シンプルさ」の重要 -
購入済み
超有名なあの公告
think differrent の広告キャンペーンの背後にあるものは、シンプルの哲学だった!知っていることも知らないことも満載で面白い。
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21世紀のIT業界を牛耳る二人の巨人を巡るお話です。こういう対象的な存在があってこそ、業界全体が飛躍的に活性化するのか、そんなことを考えてしまいました。 この本は先ほど読み終えました。現在のIT界を牛耳る二つの巨人がこのような形で『対立』を深めているということがわかりやすく、丁寧に書かれてあって、僕はすごく勉強になりました。グーグルのエリック・シュミット現会長が2009年に競合の可能性からアップルの取締役を退任していたことを僕はこの本で知ることとなりました。まことに勉強不足を思い知らされました。
この本を読む前に、家電量販店に行って僕はiPhoneやiPadの説明を受けてきたのですが、こうい