ほしよりこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「たろちゃん」「僕とポーク」「文豪の苦悩・・・」「鳥」の4本立て。(「鳥」は2ページもの。)
どれもが良質のショートフィルムを見ている様な味わい。
アハハ、と声をあげて笑うほどではないけれど、クスっと笑えて、少しだけ泣けて、あったかい気持ちになれる。
えんぴつで描かれた様なラフな線が、そうした「ほっこり感」をかもし出すのに一役買っている。
「きょうの猫村さん」の中で、劇中劇として結構なページを割いて描かれた刑事もののドラマが好きだった人なら、この作品もきっと好きになれるはず。
この人は絵も独特だけれど、お話の筋を考えるのが本当にうまい。というか「あーあるある、こんなドラマ!」という気持 -
Posted by ブクログ
2025.10.19
旅エッセイ2連続。かなりページ数が多くて読むのを怯んでいたけど売れてしまったので仕方なく(?)読んだ。
エッセイなのでひとつの旅のページ数は少なくても旅の数が多く、その多くが地味な旅(笑)なので、興味ないところは読むのがしんどかったりで中弛みして読むのに時間がかかったけど読後は「旅に行きたーい!」という気持ちに。
私も旅は飛行機や鉄道の「何もできない移動時間」が好きで、始点から終点までのんびり鉄道に揺られながらおやつを食べつつ本を読み、飽きたら窓の外を眺める旅をしたい。
文庫版の注釈では2011年の東日本大震災がいろんなもの、ことの境目になっているような気がした。
-
Posted by ブクログ
日本版『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』。
一般の方から寄稿してもらった嘘みたいな本当の話を集めた短編集。
都内某所のイベントで、古本のくじを引いた際に当たった本。
アメリカの普通の人たちに寄稿してもらったショート・ストーリーの中から佳作をラジオ番組で朗読する『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』。
それの日本版です。
すべて誰かの身に起きた実話、とのことですが、本当に嘘みたいに不思議な話、奇跡のような話がたくさん集められています。実話かどうかはちょっと疑いつつも、「友人から聞くスベらない話」っぽくて面白い。
読み心地としては、新聞とか雑誌に載っている読者からのお便り紹介。あれ -
Posted by ブクログ
一般の方から募った短編集。一つ一つが1,000文字以内ということなので、さらさら読める。短いのは一行だったり。
アメリカのナショナルストーリープロジェクトの日本版ということだそう。
私は最初から通して読んだけど、手元に置いて、好きなとこだけ読むのもありかもしれない。
新聞の読者投稿の小話みたいなのを読むのが好きだったけど、そんな感じのもあり、ブフォッと笑ってしまうのもあったりする。
元の?アメリカのものとは違うタイプのに仕上がってるとのことで、そちらと読み比べてみたくなった。
たまにオチというか、ポイントがわからないのがあって、選者の内田先生に聞いてみたい気にもなった。