茂木健のレビュー一覧

  • ロボットの夢の都市

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    登場人物も世界観もおもしろかったが、みな善人すぎてなんだか綺麗すぎて、私にはハマらなかった。
    めちゃでかいロボットと虫博士ロボットとジャッカルは比較的好きかな。

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    2026年01月17日
  • 暗黒空間

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    『スター・トレック』×ジョン・ル・カレを目指したという作品。
    太陽系を開発し尽くした人類は、さらなる移住先として有望な惑星エスパラーへと宇宙船モザイク号を派遣する。到着目前に複数のトラブルが同時に起きたことに疑問を抱いたパイロットのカリレスは調査を開始する。月面都市ニュー・デスティニーの国際情報機関バザールにもモザイク号の危機は伝えられるが、直後に取り消された。元諜報員のティモニーは独自の調査を開始する。宇宙と月での2人の行動が交互に描かれていく。
    まあ、それなりには愉しめたけれど、TVシリーズ並に安直な出来だった。

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    2025年12月27日
  • パラドクス・ホテル

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    過去への時間旅行が可能となった近未来が舞台。主人公のジャニュアリーはタイムポートに併設されたホテルの警備主任だ。彼女は時間離脱症という病のステージ2で、脈絡なく過去や未来にスリップしてしまう。ホテルの未来を決める大事なサミットの開催直前、彼女が目撃したものは……。
    SF+ミステリーは大好きなジャンルなんだが、いかんせん主人公がいけ好かない。ここまで傲岸無礼なキャラクターは久しぶりだ。まあ、それにはちゃんと理由があり、読み進めるうちに納得はしたのだが……。
    ブロック宇宙論は初耳で、その概念を理解できなかった。

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    2025年11月14日
  • ロボットの夢の都市

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    すごく好きな世界観、ちょっとくたびれたロボットが古い町を舞台にの物語を紡ぐ。

    途中までとても面白く良かったんだが・・・

    ラストはあまり好みではなかった。

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    2025年07月28日
  • パラドクス・ホテル

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    ネタバレ

    過去へのタイムトラベルが可能になった近未来の物語。
    ジャニュアリーは時間犯罪取締局の調査官だったが、タイムトラベラー特有の病気アンスタックを患って退職。現在は時空港併設ホテルでの警備主任をしている。
    アンスタックは過去や未来の幻視が見える病気。
    時間の止まった死体、自分の銃殺シーン、ホテルを取り巻く時間の流れの異常。様々な問題に立ち向かっていく。
    面白かったけど過去や未来が入り乱れるので理解が追いつかずな場面もあったかな

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    2025年07月13日
  • パラドクス・ホテル

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    タイムトラベルが実用化された未来、タイムマシン空港横にあるホテルが舞台
    タイムトラベルを悪用する犯罪者たちを取りしまる機関も存在する。
    主人公のジャニュアリーは元々はその犯罪取締局にいたが、時間を行き来する事によって病を発症し、ホテルの警備員に転職する。
    この病気(アンスタック)が厄介、現在に別の時間の事象(幻のようなもの)が流れ込んでくる。
    そのため現実と症状の区別がつきにくい。
    ジャニュアリーの性格はやや荒め、それとこの症状などによる行動のせいでホテルの従業員達ともトラブルが多発する。

    ある日"時の止まった死体"をアンスタックで視ることになり、その犯人やホテル創設者の謎に巻き込まれていく…

    謎を解くミステリーの要素はありつつ、どちらかというと主人公が家族(ホテルのメンバー)や心の問題に向き合っていくまでの話。

    面白かったのだけど、少し長く感じたのはこの話というより私の読み方、仕事や生活の忙しさの状況から読む速度が落ちてたからだと思う。

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    2025年05月29日
  • 人類の知らない言葉

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    ネタバレ

    設定はおもしろかったし、犯人も意外で面白かった。
    ロジ人を嫌う人間がロジ人を貶めようとする工作もなるほどと思ったが、展開が少しご都合すぎた気がする。

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    2025年05月08日
  • 贋作

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    感想書きそびれてたけど、1枚の絵の来歴と評価を巡って3時代を行き来する。1人の女性の人生を考え直す。なかなか面白いので、アート関係なくおすすめ。

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    2025年04月20日
  • ロボットの夢の都市

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    ふーん って感じ つまらなくはないのだけれど特に驚きもなく淡々と

    ラストで少年達が星の世界に旅立てたことは救いがあって良かったな と

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    2025年03月20日
  • 落下世界 下

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    ネタバレ

    フォーラーがその名の通りどんどん落下していく世界も、いよいよ終着点にたどり着く。
    カスリーンだらけの島はかなりの狂気で、すごいホラーを感じたんだけど。こんな島1秒たりともいたくない。

    どんどん複製を作る神経は全く理解できないし、アメリカファーストのような主人公たちの気質も第三次世界大戦勃発という世界では当然なんだろうけど、やっぱり行き過ぎた狂気を感じる。
    ウーゴもピーターも利己的過ぎて、好きになれない。

    ストームとメリッサやピーターとフォーラーなど、同じ顔が入り乱れると、誰だかよくわからなくなる時が多々あった。スネークバイトの子供達は、ラスト見つかってるって理解でいいのかな?デイジーと仲良く暮らせるといいんだけど。

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    2025年03月07日
  • 落下世界 上

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    初っ端から怒涛の展開が広がる。まさにディストピア!こうゆう世界観が好きな人は多そう。
    誰も彼もが記憶をなくし、敵も味方もわからない。食料やエネルギーは底をつき、死体や腐敗が蔓延る中、ひたすら謎を解明しようと足掻くもミスにより仲間を窮地に追いやってしまう。あんまり主人公に感情移入できないし、人間ドラマを感じるほどひとつの世界に長く留まらない。

    落ちていく中で次の世界にアクセスするのは、レイヤーをめくっていくようで感性がいい。
    落下していく時って酸欠になったりしないのかな?数日間落ち続けてたら、途中で足がつったりしないのかな?四日間も孤独に落ち続けてたら気が狂いそう。

    間に挟まれる悲惨な生物兵器とクローニング技術の栄える世界の描写が、フォーラーのストーリーへの没入感を削減しててちょっと勿体無い。

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    2025年03月03日
  • ロボットの夢の都市

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    本の雑誌2024年上半期のSF・1位に選ばれていた本。
    未来のエジプトとサウジを舞台にしていて、野生のドローン、埋め込まれた機器によって火星産の連続ドラマを観るジャッカル(しかも喋る)、詩人ロボットのバショウ、たまごっちまで出てきます。
    続編ではないけれどシリーズに属しているので、すでに世界が出来上がっています。巻末の関連用語集を見ながら読みながら新しいSFの世界の設定に入っていくのが面白かったです。
    ロボットに心があって愛や宗教観があったり、人間も体を変えながら生きて行けたり、忘れたい記憶を捨てられたり…。現代では考えられないけれど何百年も後にはあり得るのかも知れません。このようなSFって読んだ後も可能か不可能か想像して楽しめるのがいいですね。

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    2024年11月16日
  • みんなバーに帰る

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    泥酔小説というジャンルがあるらしく、以前私が読んだものでいうとベルリン「掃除婦のための手引書」とか。有名どころだとチャンドラーとかブコウスキーとか。
    解説にあったけど、立川談志の名言「酒は人間をダメにするものではないのです。人間が、ダメなものだというのを確認させるために酒が存在してるんです」がすべて。

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    2024年10月19日
  • ロボットの夢の都市

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    世界観はとてもとても魅力的だったんですが、話の内容が普段それほどSFを読んでない自分からするとちょっととっつきづらかった印象。なんていうか、すでに完成された世界観でのまた別のお話という感じ。と思って解説を読んだら実際にこの世界観での別のお話もあるようで。一つのラヴィ・ティドハー サーガ、みたいな感じ。機会があれば読んでみたいです。

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    2024年06月14日
  • 落下世界 下

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    ネタバレ

    物語が現在と過去の両輪で軽快に進むのでスラスラと読み進むことが出来た。
    物語終盤まではスリリングな展開で不満はないがエピローグの部分はハッピーエンドながらちょっとご都合主義・・というよりも帳尻あわせが面倒になったのか?という感じがした。

    最後の場面でペニーが元気そうにしているのだが、フォーラー達と同じ島にいたのではないのか(なぜ記憶を保持しているのか、記憶を失っていたところを回収されただけなのか)や無数にある浮島からフォーラーが最初にいた島を速やかに見つけられたのか(燃料は多くないだろうからしらみつぶしにはできないハズ)はちょっと釈然としない感じもする。

    主人公らの複製が多数いることや、すべての人の記憶が無くなっていることもトリックとして良かったと思ったが、地面が無数の浮島となったことに関しては種明かしでガッカリした。
    上巻の終盤にシンギュラリティが現れる場面はSF的に良かったので期待していたのだが、下巻での暴走や浮島に関する部分はファンタジー(SFではなく)として読んでも腑に落ちない点が多く、著者が扱い切れていない感じがした。

    世界があの有様になった詳しい描写は描かれなかったし、世界の上下方向の広さについては著者の感覚がおかしい。浮遊する島のオチが無かったことで、このことが違和感として強く残ってしまった。
    自由落下は永遠に落ちることができる場合でも落下速度と空気抵抗が釣り合い一定の速度に落ち着くが、それでも時速200km前後の速度は出る。島から飛び降りるたびに書かれる"何日も落ちている"がフォーラーらの錯覚だったとしても、1時間も落ちると大気圏を余裕で抜けていくほどの高さを落ちたことになる。物語最終盤で垂直離着陸機で移動している描写があるが、落下に関する物理が元のままなら鉛直方向への移動はかなりきついはずだ。島は1Gだが、島から離れると重力が極端に弱くなる(けれど落ちているので気付かない)+ 空気抵抗を上げる服装というような設定でもないとつじつまが合わない。
    物語中で最上部にあたる最初の世界でも空気が薄い描写も紫外線が強い描写もないので、世界が縦長になり三次元的にも閉じているドーナツのような世界なのかと思っていたが、地面は存在しているようなので、地殻(というよりごく表層の土壌)だけが浮いているとなるならその下の地面はどうなっているのかや、地球や太陽系の姿はどうなっているのかという疑問も生じた。
    「シンギュラリティは新しい世界をつくることもできる(だから何でもあり)」だけでは物足りないので、そのあたりの違和感を気持ちよく丸めてくれると良かったなぁと思った。

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    2024年06月11日
  • 落下世界 上

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    ネタバレ

    主人公の"彼"が目覚める場面から物語が始まる。名前がすぐに出てこないのは記憶が曖昧だからで、読者と同じ、何もわからない状態からこの物語の世界の理解が始まる。
    周りも自分も記憶を失っているだけでも異常な状況だが、狭い範囲の土地しか残っておらず、それが空に浮いているという突拍子もない世界設定。

    物語は、節の番号が英数字で振られている現在の話のクルー/フォーラー編と、漢数字で振られている前日譚のピーター編が入れ子になって進んでいく形式を取っている。
    読み進めるごと現在と過去の双方で異常事態の理由が明かされていくような感覚で面白いのと、どちらかの編がキリが良くてももう片方は中途半端となるように作られており、次へ次へと先が読みたくなり途中で中断するのが難しい作品だった。

    表紙の絵や裏表紙の概要からも、落下しながら浮島を渡っていくファンタジー寄りの冒険譚かと思っていたのだが、予想に反して物語は終始ハードボイルド。
    序盤から凄惨な様子が描かれる。記憶を失い、物資に限りがある状況で非常に野蛮な行いが横行する。
    過去の物語も、最初こそ平和な日常だったが、中盤くらいからは様相が変わり、苛烈な現代/近未来的戦争の世界へと変貌していく。

    ピーターの話では善意が取りかえしのつかない失敗へとつながり、それを挽回しようとしてさらに悪い方へと追い込まれていくのだが、その際の心理描写も上手く「悪い予感がするのに(物語を進めるためにも)ページをめくらなければいけない」ような、胃が痛くなるような共感を何度も呼び起こした。
    これは単純に著者の腕か、心理学の心得があるからだろうか。

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    2024年05月30日
  • ロボットの夢の都市

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    ネタバレ

    花を買い、砂漠から伝説の機体を持ち帰る旧式ロボットというあらすじを聞いた時点でわくわくして読んだ。待っていたのは巻末に用語集を置くような、広大な世界の一角。物語開始時点で破滅は去ったか既に起きたかしており、主要な登場人物が不幸にならないのはよかったと思えた。
    それにしても未来が暗い。現在と何も変わらない感じがするくらいには明るくもあるのだが、未来ならではの明るさは見えない。SF要素は表面に貼りついているだけにも思えてしまい、ありていに言えば、あらすじほどにはわくわくできなかった。

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    2024年04月19日
  • 人類の知らない言葉

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    創元文庫さんのSNSを見て、面白そうだなと手に取りました。
    地球外生命体が地球に対して交渉というか対話を始めていて、その大使がいるという設定が面白いし、その通訳が語るミステリというなかなか捻ったお話。個人的には意思の疎通がはかれたのであれば機械的なインターフェースの方が実用的なのかな、なんて昨今のAIとか通訳アプリとかを見ると思いますがそれはそれ。

    ヒロインの違法ドライブテクニックの話もここで生きるのか!と思いますし、最初はぎくしゃくしていた方と最終的にバディ関係になるのも後半盛り上がるポイントですね。女優さんが結構なんか後から出番あるのかと思ってたらそれは無かったけど(笑)面白かったです。

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    2023年06月27日
  • みんなバーに帰る

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    ひたすら登場人物全員が酔って薬をキメて落ちていくお話

    多分人間どんなに落ちてもだいたい生きていける、と思わされる

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    2022年09月19日
  • 疫神記 上

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    ネタバレ

    SFとしてのアイディアは良い、ただ、いかんせん、長い。いや、長くても無駄が無けりゃいいんだが、せっかくの長さを活かせてないというか…この小説書くためにリサーチしたことを全部詰め込んだ的な、冗長に感じる部分も無きにしもあらず。なので、ページターナーとまではいかなかった。

    SFとしては、アイディアを中心に、細部の木ではなく、森を俯瞰的に描くような短編でも良かったんでは、と感じましたわ。

    それと、群像劇でもあるのだが、今ひとつ共感できるキャラクターがいなかったのも残念。

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    2022年09月04日