【感想・ネタバレ】疫神記 上のレビュー

あらすじ

「ワシントン・ポスト」紙の年間ベストに選出されたパンデミック超大作

日本の天文愛好家の発見した新彗星が地球近傍を通過した翌朝、十五歳の少女ネッシーが消えた。そして姉のシャナが発見したときには、無意識状態で歩き続ける不可解な存在と化していた。話しかけても無反応。一方で、行く手を阻めば全身から高熱を発し、激しく痙攣する。鎮静剤を打とうとすれば、注射針が折れるほど皮膚は硬化していた。
ネッシーが単なる夢遊病でないことはすぐに証明される。同じ夢遊状態で現れた男が、強引に押し込まれたパトカーの車内で爆発したからだ。この映像は瞬く間に拡散する。未知の感染症、中東のバイオテロ、合衆国政府の陰謀、ミュータント……数多の憶測が飛び交い、その間にも同じ症状者が次々現れ、ネッシーのうしろで列をなしていく。
表舞台に距離を置いていた感染症専門医のベンジーは、事態を洞見していた予測型AI「ブラックスワン」の導きで調査団に参加。ネッシーたちに帯同するが、手がかりすら掴めない。混乱が深まるなか、恐るべき真菌ウイルスが顕現する--。

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Posted by ブクログ

上下巻感想。

ある日夢遊病のように意識なく歩き続ける人々が発生、それは疫病か呪いかテロか。

世界的にトレンドの疫病やAIだけでなく宗教や保守層の過激化などの問題も絡めて、今の米国で起こり得ると思わせる最新版のSFパンデミック物。

上下巻1500頁のボリュームに怯みながらもなんとか読み終えたけど、かなり面白かった。

こういう何が起きてるのか、今後どういう展開になるのか全く読めない壮大な小説は好き。

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2023年02月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

SFとしてのアイディアは良い、ただ、いかんせん、長い。いや、長くても無駄が無けりゃいいんだが、せっかくの長さを活かせてないというか…この小説書くためにリサーチしたことを全部詰め込んだ的な、冗長に感じる部分も無きにしもあらず。なので、ページターナーとまではいかなかった。

SFとしては、アイディアを中心に、細部の木ではなく、森を俯瞰的に描くような短編でも良かったんでは、と感じましたわ。

それと、群像劇でもあるのだが、今ひとつ共感できるキャラクターがいなかったのも残念。

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2022年09月04日

シリーズ作品レビュー

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