花塚恵のレビュー一覧

  • THIRD MILLENNIUM THINKING アメリカ最高峰大学の人気講義 1000年古びない思考が身につく

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     イカダの比喩には、科学の別の重要な側面も見て取れる。科学的に理解されていることを構成する要素の一つひとつは、イカダの丸太一本一本と同じで、すべての要素(丸太)がつながって支え合うことで初めて強くなる。科学の一部分を信用できるのは、その部分を共に支える一部分がほかにたくさんあるからだ。
     そういう意味では、いくつものさまざまなエビデンスを通じてひとつのエビデンスを複眼的に見ることで、信頼を構築していると言える。それが科学というイカダの機能の仕方だ。
     このように、複数のエビデンスを使ってひとつの事象の信頼性を高めることを「トライアンギュレーショ (Triangulation)」と呼ぶ。このトライアンギュレーションという行為は、「そこにある現実」をしっかりと捕捉して、人々が共有する現実の姿を構築し続けるうえで重要な役割を担う。
     その重要性は、机を拳で叩いたとき(または、机の角につま先をぶつけたとき!)のように、インタラクティブな接触を直接得られない状況であっても変わらない。


     では、スキーを履いたあなたが膝と上体を固定したまま、体重移動や足の曲げ伸ばしをいっさい行わずに斜面を滑り降りようとしている場面を想像してみてほしい。大惨事を招くのは必至だ。スキーで滑りながら直立姿勢を保つには、足にかける体重を絶えず移動させながら姿勢の安定を保つ必要がある。このような安定の保ち方を動的安定性と呼ぶ。
     現実について知っていることにもとづいて決断を下さないといけないときもこれと同じで、自分が持つ知識はすべて事実であるとの思いに固執してはいけない。そうではなく、これについては強く信頼し、あれについては多少の疑いを残すというようにして、新たな事実が判明するたびに信頼の比重を変えるようにするといい。そうすれば、必要に応じて決断の内容を更新していくことができる。
     これは非常に重要な割にめったに口にされない科学の要領のひとつで、理解が不確かな状態という「スキーの斜面」をうまく切り抜ける柔軟性が思考にもたらされる。そのように考えることを「蓋然的思考」と呼ぶ。


     蓋然的な姿勢は、人間による不完全な理解と、私たちが実際に共有する「そこにある現実」の関係を映し出すものだ。しょせん、因果関係(やヒルの判定基準の評価)を立証するためのランダム化比較試験を行ったところで、所定の因果関係がこの世界を正確に記述するものである可能性を定量的に見積もった数字が明らかになるだけにすぎない。だが、そういう蓋然的知識の「丸太」をたくさん手にすれば、それらをつなげて現実の科学的な理解という「イカダ」ができる。丸太が互いに支え合うイカダのなかでも、とりわけ結びつきが強い部分は個々の丸太に対する信頼も強くなる。
     反対に、あまり自信が持てない丸太が集まっている部分があれば、その部分に相当する現実の理解について、どこか間違っているのではないかという疑念が生まれるかもしれない。
     

     まず、「ノイズや不確実性が測定値に影響を及ぼすケースは2種類ある」と覚えてほしい。ひとつは、測定値にランダムなばらつきが見受けられる(例:メジャーを押さえる手が小刻みに震える)ケースで、そういうときはそれらの平均を算出すればいい。一方、そういうばらつきとは別に、系統的に一方向に測定値が追いやられるケースもある(例:洗濯して縮んだメジャーを使えば、何度測っても実際の数値より大きな値になる)。自らの確信度を定量化し、誤った印象を与えるランダムな値が生じる確率を認識できるようになりたいと思うなら、厄介などちらのケースにも対処できるようになる必要がある。


     トライアンギュレーションという重要な科学的思考のひとつを掘り下げて、統計的不確かさや系統的不確かさの原因となりうるものを確かめたところで、全体の話に戻そう。
     不確かさを生み出すものを模索する必要があるのは、意思決定に不確かさの影響が及ぶのをうまく抑えるためである。私たちが共有する現実を観測しやすくする目的で測定が実施され、その結果にもとづいて決断を下そうとすれば、どうしても不確かさの影響が及ぶ。
     このパート2では、そういう「現実にもとづく」意思決定は、現実を蓋然的に理解する力に左右されるということを見てきた。パート1では、問題の解決や世界を変えるために必要な「因果のレバー」を見つけ出すテクニックについて紹介した。そういうテクニックを使うときにも、因果のレバーに対する確信度が必要になるので、そこでもやはり、確信度の低下につながる統計的なノイズや系統的なノイズを特定する必要があるということを忘れないでもらいたい。


     ここまで例としてあげたフェルミ推定では、次の3つの有用なテクニックを活用した。
    ・自分に数字の見当がつきそうな項目を見つける: 自分にとってあまり馴染みのない項目や、数字の見当がつかない項目にとらわれず、数字を推定しやすい項目を見つける(アメリカの車の台数を算出した例では、車の台数より人口のほうが見当がつけやすかったので、推定した人口にもとづいて車の台数を算出した)。
    ・概算を出す:推定とは概算という意味であり、ある程度近い数字を出せばいいことがほとんどだと認識する。推定した数字が、正解の数字の3分の1以上、3倍以下の範囲に収まれば問題ない。仮に正解を 100とするなら、3から300のあいだの数字を推定すれば十分だ。これは推定の根拠とする自分で見当をつけた数字についても同じで、それ以上の精度は必要ない。
    ・具体的な数字を決められないときは、上限と下限を最初に設ける。


     ここから始まるパート4では、個々人の思考が間違った方向に向かうパターンをいくつか取り上げ、その驚くべき実態を見ていく。
     その前に、本書で語ってきたことを簡単におさらいしよう。パート1からパート3では、科学の飛躍を助けた幅広い思考ツールを紹介した。その目的は少なくとも3つある。
     ひとつは、日々の生活のなかで判断を下したり計画を立てたりするときに、誰もがそういうツールを使えるようになること(絶対に使うべきだ!)。紹介したツール一式は、さまざまな方法で錯覚に陥ることを防ぐとともに、世界の複雑さを受け入れる強さを与えてくれる。
     もうひとつは、紹介した思考ツールを身近に感じることで、決断のカギとなる情報を与えてくれる科学者や医師などの言葉が理解しやすくなる(必要に応じて確かめるようにもなる)こと。
     そして最後のひとつは、新たに判明した事実の要点を教えてくれる専門家を見つけたいと思ったときに、 候補となる人の思考ツールに対する理解に目を向けて、それを信頼性の判断基準にしてもらうことだ。ここまで読み進めるなかで、この3つの活用の仕方を理解してもらえていたらいいのだが。


    頭のなかで習慣にすること
    ・よりよい道具をつくる
    ・事実と価値を分ける
    ・ものごとを蓋然的にとらえ、正否の二択で考えない
    ・パターンに見えるランダムノイズに惑わされない
    ・ノイズとバイアスを区別する
    ・直感での判断に警戒する
    ・確証バイアスを回避する

    集団のなかで習慣にすること
    ・確信度を提示する
    ・解決策になりうるものを疑うとともに、科学に根づいた「為せば成る」の精神で解決を目指す
    ・互いに正直であり続ける
    ・リスクを許容できる水準について合意を得る(偽陽性と偽陰性)
    ・話し合いの効果を高める進行方法を採用する
    ・新たな自分の騙し方、さらには、それを回避するために頭のなかや集団のなかで習慣にすることが見つかるたびに、この表を更新する


    科学的に成功を収めた時代 (20世紀に入る前)
    ・器具の使用
    ・実験法の確立
    ・再現
    ・コンピューターの使用
    ・科学コミュニティとピアレビューを行う学術誌
    ・一重盲検法と二重盲検法
    ・科学的懷疑主義(主張にはたしかな証拠が必要)
    ・科学的楽観主義(「為せば成る」と思い続ければ、実在するものを発見し、 問題を解決できる)
    ・科学的現実主義

    失望と反発の時代 (過渡期の苦しみ)
    ・科学者が「閉じこもる」制度の確立
    ・専門家の同質化:
     人種、民族性、性別
     階級
     活動拠点
     政治的見解
    ・経済的利益の相反
    ・専門家の過信と大言
    ・「できるからつくる」 と、テクノロジーがもたらすリスクの登場:
     核兵器
     気候変動
     バイオハザード
     オピオイド
     AI、ナノテクノロジーなど
     戦闘行為の自動化
     情報拡散するソーシャルメディア
     証券取引の自動化

    3M思考への刷新を行う時代
    ・「事実に照らして考える」から「蓋然的に考える」へ
    ・「還元主義がすべて」から、創発現象をはじめとする多元的で微妙に異なる意見を尊重する姿勢へ
    ・「神業での解決」(大きな飛躍による進歩)から「逐次的な解決」(慎重に段階を踏む進歩)と「実験する社会」へ
    ・「テクノクラシーによる意思決定」 (専門家やリーダーが決定する) から「討論による意思決定」(集団で相談し、合意を求める)へ
    ・ゼロサムゲームのトレードオフか 5、もっと野心的に「為せば成る」の精神で、パイを大きくしてウィンウィンとなる解決策の模索
    ・分野の垣根を超えたチームワーク
    ・集団で活用する新たなツール:オープンサイエンス(事前登録、データの共有)、ブラインド解析、マルチラボ調査、市民科学者によるファクトチェック、討論型世論調査、シナリオ・プランニング、予測市場、超予測、対話や議論のためのオンライン・プラットフォーム

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    2026年05月01日
  • STOIC 人生の教科書ストイシズム

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    「ストイック」に関して、本を読む前と読んだ後の認識の変化、
    読む前 : 真面目、実直、融通がきかない
    読んだ後: シンプル、誠実、自然
    コーチングの質問集の糧にもなる一冊でした。

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    2026年02月23日
  • イェール大学集中講義 思考の穴―――わかっていても間違える全人類のための思考法

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    ​心理学の知見があってもなお、私たちは「わかっていても陥ってしまう」思考の穴に足を取られる。
    本書は、イェール大学での膨大な研究データと緻密な事例紹介によって、その不可避な脳のバグを鮮やかに解き明かしている。
    ​印象的なのは、これらが単なる知識ではなく、確かなエビデンスに基づく「抗いがたい事実」として提示されている点だ。
    正直なところ、本書を読んだからといって、明日から全てのミスを回避できるわけではない。
    しかし、自分が今まさに穴に落ちようとしていることを「認識」しているか否か。
    その微かなメタ認知の有無が、意思決定の質を決定的に分けるのだと感じた。

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    2026年02月17日
  • THIRD MILLENNIUM THINKING アメリカ最高峰大学の人気講義 1000年古びない思考が身につく

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    大学の卒論前に教えられるような科学的な思考法について詳しく説明してある。読みやすくはあるが、くどい箇所も多く感じた。特に最初の40ページくらいはいかに科学的思考法が大切か説いているだけなので読み飛ばしてもよい。
    心理学的な話が多く、様々なバイアスについて触れているが、特に確証バイアスを大きく取り扱っていた。
    ビジネスだと蓋然性を盛り込みすぎると逃げのようにとられることもあるので、注意が必要かもしれない。
    ただし、有用な内容も多いので学生には強くお勧めしたい。

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    2026年01月08日
  • イェール大学集中講義 思考の穴―――わかっていても間違える全人類のための思考法

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    ネタバレ

    思考の不具合について、現実問題と関係が深い8つのテーマについて述べた本。

    ストーリー仕立てではなく、各章ごとで完結している。
    個々の思考の不具合についての説明は具体例(実験)も補足があった為、理解自体はしやすかったが、総括何を伝えたい本なのかが分からなかった。

    極論バイアスに気をつけましょう、以外のメッセージが見当たらないという感想

    この本を通して、何か思考法を身に着けたいといった思惑であれば、他の本が適切かもしれない

    【自分用】
    ・面接の練習では、想定問答の解答を実際に口に出す
     自分の回答を客観視でき、過信も減る

     知識を言葉で表したり、実際に試すことで過信減る

    ・計画見積は50%多く時間を確保する
     資料作成で30分かかると思ったら、45分かかる

     不測の事態は生じうる上、人はある程度楽観的な姿勢が組み込まれている

    ・意思決定をする際はある程度満足したところで、それ以上の探求をやめる必要がある
     サティスファイザーはマキシマイザーより幸福度が高い

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    2025年12月29日
  • STOIC 人生の教科書ストイシズム

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    名言と思われる部分を取り出してそれに対する課題を90日間こなしていくと言う形式で、しっかりとした意味でのストイシズムへの理解と言うのは得られませんでした。

    各ページの課題はすぐに回答できるようなものではなく、少し考えないと思いつかないような質問が多いので考える練習にはなると思いましたが、それぞれの名言も前後の文脈が分からず、解説も短過ぎて理解の足しにならず、課題をこなすのは早々に諦めました。

    自分なりの解釈と言われたらそうなんですが、先人の言葉の真意を理解する事なしに、自分の解釈を述べるのは随分と烏滸がましい行為のように感じてしまいました。

    マルクス・アウレリウスの自省録は読んでみたいと思いました。

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    2025年12月09日
  • スターバックスはなぜ値下げもCMもしないのにずっと強いブランドでいられるのか? (新装版)

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    海外の本の翻訳版はいつも思うけど、向こうの表現をそのまま訳すから意味がスーッと頭に入って来ない。この本も若干その気あり。
    でもスターバックスはたしかに従業員と顧客目線でビジネスをしてる点で他の一般的な会社と大きく違う点ということが分かる。儲け主義ではなく、まずは周りの人を大切にするということが結果成功したというところは素晴らしいと思った。

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    2025年11月20日
  • THIRD MILLENNIUM THINKING アメリカ最高峰大学の人気講義 1000年古びない思考が身につく

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    サード・ミレニアム・シンキング

    ・当たり前はみんなの当たり前ではない
    ・100%をあきらめ、グラデーションに生きる
    ・事実と価値を切り分ける

    科学的楽観主義という能動的姿勢

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    2025年11月15日
  • スターバックスはなぜ値下げもCMもしないのにずっと強いブランドでいられるのか? (新装版)

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    タイトルに惹かれて購入したので、期待していた割には、、、という内容だった。
    顧客ファーストであることや、こだわりぬいた豆を使うことなど。
    今の社会は口コミ市場だし、当たり前の前提条件のような、、、と思わずにはいられず少し期待はずれ。
    アメリカではスタバが縮小してきていると聞くけれど、それは何故なのだろう?
    それはやっていること、が誰もが知っていることだからにしか思えないのです。
    ただ、理想は分かってるけど実際にこれだけの規模でやり続けられていることは純粋にすごいと思います。

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    2025年11月11日
  • STOIC 人生の教科書ストイシズム

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    ネタバレ

    知恵 うわべにとらわれない力
    正義 他人に思いやりを持つ力
    勇気 苦難に立ち向かう力
    節制 衝動を抑える力

    ノウハウが90個あって、それぞれ1日一つ、テーマに関する問いに答えながら読み進める形式。

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    2025年10月31日
  • イェール大学集中講義 思考の穴―――わかっていても間違える全人類のための思考法

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    所々面白かったのだけれど、これはやっぱり講義を実際に受けた方が良く理解できるような気がする。
    勿論物理的には無理なのだけれど、動画で見られるようにならないかな…

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    2025年10月23日
  • THIRD MILLENNIUM THINKING アメリカ最高峰大学の人気講義 1000年古びない思考が身につく

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    本書は、大学講義だからなのだろうが、説明や例えの内容が小難しく、いまいち頭に入って来ない。
    ユヴァル・ノア・ハラリ氏の著書のように、具体的な例を多く示してくれるのは良いが、専門的すぎることを例に挙げられても、一般人にはお手上げです。
    あまり、何も身に付かなかった気がする…

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    2025年10月21日
  • THIRD MILLENNIUM THINKING アメリカ最高峰大学の人気講義 1000年古びない思考が身につく

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    期待値が高かった分あまり頭に入ってこない内容だったのが残念。研究者にとってはバイブルのような本になるのかもしれない。

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    2025年10月11日
  • STOIC 人生の教科書ストイシズム

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    セネカとアウレリウスに多大な影響を受けている妻からの話を毎日聞いているのでストア派の教えの要点は押さえていたのだが、まだ自分で各原典を読んでいなかったので手に取ってみた。

    本書は基本的には主要な3人、すなわちエピクテトス、セネカ、アウレリウスからの引用を元にして、90日間のストイシズム実践のためのコースをこなしていく形となっている。

    毎日2問の問に90日間、考えて答えていくというものなのだが、この2問は、引用されている教えを発展させて、自分の経験で該当するケースを思い返して、別パターンの対応を考えさせたり、気持ちを文章化したり、一日考えさせたりと様々な切り口から考えさせてくる。

    やや定番化する問い方もあるが、ストイシズムの考えをどのように自分事として沁み込ませていくかという方法論としては中々興味深い。

    気になる点としては、「辞めたい自分の思考の癖について(書き出す)」や、「必要以上に自分を責めてしまうことを避けるために」といった類の問いかけが多い点だ。

    この2点に関しては、私自身としては自分の思考習慣について悪癖はほとんど感じていないし、自分を責めることなど皆無である。仮に一時公開することがあっても、もって1日だ。基本引きずらない。

    この2点に関しては、彼女がストイシズムを教えたいペルソナが持つであろうと思う気質に関わってきているのかもしれない。明確な情報は(意図的か否かは不明だが)公開されていないが、断片的情報を繋ぎ合わせると彼女の活動拠点はアメリカのフロリダ州が中心のようなので、アメリカ人的気質が元になっているのだと推察できる。本書の原書が最初に発売されたのも2022年のアメリカである。

    哲学は宗教よりもさらに前、根本にあると私は考えているが、倫理や道徳観を語る場合にどうしてもぶつかってしまう宗教的な観点が綺麗に回避されていてとても読みやすく、万人向けと言えるだろう。

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    2025年10月05日
  • THIRD MILLENNIUM THINKING アメリカ最高峰大学の人気講義 1000年古びない思考が身につく

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    この内容にこのページ数は不要な気がする。それが読みにくさの一因にも


    スペクトログラフで音を見る(アプリでも可能)
    倍音の違いが見える
    アが多くの倍音 オはそれより少なく イはさらに減る

    インタラクティブな探索(科学哲学者イアンハッキング)
    人は自分のインプットに呼応して何かが変化する様を目の当たりにすると、その実在を強く確信する傾向がある。

    「社会における対立の多くは、不足という認識から生じる」
     ゼロサムゲームではなく、他人のものを奪うより、そもそもパイを大きくすればいい

    認知バイアス⇨確証バイアスとヒューリスティックバイアス

    予測市場の人気
    シナリオプランニング、GJP(予測トーナメントの研究チーム IARPA 主催トーナメントで優勝 IARPA:アメリカ国家情報コミュニティの研究開発部門 インテリジェンス高等研究計画活動)
    超予測者になるには

    専門家の同質化

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    2025年10月08日
  • スターバックスはなぜ値下げもCMもしないのにずっと強いブランドでいられるのか? (新装版)

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    ★★★3.3
    目次がある程度細かく分けられているから、そこを見るだけでも何を伝えたいのかある程度分かりました。
    スタバは値段が高いのに行きたくなる。
    CMをやっている訳でもないのに新作が出ると何故か行きたくなる。
    そんな理由が読めば分かるかも?

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    2025年09月22日
  • THIRD MILLENNIUM THINKING アメリカ最高峰大学の人気講義 1000年古びない思考が身につく

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    400ページ以上あるので時間がかかったが
    どうすれば思考を整理できるか。バイアスに惑わされないかの工夫

    フェルミ推定で思考を鍛える。
    影響の大きなポイントをずらさない

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    2025年08月27日
  • STOIC 人生の教科書ストイシズム

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    全90日でストイシズムを身につけ、日々の生活から負の感情が減り、活力を強く実感することができるようになる本...らしい。

    上記の効果が得られたというよりは、
    言ってしまえばジャーナリングなので、
    与えられた質問に対しての回答速度が少し上がったように感じる。
    この本で考えた90個の質問を無駄にしてはいけない。

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    2025年08月24日
  • スターバックスはなぜ値下げもCMもしないのにずっと強いブランドでいられるのか? (新装版)

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    自分の会社のブランドを連想して読みました。
    ブランド価値を守る点で共感できました。
    喫茶店はよく行くけど実はスタバをほとんど使ったことがない。
    一度行ってみようかなと思いました。

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    2025年08月14日
  • STOIC 人生の教科書ストイシズム

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    子供の頃から深く考えずに使ってきた「ストイック」という言葉ですが、なんとなく「禁欲的な生き方」なイメージを持ってこれまで過ごしてきましたが本当のところは少々違うようでした。
    そしてストイックを追求した生き方がストイシズムになるのだろうと思うのですが、たぶんこの本を読んだ多くの人が大谷翔平の生き方を思い浮かべたのではないでしょうか。

    ストイシズムは「目的」と「意志」を備えた人生にするための手段であり、論理学・倫理学・自然学の3つの分野を通じて、自分自身の理解、他者との関係の理解、そして宇宙の理解を促す
    ストイシズムを実践することで、何をするときもそれをする目的を意識し、何ごとも広い心で受け入れ、他者を思いやる心を持ち、自らの意志を貫くことの意味を実感することが出来る

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    2025年08月06日