ほしよりこのレビュー一覧
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エッセイストの酒井順子と『今日の猫村さん』の漫画家ほしよりこによる旅行のエッセイ集。決して有名ではない観光地を訪れる興奮と人々の出会いが素晴らしい。旅の醍醐味に触れた作品。
雑誌「Precious」に2007年から2010年に連載された作品。
女子鉄で知られる酒井順子の紀行文。独特のですます調はあまり肌に合わなかったが本紀行ではピッタリとはまる。ほしよりこのイラストも秀逸。楽しい紀行である。変な自虐ネタもなく純粋に旅を楽しむところが実によい。
北海道から沖縄まで全国津々浦々、どちらかというと観光客の少ない所を旅する。おそらく二度と訪れる機会のないであろう絶景。はるばると来た感慨が題名の「来ち -
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ネタバレ全2巻。まるで芥川賞作家の小説のような、単館系映画の作品ような雰囲気を持っているが、流暢な文体も無ければ、凝った映像と編集もないマンガで、コレを表現出来たことに驚いた。
仮面夫婦の両親のもと、感情を無くした14歳の美少女りくを気持ち悪くなった母親が、大阪の親戚に一時的に預けるという話。ある意味母親が1番のモンスター。りくは合わせ鏡に過ぎない。
第19回(2015年)手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞。島本和彦『アオイホノオ』、松井優征『暗殺教室』、荒川弘『銀の匙 Silver Spoon』、大今良時『聲の形』、漫画・近藤ようこ/原作・津原泰水『五色の船』、コージィ城倉『チェイサー』、岸本斉史『N -
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三つの旅の絵日記が収録されている。
ほしさんの目線は猫村さんのように創作のものでも、本作のようなエッセイにおいてもブレない。安定した優しくてあたたかい、細やかな筆致で、あたかも、自分がその時その場所にいて感じたような気がしてくるから不思議だ。
鼻歌を歌うほしさんは猫村さんそのもの。
なんとも愛らしい。旅の同行者も、知り合いかな?と、錯覚するくらい描写だけでその人柄がわかる。
寝ている間に布団のカバーを外してしまうそのシワまでも、リアルだったりする。
美味しいご飯を食べて、素敵な宿に泊まって、みたいものをみて、話に花が咲く。
ただそれだけの、国内の小旅行なのに、心がリフレッシュされていく。