茂木健のレビュー一覧

  • 贋作

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    感想書きそびれてたけど、1枚の絵の来歴と評価を巡って3時代を行き来する。1人の女性の人生を考え直す。なかなか面白いので、アート関係なくおすすめ。

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    2025年04月20日
  • ロボットの夢の都市

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    ふーん って感じ つまらなくはないのだけれど特に驚きもなく淡々と

    ラストで少年達が星の世界に旅立てたことは救いがあって良かったな と

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    2025年03月20日
  • 落下世界 下

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    ネタバレ

    フォーラーがその名の通りどんどん落下していく世界も、いよいよ終着点にたどり着く。
    カスリーンだらけの島はかなりの狂気で、すごいホラーを感じたんだけど。こんな島1秒たりともいたくない。

    どんどん複製を作る神経は全く理解できないし、アメリカファーストのような主人公たちの気質も第三次世界大戦勃発という世界では当然なんだろうけど、やっぱり行き過ぎた狂気を感じる。
    ウーゴもピーターも利己的過ぎて、好きになれない。

    ストームとメリッサやピーターとフォーラーなど、同じ顔が入り乱れると、誰だかよくわからなくなる時が多々あった。スネークバイトの子供達は、ラスト見つかってるって理解でいいのかな?デイジーと仲良

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    2025年03月07日
  • 落下世界 上

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    初っ端から怒涛の展開が広がる。まさにディストピア!こうゆう世界観が好きな人は多そう。
    誰も彼もが記憶をなくし、敵も味方もわからない。食料やエネルギーは底をつき、死体や腐敗が蔓延る中、ひたすら謎を解明しようと足掻くもミスにより仲間を窮地に追いやってしまう。あんまり主人公に感情移入できないし、人間ドラマを感じるほどひとつの世界に長く留まらない。

    落ちていく中で次の世界にアクセスするのは、レイヤーをめくっていくようで感性がいい。
    落下していく時って酸欠になったりしないのかな?数日間落ち続けてたら、途中で足がつったりしないのかな?四日間も孤独に落ち続けてたら気が狂いそう。

    間に挟まれる悲惨な生物兵

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    2025年03月03日
  • ロボットの夢の都市

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    本の雑誌2024年上半期のSF・1位に選ばれていた本。
    未来のエジプトとサウジを舞台にしていて、野生のドローン、埋め込まれた機器によって火星産の連続ドラマを観るジャッカル(しかも喋る)、詩人ロボットのバショウ、たまごっちまで出てきます。
    続編ではないけれどシリーズに属しているので、すでに世界が出来上がっています。巻末の関連用語集を見ながら読みながら新しいSFの世界の設定に入っていくのが面白かったです。
    ロボットに心があって愛や宗教観があったり、人間も体を変えながら生きて行けたり、忘れたい記憶を捨てられたり…。現代では考えられないけれど何百年も後にはあり得るのかも知れません。このようなSFって読

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    2024年11月16日
  • みんなバーに帰る

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    泥酔小説というジャンルがあるらしく、以前私が読んだものでいうとベルリン「掃除婦のための手引書」とか。有名どころだとチャンドラーとかブコウスキーとか。
    解説にあったけど、立川談志の名言「酒は人間をダメにするものではないのです。人間が、ダメなものだというのを確認させるために酒が存在してるんです」がすべて。

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    2024年10月19日
  • ロボットの夢の都市

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    世界観はとてもとても魅力的だったんですが、話の内容が普段それほどSFを読んでない自分からするとちょっととっつきづらかった印象。なんていうか、すでに完成された世界観でのまた別のお話という感じ。と思って解説を読んだら実際にこの世界観での別のお話もあるようで。一つのラヴィ・ティドハー サーガ、みたいな感じ。機会があれば読んでみたいです。

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    2024年06月14日
  • 落下世界 下

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    ネタバレ

    物語が現在と過去の両輪で軽快に進むのでスラスラと読み進むことが出来た。
    物語終盤まではスリリングな展開で不満はないがエピローグの部分はハッピーエンドながらちょっとご都合主義・・というよりも帳尻あわせが面倒になったのか?という感じがした。

    最後の場面でペニーが元気そうにしているのだが、フォーラー達と同じ島にいたのではないのか(なぜ記憶を保持しているのか、記憶を失っていたところを回収されただけなのか)や無数にある浮島からフォーラーが最初にいた島を速やかに見つけられたのか(燃料は多くないだろうからしらみつぶしにはできないハズ)はちょっと釈然としない感じもする。

    主人公らの複製が多数いることや、す

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    2024年06月11日
  • 落下世界 上

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    ネタバレ

    主人公の"彼"が目覚める場面から物語が始まる。名前がすぐに出てこないのは記憶が曖昧だからで、読者と同じ、何もわからない状態からこの物語の世界の理解が始まる。
    周りも自分も記憶を失っているだけでも異常な状況だが、狭い範囲の土地しか残っておらず、それが空に浮いているという突拍子もない世界設定。

    物語は、節の番号が英数字で振られている現在の話のクルー/フォーラー編と、漢数字で振られている前日譚のピーター編が入れ子になって進んでいく形式を取っている。
    読み進めるごと現在と過去の双方で異常事態の理由が明かされていくような感覚で面白いのと、どちらかの編がキリが良くてももう片方は中途半

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    2024年05月30日
  • ロボットの夢の都市

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    ネタバレ

    花を買い、砂漠から伝説の機体を持ち帰る旧式ロボットというあらすじを聞いた時点でわくわくして読んだ。待っていたのは巻末に用語集を置くような、広大な世界の一角。物語開始時点で破滅は去ったか既に起きたかしており、主要な登場人物が不幸にならないのはよかったと思えた。
    それにしても未来が暗い。現在と何も変わらない感じがするくらいには明るくもあるのだが、未来ならではの明るさは見えない。SF要素は表面に貼りついているだけにも思えてしまい、ありていに言えば、あらすじほどにはわくわくできなかった。

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    2024年04月19日
  • 人類の知らない言葉

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    異星人とテレパシーで会話ができる思念通訳者、なんて、ぶっ飛んだ設定ながら、わりとふつうの?ミステリーでした。

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    2023年07月23日
  • 人類の知らない言葉

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    創元文庫さんのSNSを見て、面白そうだなと手に取りました。
    地球外生命体が地球に対して交渉というか対話を始めていて、その大使がいるという設定が面白いし、その通訳が語るミステリというなかなか捻ったお話。個人的には意思の疎通がはかれたのであれば機械的なインターフェースの方が実用的なのかな、なんて昨今のAIとか通訳アプリとかを見ると思いますがそれはそれ。

    ヒロインの違法ドライブテクニックの話もここで生きるのか!と思いますし、最初はぎくしゃくしていた方と最終的にバディ関係になるのも後半盛り上がるポイントですね。女優さんが結構なんか後から出番あるのかと思ってたらそれは無かったけど(笑)面白かったです。

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    2023年06月27日
  • みんなバーに帰る

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    ひたすら登場人物全員が酔って薬をキメて落ちていくお話

    多分人間どんなに落ちてもだいたい生きていける、と思わされる

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    2022年09月19日
  • 疫神記 上

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    ネタバレ

    SFとしてのアイディアは良い、ただ、いかんせん、長い。いや、長くても無駄が無けりゃいいんだが、せっかくの長さを活かせてないというか…この小説書くためにリサーチしたことを全部詰め込んだ的な、冗長に感じる部分も無きにしもあらず。なので、ページターナーとまではいかなかった。

    SFとしては、アイディアを中心に、細部の木ではなく、森を俯瞰的に描くような短編でも良かったんでは、と感じましたわ。

    それと、群像劇でもあるのだが、今ひとつ共感できるキャラクターがいなかったのも残念。

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    2022年09月04日
  • 時間旅行者のキャンディボックス

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    類書ではお約束のタイムパラドックスなどをあまり気にすることなく(自身がいる場に過去未来の何人もの自分が同席するのがごく当たり前⁈)殺人事件の謎解きを縦軸にしつつ、むしろタイムトラベラーたちが陥いる(であろう)精神的危機の考察を主眼としたSFらしい実験小説。登場人物たちがあちらこちらの時代と舞台に入れ替わり立ち替わりするので正直読むのが疲れるけれど。

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    2021年12月28日
  • 時間旅行者のキャンディボックス

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    タイムマシン・ワープは出現する場所に異物があったらと心配だがコンクレーブのやり方は安心
    タイムトラベラーが真っ当な感覚を失っていく様は不気味
    時間物らしい異質なミステリーだが神明裁判が意味不明

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    2021年08月12日
  • 時間旅行者のキャンディボックス

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    ネタバレ

    タイムトラベルが可能な世界で起きた殺人事件を追うミステリ。解説に「主人公3人はタイムトラベラーではない」とあるのを読んでなるほどと思った。タイムトラベルがなくても事件は解決してたのかもと考えると興味深い(事件自体は時間の移動が可能という設定が必要。やっぱり証拠集めにはタイムトラベル必要かな)。主要な登場人物はほとんど女性。その人生や人間関係が時間的にザッピングされて、視点の定まらない不思議な感覚を持ちながら読みました。

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    2021年02月26日
  • 時間旅行者のキャンディボックス

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    読み始めてから読み終えるまで大分時間がかかりましたが、面白かったです。ただ、ちょこちょこ読んでは止めていたので、この人誰だったっけ?という疑問はしばしば出てきましたが…

    タイムトラベルを続けることによる心理的精神的変化ってのは面白いなぁ。死に対する価値観の変化、か。喪失感は薄れるっていうのはあるのかもしれない。とはいえ、複数の自分が存在したり、同じ場所に何度も訪れるタイムパラドックスはどうなってるんだろう。
    過去は変えられないし未来も変えられない、というよりは、結局どうあってもそういう過程を踏む時間になるのだ、というような考え方は面白かったです。

    内輪の仲間意識を強化するために軽犯罪に手を

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    2020年11月27日
  • 時間旅行者のキャンディボックス

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    独立組織【コンクレーヴ】によりタイムトラベラーが職業化された世界で起きた不可解な殺人事件。真相を探るべく組織に潜入したオデットはタイムトラベルが引き起こす心的変化を目の当たりにする―。タイムパラドックスSFかと思いきや、実は変わり種の心理ミステリー。設定自体は割と粗々しいが、デビュー作とは思えぬ精緻なプロットが秀逸。登場人物の殆どが女性で同性愛をも絡むので、著者のジェンダー観が前面に出ている作風。巻末にはタイムトラベラー適正テストが約40頁に渡り収録されているが、答え合わせは未掲載。狂気の遊び心である…。

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    2020年09月20日
  • みんなバーに帰る

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    思ったよりお下劣だったわ。読んでて意外に引いてる自分がいた。酩酊してドラッグやってたら、あんまり何とも感じないのかな。この感覚って、自分の赤子のうんこなどは臭いけど、別に汚いとか何とも思わないのはやっぱり愛があるからで。
    酩酊と愛情は似てる雰囲気を持っているが全く違う訳でして。


    バーテンダーはモテると言うより「入れ食い状態」らしい。酒によって緩んだ自制心と、永年培った信頼関係は違うのにねえ。
    やっぱその辺の線引きが日頃からしっかりしてないとな。
    ちょっと変わってるタイプの本だな。

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    2019年02月10日