落合博満のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
中日の落合監督が中日の、というかプロ野球の監督になる前ぐらいの本。今だったらどんな風に考え方が代わっているか知らん、というのはまた別の興味なのだけれども、書いてあることはごくシンプル。組織の中で自分を生かすにはどうしたらいいか、という部分に関しては「自分がすべき仕事」と「組織の中の自分」に関して完全に割り切っている。このあたりが現役時代の落合の「仕事人」の姿勢として特筆すべき点でありましょう。
会社のシステムがむちゃくちゃだったり不満があったり、ということは往々にしてあるだろうけれども、そもそも会社が社員のことを守ってくれるのだ、と云うところにべったりしすぎるのも困りもんだよ、と云うこと -
Posted by ブクログ
ネタバレ※追記:
「お前、出世するぞ」と言ってくださいましたが、
残念ながらその予想は外れておりますよ。
落合監督にお会いする機会がありました。
とてもあたたかい方で、感動しました(^-^)
事前に、お会いする際に失礼でないよう「采配」を読みました。
やはり、落合監督ほどの成功者の言葉は重みが違います。
以下、ネタバレですが私が感動した部分を挙げたいと思います。
ビジネスマンの能力向上には、監督する側される側両方において意識しておかねばならないポイントがありそうです。
心のチクッと痛む指摘も多々ありました。
スポーツの世界もビジネスの世界もそのポイントはなんら変わらないんですね。
●「状況を直視 -
Posted by ブクログ
現役を引退してまだ2年、コーチ経験といえば横浜の春キャンプでの臨時コーチだけ、という時に書かれた本書。やはり、というべきか、コーチングよりも選手としての自己成長・自己研鑽に紙幅が割かれている。そこは獲れなくても三冠王奪取を公言していた落合氏らしい考え方で、常に目線を上に向けていくことに氏の真骨頂があるのだろう。
コーチの仕事は教えることでなく見ていること。そして何が良くて何が悪いかを分析する能力がなければならない。
バッティングは人から教わらず、自分で考え感性を磨いていくもの。対して、プロの守備はプロの指導者から徹底的に教わらなければ身につかない。
結果が良かったから「ああ気分が良い」と -
Posted by ブクログ
BSフジで「プロ野球レジェン堂」という番組があるが、本書の対談内容はこの番組とよく似ている。
対談相手の名前を見て、この本は誰が読むのだろうか?と思ってしまった。
40歳くらいの人だと伝説の人ばかりなのではないでしょうか。
高齢者が喜びそうな内容です。
落合よりも年配の往年の名選手・名監督が対談相手なのだが、一人だけスタジオジブリの鈴木敏夫さんが混じっている。
プロ野球の裏話を聞きたいので鈴木敏夫さんは本書には馴染まなかった。
昔の話だからもう時効だろうと、これまで黙っていたことを実はこうだったとばらしているのが面白かった。
落合は聞き役で、あまり自分のことは話していないが、東洋大学の野球 -
Posted by ブクログ
落合は、2004年から2011年までの8年間、中日ドラゴンズの監督を務め、セリーグ優勝を4回に加えて、2007年にはリーグ2位であったがCSから勝ち上がり、日本一の座を得ている。その他の3年間も、2位が2回、3位が1回という、監督としては文句のつけようのない成績を上げている。
本書は2011年、落合が中日の監督を退任した年に発行されている。監督を務めた8年間について、どのような考えで指揮を執っていたのかを、自ら語る形で書かれたものである。オーソドックス、勝負に厳しい、采配自体は奇をてらったところがなく、むしろ、勝負が始まるまでの準備に多くの時間と配慮を割いている。そのような印象を持った。
私は -
Posted by ブクログ
中日ドラゴンズの監督・GMを経験した落合博満氏の著書。こちらはGM退任後の2018年に発売されており、『采配』からGM経験が加わっている。
本著では以前の著書に比べ自身の経験や野球の話が多くなっているような感じがした。
タイトルこそ違うテーマに見えるが根本的に内容は一冊を通して一貫している。
落合氏の考えは基本的に自分のために最大限努力しやり抜くことが根底にあり、ほとんどこれを別の表現で伝えているに過ぎない。
また本著においては、データの使い方や部下への関わりなど少し時代にマッチしてない部分もやや見受けられた。
後半のテーマはやや屁理屈だったり小言だったりが多いように感じた。理屈が通ってる -
Posted by ブクログ
『采配』/落合博満
やっぱり、奥深いです。
そんな考え方があるのか~という箇所ばかりでした。
プロ野球の中日ドラゴンズの監督でもあった著者の「マネジメント」に関するテーマである本書。
ビジネスシーンでも多分に、当てはまる、それどころか、ズバッと切れ込んでくるところが多いですね。
ドラゴンズの監督時代は、徹底して、表情は鉄仮面のごとく変わらず、常に勝利第一主義。勝利こそがファンを喜ばせるという考えでした。
ファンサービスという観点でいえば、物足りないと思ったファンの方もいたでしょうが、勝つための哲学は、随所に本書にまとめられています。
p11
本当の意味でのプロとは、自ら考え、責任を持っ