長谷川義史のレビュー一覧
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ネタバレなんでもミシンで作ってしまうおかあちゃんが作る服にかばんが、いつもどっかヘンで、お友達に笑われてしまうエピソードから入ります。
そんなある日、主人公の男の子は、つい思ってもみないことを口にしてしまいます。そこでおかあちゃんがとった行動は・・・というもの。
もともとは、亡くなったおとうちゃんの思い出話をつづった前作「てんごくの おとうちゃん (講談社の創作絵本)」があったそうです。なので、このお話は母子家庭のお話。
亡くなったおとうちゃんがらみのちょっと悲しいエピソードも入りつつ、ユーモアで包み込んでくれているので切なくなりつつウケる話になっているような感じかな。
このお話は、作者の子ど -
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ある日、ぼくんちの冷蔵庫が冷えなくなっちゃった。突然話をするようになった冷蔵庫が言うには「私にも夏休みがほしい」かららしいんだけれど、さぁ、お父さんお母さんどうしようか?
本当に冷蔵庫が冷やさなくなったら本当に困るなぁ。しかも夏なんて。
でもとてもおもしろく書かれている。
この夏休みが冷蔵庫にとってはもちろん、家族にとっても楽しいものになっているのがとてもいい。
3歳の娘にはまだ早いかなぁと思いながら長谷川さんの絵にひかれて借りたのだけれど、今回借りたどの本よりも再読をせがまれた。
できれば、関西弁のイントネーションを正確に再現したいのだけれど、なかなか難しいな。
他の秋、冬、春も順次読ん -
Posted by ブクログ
2008年発表。
幼い頃亡くした父との思い出と
父無き後の決意を、
親しみやすい関西弁でユーモアと共に描いた
心に沁みる絵本。
この絵本は
長谷川さん自身の
子供の頃を描いた
自伝的内容の
亡き父への手紙です。
キャッチボール、
ひこうきショー、
気前よく買ってくれたホットドック。
小さな心に刻まれた
思い出は尽きない。
「かわいそうにと人は言うけれど、
ぼくよりおとうちゃんのほうがかわいそうなんとちがうやろか」
という言葉は
まったくその通りだと思う。
子供は大人が思うほど
弱々しい存在じゃない。
物語の中で、
万引きをしそうになる「ぼく」をとどまらせたのは、
天国