【感想・ネタバレ】采配のレビュー

あらすじ

チームを53年ぶりに日本一に導き、2004年の就任以来8年リーグ優勝4回、2011年は史上初の2年連続リーグ優勝を果たす等脅威の数字を残した、中日ドラゴンズ監督・落合博満。常にトップを走り・育て続けた名将が初めて明かす、自立型人間の育て方、常勝チームの作り方、勝つということ、プロの仕事ついてetc.

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

落合さんは大企業の社長ポジションでもある程度うまく運営しそうな雰囲気がある。
確かに野球ファンからしたら全員監督が落合さんみたいになったら退屈で困るが勝ちにストイックで実際常勝チームが1ついたら面白いと思う。

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2024年05月07日

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オレ流と評された落合博満氏のコーチング理論を学べる。世の中の人が彼に抱いているであろう、無愛想で無慈悲だというイメージからは想像できないほど、組織の発展と真摯に向き合い、部下に対して深い愛情を持って仕事に取り組んできたのだということが分かった。だからこそ、数々のすばらしい結果を残せてきたのだろう。どんな職種であれ、人を育てる立場にいる人にお勧めしたい本である。

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2024年02月21日

Posted by ブクログ

この人の本は何冊も読んだが、考え方にブレがなく面白い。優勝という目標に向かって何をすべきか、その判断の基準が全然ブレない。参考になる言葉もたくさんあった。
■安定感より停滞感の方がリスク。
■ミスは叱らないが、手抜きは叱る。
■データに使われるな、データを使え。
目標を優勝からシェア1位とか●●円の利益として経営者になってもらったら素晴らしい実績をあげるのではないかと思う。

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2024年02月10日

Posted by ブクログ

野球好きじゃなくても、名前と凄い選手だったことぐらいは知っているが、実は天才で最初から一流選手として優遇されていた訳でもない、下積みから這い上がり超一流になった選手。

選手時代には基本を疎かにせず努力を怠らない。自分の弱点や体の不調を見破られないよう秘密を守る。周りの人に積極的にアドバイスをもらう。を徹底し、45歳まで現役を続けた。

監督になってからは、選手を平等に扱い、チームのためにどうするべきか、選手のために何をしてあげるべきかを常に考え、「俺が監督だから」と全てをやろうとはせず、任せられるところは完全にコーチに任せ責任は全て自分が取る。自分の存在が選手を萎縮させると思えば距離をとってあげるなど、「今誰のために何をすべきか」をよく考えて行動していた。

あらゆる世代の自己啓発本をギュッと一冊にしてくれた、とても勉強になる本でした。

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2022年02月11日

Posted by ブクログ

落合さんの著書です
納得のいく話ばかりです

「心技体より体技心」
基礎体力
誰にも負けない技術
病まない心
仕事をしていく上での基礎体力をつけておけば少々のことでも耐え抜けます。
僕はラグビーしてたのでこのレベルでは死なんなと思ってました。
また技術も今でも磨いてます。
初めの頃はブラインドタッチも寝る時間を確保するためにマスターしました。
そこまでやって今の仕事のマニュアルをこなしていけば病むことは無いと思います。

「大きな成果を得るために何かを犠牲にする」
社会が共働き当たり前になっても頭ひとつ抜けるためのプロセスは今も昔も変わらない。
そうなんです。
僕もロースクール行ってる間は仕事も家庭も顧みず勉強してました。
結果は出なかったですが社会人になっても一生で一番勉強したって言える時期が来るとは思わなかったです。

「一流には自力でなれるが超一流には協力者が必要」
一流になるためには個人の死ぬほどの努力が必要です。
その次に突き抜けようと思ったら家族の協力が必要やと思います。
物心両面からのサポート。
チーム赤銅やと思って子供達にはサポートを惜しまない体制を組んでます。

ただこれって体育会系でしか通用しないんですよねσ^_^;
今の子にはなかなか難しいですが我が家では社会が緩くなってるんやったらスピード感持って出し抜けと言ってます。

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2021年08月07日

Posted by ブクログ

発売した頃に読んだけど、その後も度々読んでます。
落合さんは自分をしっかり持ってるしカッコいい。
冷徹なイメージがあるかもしれないけど、実際は違う。選手、コーチ、スタッフの幸せを考えているのがわかる。

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2021年02月23日

Posted by ブクログ

孤独に勝てなければ、勝負に勝てない
前向きにもがき苦しめ
ミスは叱らない、だが手抜きは叱る
見なくてわかるで、確実に成長は止まる
安定感より停滞感のほうがリスク

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2019年10月02日

Posted by ブクログ

ご自身の監督時代の経験を元に書かれているので、中日ファンの自分にはとても興味深く読めた。ただ、野球だけでなくビジネスにも通ずる話ばかりなので、ビジネス書としても優秀な一冊だと思う。落合さんは会社勤めを続けてたとしても、成功されただろうな…と思った。

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2024年12月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ


・リーダーには情熱と闘志と変革したいという強い気持ちが必要
・一度きりの人生で後悔ないように采配し、選択した道は踏ん切りをつける
・環境は言い訳にはせず、やると決めたら逃げずにやり切るのがプロフェッショナル


【1章】
・向上心より野心を抱くことで、やるべきことが見えてくる
・一生懸命やったのに、は逃げ道で自身を見る目が曇り始めたサイン。冷静に自分の立ち位置を見るべき
・不安もなく生きていたり、絶対的な自信を持っている人はいない
 →不安だから練習する
・不可能と思える目標を設定することでノルマを通過点だと感じれるし、今までのやり方や視点を変えることができる
 →

【2章】
・「仕事をした」と言えるのはチームが勝った時だけ、負けない努力が勝ちにつながる
・監督の采配とは、邪念を振り払い、今この一瞬に最善を尽くす
・勝負に絶対はない、しかし最善の策を講じていれば仮に負けても次に勝つ道筋が見える
・今1番大事なことは何か、と言う点は見誤ることなく最善の手を打つべし
・勝利は人によってそれぞれで、勝利をひたすら目指すプロセスが人生そのもの

【3章】
・どれだけ小さなものでも「手抜き」を放置するとチームには致命的な穴があく(ミスは仕方なく、それをどう振り返り改善するかが大事)
・指導者は欠点を長所に変える目を持つ
・方法論を示しやればできると思うことができれば、組織の歯車は目指すべき方向に進む
・言いたいことをただいうのではなく、相手の状況などを踏まえて相手の気持ちに寄り添って伝えることが大事
・結婚するなど背負うものが増えればパフォーマンスが上がるかもしれない

【4章】
・自分にない色(能力)を使う勇気が絵の完成度を高める、自分にできないことは周りを頼る
・選手やチームのためなら監督は嫌われ役になる、要は何かのためという目的が大事
・チームリーダーが必要なのではない、個人それぞれが自立心、競争心、闘志を持つことが大事
・自分の腹の中を読まれてはいけないこともある、それはずっと心にしまっておくべき
・できる人、できない人、両方の気持ちをわかる人はマネジメントで活かせる、それぞれにあった指導を心掛ける

【5章】
・歴史を学ぶことで、同じような失敗を繰り返さないことにつながる、同じ世界や組織の歴史は学ぶべき
・どんな環境だろうとやると決めたら目の前のことをやる(ただ自分に必要な環境を求める権利はあると思う)
・あえて極論のレアケースを考えることで、議論が活発になり万全の準備ができる

【6章】
・個人の成長速度には個人差があるので、守るべき順番を踏み、必要な時間はかける必要がある
・選手のサインにいち早く気づき、受け止め、次の手を打つことは大事な1つ
・考えを押し付けてはいけない、あくまで基本をコミュニケートするに留めてあとは本人に合う方法を探らせる(じゃないとダメにさせかねない)
・リーダーとして大事なのは方針を明確に示して、ぶらさず、周りのメンバーがちゃんとついて来れるようにすること
・リーダーに1番大事なのは、身を置く世界に愛情と情熱、変革しようという意欲を持つこと
・仕事で目立つ成果を出すことと、人生を幸せに生きていくことは別ものだし、他の人と比較するものでもない

【おわりに】
・どちらの道を選択するかで人生は大きく変わるが、選択しなかった未来は見れないので、選択した道をこれでよかったと踏ん切りつけて進むことが大事

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2023年11月19日

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『嫌われた監督』という第三者から見た落合像を見て、これは本人自身の言葉で書かれたものを読まなきゃ!と思って、今更ながら読みました。あちらがドラマ仕立てなら、こちらは仕事の教訓のエッセイ風。絶対両方を読むべきです!イメージ通りの部分と意外だった部分。共感する部分とそうでない部分。やっぱり、プロに入るまでも入ってからもずいぶん苦労されてきた方だからこそ見えている部分があるなぁと感じました。企業で働くに当たっても、共通することが多く、すごく示唆に富んでいて、参考になりました。

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2022年09月17日

Posted by ブクログ

選手としても監督としても圧倒的な成績を残しているだけに、説得力がある。

主義主張やその裏付けとなる理論も、一見常識に反しているように見えて、よくよく聞くと成程という理屈があっておもしろい。

でも、聴く側に聞く意思があるからかもしれない、とも思った。

落合監督は、キャンプ中の守備練習にいつまでという時間制限は設けないそう。時間が決まっていると、選手はその時間をやり過ごそうとしてしまうからだと。なるほどねえと思えるが、同じ落合さんが例えば、「短めの時間を設定する。あと何分しか出来ない、と思えば、同じ1分でも集中力が全然違ってくる。」と言えば、なるほどそうか、と思いそう。結局は、あれだけの成績を挙げた人なのだから信じてついていこう、と思わせられるのかなあ、と思った。

でも、名選手は必ずしも名監督ならず、というからには、やっぱりそれだけではないんだろうな。




P222
日本のプロ野球の歴史で100勝したチームがないことを考えても、ペナントレースを制するためには「50敗する間にどれだけ勝てるか」を追い求めていく。(全試合勝ちに行く)長嶋さんの采配は、まさに不可能への挑戦だったと言える。

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2022年08月27日

Posted by ブクログ

2004年から2011年まで中日ドラゴンズの監督であった落合博満氏の、監督退任直後の著書。
2011年11月初版であるため、当時の落合氏の考え方や監督時代の話などが伺える。10年前の著書であるため少し時代にそぐわないこともある。

しかし落合氏の野球観から社会人としても参考になることが多々ある。
にリーダーとしての立ち居振る舞いや考え方はとても参考になる。

・ミスは責めない。手抜きは叱る。
・方法論をしてして、やればできるという成功体験をさせる
・1人の実力を10-15%あげ、組織全体の向上を図る

広い視野を持っている落合氏ならではの考え方や名言もあり、時々読み返したい本である。

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2022年05月20日

Posted by ブクログ

嫌われた監督を読んで興味が湧いたので本書も手に取ってみた。
内容的には嫌われた監督で書かれているものとほとんど一緒。
落合博満の野球、ビジネス、人生訓をまとめた本。
この本を読むと落合監督が嫌われた理由も歴史的にも稀に見るほど勝てた理由もよくわかります。
勝つこと、日本一になることの最短距離を常識にとらわれることなく合理的に走る落合博満と過去の慣習や落合が最短距離を走ることによって起こる軋轢によって落合をよく思わない球団関係者は良い例でしょう。
契約によって縛られる雇われの監督などではなく、球団オーナーや自分で会社を起業するなどトップにもし落合博満という人間が立ったらとても革新的な会社になりそう。

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2021年12月12日

Posted by ブクログ

自分でよく見てよく考えて実践し修正しながら着実に前進する。手を抜いたらチャンスは去る。プロとはそういうもの。指導者は後進がそれをしやすい環境を整え見守るけど個別の介入はしない、チームの成功に向けた運営に徹する。力強さを感じました。

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2021年12月04日

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落合監督の流儀がよくわかる本

不器用であることはできるまでに時間がかかるが、覚えたものは忘れないというメリットがある

常に観察すること。マネジメントでもこれが一番大事だと思う。

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2021年07月17日

Posted by ブクログ

予習より今日の復習が大事。

ミスは叱らない。手抜きは叱る。

不安だから練習する。

意識付けしていこう。

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2020年05月09日

Posted by ブクログ

勝負の世界にいたからこそ書けるほんと感じた。
一つ一つのコメントやそれこそ采配にはちゃんとした落合流の意味があり、それを裏付ける経験から成されていく為、納得感が非常にある。

現場から見る一次情報から得るものは大きく、自分の見たものを大事にしようと思った。

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2020年04月11日

Posted by ブクログ

○どんな本?
選手として、監督として、素晴らしい実績を残してきた落合さんの著書。

○学んだこと
・「嫌われている」「相性が合わない」は逃げ道である
・「心技体ではなく「体技心」
・自分の目標を達成したり、充実した生活を送るためには、必ず一兎だけを追い続けなければならないタイミングがある。

○感想
落合さんの言葉は、実績に裏付けされた重みがあり、心にスッと入ってくるものが多かった。

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2019年05月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

※追記:
「お前、出世するぞ」と言ってくださいましたが、
残念ながらその予想は外れておりますよ。

落合監督にお会いする機会がありました。
とてもあたたかい方で、感動しました(^-^)

事前に、お会いする際に失礼でないよう「采配」を読みました。
やはり、落合監督ほどの成功者の言葉は重みが違います。
以下、ネタバレですが私が感動した部分を挙げたいと思います。
ビジネスマンの能力向上には、監督する側される側両方において意識しておかねばならないポイントがありそうです。
心のチクッと痛む指摘も多々ありました。
スポーツの世界もビジネスの世界もそのポイントはなんら変わらないんですね。

●「状況を直視せず、「俺は一生懸命やったのに」と憤慨しても道は開けない。」
●「首脳陣と選手の間に認識の違いが生まれることがある。つまり、こちらはまだ試合で使えるレベルでないとみているのに、選手本人は試合でもできると思い込むケースだ。」
●「不安を拭い去れず、「俺には自信がない」とひるんでいては進歩がない。誰もが不安を抱えているからこそ、試行錯誤しながら努力を続けられるのである。そう考え、自分にはどんな練習(努力)をすればいいのか考え抜くことが大切なのだ。」
●「自分なりに「これは誰にも負けない」という技術を身につければ、それがセールスポイントになり、セールスポイントを周囲からも認められることで自身が芽生えてくる。そうなると、自分が自信を持っている分野に関しては意欲的に探究していくものだし、何か壁にぶち当っても逃げずに乗り越えようとする。そうやってセールスポイント、あるいは得意分野を2つ、3つと増やしていけば、ちょっとしたことで悩んだりしないはずだ。仕事自体が嫌になるような状況にも陥ることはないし、心の健康も保っていられる。」
●「呑み込みの早い人は忘れるのも早いことが多い。」
●「自分が苦しい立場にあることを社会や他人の責任と考えているようでは、せっかく道は勝利につながっているのに、行き先を見誤ってしまうことになりかねない。」
●「「これだけ自由にプレーさせているのに、大学時代の力がほとんど出ていない。もう伸びない選手なのだろうか」それで選手を見切ってしまうようでは、指導者も無責任と言わざるを得ない。」
●「現状の戦力をどう生かすのかが大前提だ。」
●「今の立場に甘んじたいと思うのなら、限られた出場機会の中でも心技を磨き、井端や荒木の後釜を虎視眈々と狙うしかない。」
●「見なくてもわかると言う人は、自分が経験した野球で時間が止まっている。・・・「言われなくてもわかっている」で片づける部下は大成しない。・・・自分の仕事だからこそ、まだまだ知らないことがあるはずだという謙虚な姿勢を持ち、仲間、ライバル、同業他社が何かに取り組もうとしている際には、深い関心を寄せながら観察してみるべきだ。」
●「「できる人の思い」「できない人の気持ち」、両方を理解できるリーダーになってもらいたい。」
●「本当の「A級戦犯」は「違和感」という言葉に逃げて一軍の舞台に立たなかった選手なのである。」
●「100回バットを振ったヤツに勝ちたければ、101回バットを振る以外に道はない。」
●「大切なのは、誰が最初に行ったかではなく、だれがその方法で成功を収めたかだ。」
●「その世界を発展させていくという意味で、「初」の価値を再認識すべきなのだ。」
●「自分がどれだけ苦労して一軍に定着したのか、あるいはレギュラーと呼ばれる地位を築いたのか。そのことを考えれば、レギュラーとしてグラウンドに立っている選手は、そう簡単に「痛い」などと言えないはずだ。」
●「人間関係の上での環境に関しては「自分に合うか合わないか」などという物差しで考えず、「目の前にある仕事にしっかり取り組もう」と割り切るべきだ」
●「後進や部下の育成は守るべき順番を守り、必要な時間はかけなければならない。」
●「何もしていないうちから「彼にはできない」と見るのだけはやめたほうがいい。」
●「自分が得た技術を後進に伝えて行こうと考えるのではなく、後進の持つ技術を一定のレベルまで引き上げてやろうと考えるべき」
●「自分たちの権利を主張するのは大切なことだ。しかし、それで経営側、球団の財政がどうなってもいいのかという部分までに思いが至らないと、選手の仕事場である球団が消滅してしまうという危機も招きかねない。」

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2022年09月25日

Posted by ブクログ

落合は、2004年から2011年までの8年間、中日ドラゴンズの監督を務め、セリーグ優勝を4回に加えて、2007年にはリーグ2位であったがCSから勝ち上がり、日本一の座を得ている。その他の3年間も、2位が2回、3位が1回という、監督としては文句のつけようのない成績を上げている。
本書は2011年、落合が中日の監督を退任した年に発行されている。監督を務めた8年間について、どのような考えで指揮を執っていたのかを、自ら語る形で書かれたものである。オーソドックス、勝負に厳しい、采配自体は奇をてらったところがなく、むしろ、勝負が始まるまでの準備に多くの時間と配慮を割いている。そのような印象を持った。
私はカープファンであり、今年は久しぶりにペナントレースを楽しむことが出来た。ドラゴンズの野球に注目しているわけではないが、今年のドラゴンズは、立浪監督のもと、成績が振るわなかったばかりではなく、将来に向けて楽しみな要素があったのかどうか。当たっているかどうかは分からないが、監督によって、チームは大きく変わるのではないか、と思わせるような本だった。

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2023年10月26日

Posted by ブクログ

野球もビジネスも同じ。自立した存在として成果をあげ、その成果が組織の成果にも結びついていたらやりがいにもつながりなおよい、ということか。極限の采配を繰り返してきた監督の意見は重い。さらにその考えは、ドラッカーのマネジメントの考えに行き着くような気がする。

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2022年01月03日

Posted by ブクログ

『采配』/落合博満

やっぱり、奥深いです。
そんな考え方があるのか~という箇所ばかりでした。

プロ野球の中日ドラゴンズの監督でもあった著者の「マネジメント」に関するテーマである本書。
ビジネスシーンでも多分に、当てはまる、それどころか、ズバッと切れ込んでくるところが多いですね。

ドラゴンズの監督時代は、徹底して、表情は鉄仮面のごとく変わらず、常に勝利第一主義。勝利こそがファンを喜ばせるという考えでした。
ファンサービスという観点でいえば、物足りないと思ったファンの方もいたでしょうが、勝つための哲学は、随所に本書にまとめられています。

p11
本当の意味でのプロとは、自ら考え、責任を持って行動し、積極的に教えを乞い、成長を続ける、いわば「自立型人間」のことである。

p152
他の選手の長所を探す目を持つことで、自分が新たな取り組みをするときの引き出しにすることができる。

自分の仕事だからこそ、まだまだ知らないことがあるはずだという謙虚な姿勢を持ち、仲間、ライバル、同業他社が何かに取り組もうとしている際には、深い関心を寄せながら観察してみるべきだ。

p295
大切なのは、何の仕事に就き、今どういう境遇にあろうとも、その物語を織り成しているのは自分だけという自負をもって、ご自身の人生を前向きに采配していくことではないだろうか。

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2020年06月12日

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「完全試合直前で代わった山井より、後を投げる岩瀬のがキツイ」

「一流には自分でなれるが、超一流には協力者が必要」

野球は職業であるという割り切りにおいては、野村監督と同じ考えをもつ。

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2020年05月19日

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上司と合わないは逃げ道
不安だから練習する。不安もなく絶対的な自信を持っている人間などいない。
明日の予習ではなく今日の復習が全て
ミスは叱らない。手抜きは叱る。
自由にさせる。好き勝手にすることは違う。
監督は嫌われ役でいい。嫌われ役がいい。
できるできない両方がわかるリーダーになれ。
明日のために切り替えるより今日に全力。
リーダーは部下に腹の中を読まれるな。
職場に居心地の良さを求めるな。組織の中にはいい思いをしている人とそうでない人が混在している。
目の前の仕事にしっかり取り組もうと割り切るべき。
レギュラーの甘えは完全に断ち切る。
俺のやり方はお前のやり方ではない。
基本の部分はコミュニケート

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2020年02月23日

Posted by ブクログ

仕事で目立つ成果を上げようとすることと、人生を幸せに生きていこうとすることは、まったく別物。この言葉が頭に残った。
プロ野球の監督の仕事は、成果が目に分かりやすいが、ビジネスの成果は測り難い点が、組織や個人の管理に差が出る理由かな。

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2020年01月25日

Posted by ブクログ

実績のある人だけに、それなりに説得力がある。本当はもっと天邪鬼な性格だと思うが、正論が多かった。ただ、ペナントレースで優勝することだけを目的とし、お客さんを楽しませることは2の次的な考えは同意しかねる。長嶋監督のやり方を暗に批判していたが、これはこれでいいと思う。

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2019年09月23日

Posted by ブクログ

自分は巨人ファンなので、選手としては好きだったが、WBCの時、岩瀬を出場辞退させて以来、大嫌いになった。もともと、地頭がよい人だから、その時のことも何か言い分があるに違いないと期待して読んでみたのだが、正直底が浅くて衝撃を受けた。曰く、そもそも選手なり監督が契約しているのはオーナーであり、ペナントを優勝するという契約を全うすることに専念しなくてはならないとのこと。ちょっと待ってほしい。ビジネス社会で考えてみると、社長の顔ばかりうかがって、お客さんのことを考えないダメ営業マンの典型的な発想である。そもそも、給与は誰からもらっているのか。直接的には会社を代表する社長、もう少し考えを広げると株主、とも言えるが、給与とは、お客さんからもらっているである。そのことを絶対に見失ってはならない。特に人気商売のプロ野球にあって、ファンの心を裏切るような行為があってはならない。岩瀬はその直前のオリンピックで失敗した。だからこそ名誉挽回する千載一遇のチャンスであったのに、本当に情けないと思う。こういう人間は絶対に応援したくない。一方、村田は肉離れを起こして結局開幕に間に合わなかったが、横浜ファンでなくても、頑張ってほしいと思った人は少なくないわけで、長い目で見れば、出場したことは決して間違いではなかったのではないだろうか。

一方、技術向上論は最近の自分の考え方に近くて共感できた。『非才』で語られた考え方に近い。
「100回バットを振ったヤツに勝ちたければ、101回バットを振る以外に道はない」とは、その考え方そのものだろう。

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2021年08月08日

Posted by ブクログ

ビジネスマン向けに書かれた本。リーダー論なども参考になるが、中日ドラゴンズ監督時代の裏話が面白かった。

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2019年02月04日

Posted by ブクログ

落合はいう事は偉そうだから、素直にそうやねとは思えないけど、やることはやってるもんな〜。やっぱりすごいよね。

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2019年05月05日

Posted by ブクログ

孫子を読んでいる様。◆落合は戦略家というより戦術家なんだな。◆心技体より体技心というのは頷ける。「健全な精神は健全な肉体に宿る」と言う事。◆あと、敵に優位に立つためには本心は見せない、という精神は当然のこと。◆◆堀栄三の大本営参謀の情報戦記に繋がる。

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2020年07月27日

「ビジネス・経済」ランキング