落合博満のレビュー一覧
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あまり喋らない落合が聞き役にまわると相手がたくさん喋ってくれるのには驚いた。落合さんは意外と聞き上手。相手を乗せる、話の腰を折らない、相づちがいい感じ。
レジェンド達の楽しそうなイキイキとした会話を引き出す落合の能力には感服。ただ、みんな古いタイプの「走れ!走れ!」の根性論信者の人達ばかりなので、今の世代には受け入れられないインタビュー内容だろうな。皆さん、走り込んだから強くなったのではなく、もともと走れる体力があっただけだったような気もするし。走り込みをあまりしなかったと言われる野茂さん、走り込み否定者のダルビッシュとかとも対談してみて欲しかった。
ちなみに題名の「こたえあわせ」、何の答え合 -
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3冠王を3度獲得した稀代の名プレイヤー、そして名監督である落合博満が、コーチングについて記した名著。
「生きるか死ぬか」という一般人にはちょっと想像が及ばないような究極のプロフェッショナルの世界の第一線で生きてきた落合氏の思考は、ビジネスの現場でも大いに使えるものが多い。
特に、コーチングの際は部下の完成を大切にすること、自分で考える習慣を身に付けさせること、コミュニケーションの主体は部下であり、一方通行なものではなくお互いが良いものを作り上げようという意思のもとに奏でられるハーモニーであるという箇所が印象に残った。
また、同じ内容の指導をする際も、選手の年齢や置かれている状況を考慮して -
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ネタバレ
・リーダーには情熱と闘志と変革したいという強い気持ちが必要
・一度きりの人生で後悔ないように采配し、選択した道は踏ん切りをつける
・環境は言い訳にはせず、やると決めたら逃げずにやり切るのがプロフェッショナル
【1章】
・向上心より野心を抱くことで、やるべきことが見えてくる
・一生懸命やったのに、は逃げ道で自身を見る目が曇り始めたサイン。冷静に自分の立ち位置を見るべき
・不安もなく生きていたり、絶対的な自信を持っている人はいない
→不安だから練習する
・不可能と思える目標を設定することでノルマを通過点だと感じれるし、今までのやり方や視点を変えることができる
→
【2章】
・「仕事をし -
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選手としても監督としても圧倒的な成績を残しているだけに、説得力がある。
主義主張やその裏付けとなる理論も、一見常識に反しているように見えて、よくよく聞くと成程という理屈があっておもしろい。
でも、聴く側に聞く意思があるからかもしれない、とも思った。
落合監督は、キャンプ中の守備練習にいつまでという時間制限は設けないそう。時間が決まっていると、選手はその時間をやり過ごそうとしてしまうからだと。なるほどねえと思えるが、同じ落合さんが例えば、「短めの時間を設定する。あと何分しか出来ない、と思えば、同じ1分でも集中力が全然違ってくる。」と言えば、なるほどそうか、と思いそう。結局は、あれだけの成績 -
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2004年から2011年まで中日ドラゴンズの監督であった落合博満氏の、監督退任直後の著書。
2011年11月初版であるため、当時の落合氏の考え方や監督時代の話などが伺える。10年前の著書であるため少し時代にそぐわないこともある。
しかし落合氏の野球観から社会人としても参考になることが多々ある。
特にリーダーとしての立ち居振る舞いや考え方はとても参考になる。
・ミスは責めない。手抜きは叱る。
・方法論をしてして、やればできるという成功体験をさせる
・1人の実力を10-15%あげ、組織全体の向上を図る
広い視野を持っている落合氏ならではの考え方や名言もあり、時々読み返したい本である。
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嫌われた監督を読んで興味が湧いたので本書も手に取ってみた。
内容的には嫌われた監督で書かれているものとほとんど一緒。
落合博満の野球、ビジネス、人生訓をまとめた本。
この本を読むと落合監督が嫌われた理由も歴史的にも稀に見るほど勝てた理由もよくわかります。
勝つこと、日本一になることの最短距離を常識にとらわれることなく合理的に走る落合博満と過去の慣習や落合が最短距離を走ることによって起こる軋轢によって落合をよく思わない球団関係者は良い例でしょう。
契約によって縛られる雇われの監督などではなく、球団オーナーや自分で会社を起業するなどトップにもし落合博満という人間が立ったらとても革新的な会社になりそ