ほしよりこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ全2巻。まるで芥川賞作家の小説のような、単館系映画の作品ような雰囲気を持っているが、流暢な文体も無ければ、凝った映像と編集もないマンガで、コレを表現出来たことに驚いた。
仮面夫婦の両親のもと、感情を無くした14歳の美少女りくを気持ち悪くなった母親が、大阪の親戚に一時的に預けるという話。ある意味母親が1番のモンスター。りくは合わせ鏡に過ぎない。
第19回(2015年)手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞。島本和彦『アオイホノオ』、松井優征『暗殺教室』、荒川弘『銀の匙 Silver Spoon』、大今良時『聲の形』、漫画・近藤ようこ/原作・津原泰水『五色の船』、コージィ城倉『チェイサー』、岸本斉史『N -
Posted by ブクログ
三つの旅の絵日記が収録されている。
ほしさんの目線は猫村さんのように創作のものでも、本作のようなエッセイにおいてもブレない。安定した優しくてあたたかい、細やかな筆致で、あたかも、自分がその時その場所にいて感じたような気がしてくるから不思議だ。
鼻歌を歌うほしさんは猫村さんそのもの。
なんとも愛らしい。旅の同行者も、知り合いかな?と、錯覚するくらい描写だけでその人柄がわかる。
寝ている間に布団のカバーを外してしまうそのシワまでも、リアルだったりする。
美味しいご飯を食べて、素敵な宿に泊まって、みたいものをみて、話に花が咲く。
ただそれだけの、国内の小旅行なのに、心がリフレッシュされていく。