ほしよりこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本人の「嘘みたいな本当の話」を集めることで、日本とは何かを見出そうとした、日本版ナショナル・ストーリープロジェクト。
収録されているそれぞれのストーリーももちろん面白いのだけれども、それ以上に内田樹氏の解説と、最後の批評的対談が面白い。
ポール・オースターのナショナル・ストーリー・プロジェクトでは、その人独自の社会・文化的背景を持つ個人が、それぞれのストーリーの中から浮かび上がってきたのに対し、本書の中で紹介されている日本人たちのストーリーは、ほとんど同じ形式を持ち、他の人にも共感してもらえること=「あるある!」と共感を持って読んでもらえるようなストーリー。
このことは、本書に収録されている対談の中でも語られている。
自分自身のストーリーを語ろうとしたときに、なぜ、みんなが共感できるような、同じようなストーリーを語ろうとしてしまうのか。このテーマは、日本人というものを考える際にとても興味深いと思う。授業でも紹介してみたい。