ほしよりこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『赤と青のガウン』をまだ読めていないのだけど、こちらを先に読ませていただきました。
言葉づかいがていねいで美しく、ユーモアがあって、好奇心旺盛、常に学びの姿勢の方。
高貴な方なのに少しも飾らないところに惹かれます。
いつもお側(そば)についている皇宮警察の護衛官「側衛」さんとのエピソードにも、そんなお人柄が現れている気がします。
そして、日本文化をこよなく愛していらっしゃる。
大きな饅頭の真ん中に萩の箸で穴を開けて、そこから月を見る、「月見饅(つきみまん)」の儀式が面白い。
去年あたりから値段が高騰して、何かと話題のお米ですが・・・
日本人にとって、お米がいかに特別なものか、その原点を教えら -
Posted by ブクログ
彬子女王を初めて認識したのは和樂の連載で、皇室の方がこのような活動をされていることに驚いたのを覚えている。それから気になり出したけど手は出さず…。それが突然、こんな親しみがある?題名で本を出されて手に取らないわけには行かないと、初めて拝読しました。……おもしろいっ!殿下の警護の京都府警や側衛さん、周囲の方々、学生さんと、とても慕われているのがとてもわかります。好きなエッセイは「多様性の国、日本」。日本人の寛容さが少し誇らしくなるようなそんな内容でした。
ほしよりこさんの挿絵にも殿下の人柄が滲み出ているようでほっこりします。
他の書籍も拝読いたします! -
Posted by ブクログ
【心に残った】
・和菓子屋は季節や行事ごとに品揃えが変わり、たのしい
・収穫から田植えまでは新しいお米に感謝する期間。田植えがはじまると次の収穫のことを思いながら去年のお米に感謝する期間。
・未知の経験に対して「新しい世界への切符をいただく」
・「事件体質」なのではなく、事件を見つけるのがうまい
・日本の多様性→結婚式はチャペルで、お葬式はお寺で等
【感想】
彬子女王は日常のささいなことに喜びや感謝を見つけるのがうまいなあと思った。
中でも、未知の体験に対して「新しい世界への切符をいただけた」とか、「事件体質なのではなく事件を見つけるのがうまいと言われてハッとした」とか、目の前の事件に前向き -
Posted by ブクログ
彬子女王殿下のエッセイを読みたい人の1冊目にぴったりだと思う。タイトルの『飼い犬に腹を噛まれる』がもう面白すぎるんだけど、内容も最高。日本文化への造詣の深さ、京都での日常、側衛の方とのやりとりなど、学べて笑えるエッセイ。
印象に残ったのは、お印「雪」に込められた思いとエピソード、離合という言葉についての調査、虎屋のねじねじ、シイノトモシビタケという光るキノコのお話、新嘗祭について、茶碗と飯椀ではワンの字の偏が違うお話、神話を大切にしながら手作りで米作りをしていることなどなど、書ききれないくらいたくさんある。僕も日本が大好きなので、歴史を学びながら、自然と調和して生きていきたい。