落合博満のレビュー一覧
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中日ドラゴンズの監督・GMを経験した落合博満氏の著書。こちらはGM退任後の2018年に発売されており、『采配』からGM経験が加わっている。
本著では以前の著書に比べ自身の経験や野球の話が多くなっているような感じがした。
タイトルこそ違うテーマに見えるが根本的に内容は一冊を通して一貫している。
落合氏の考えは基本的に自分のために最大限努力しやり抜くことが根底にあり、ほとんどこれを別の表現で伝えているに過ぎない。
また本著においては、データの使い方や部下への関わりなど少し時代にマッチしてない部分もやや見受けられた。
後半のテーマはやや屁理屈だったり小言だったりが多いように感じた。理屈が通ってるように感じるがあくまで結果から理屈を語っているので矛盾を感じることもしばしばあった。
しかし全体を通して考えると落合氏の野球観や仕事観はとても参考になる。私は落合氏の著書や講演が好きだ。
ただあくまでも一時代を築いた野球人としての考え方であり、全てが現代社会に通ずるかは別だと肝に銘じる必要があると感じた。
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『采配』/落合博満
やっぱり、奥深いです。
そんな考え方があるのか~という箇所ばかりでした。
プロ野球の中日ドラゴンズの監督でもあった著者の「マネジメント」に関するテーマである本書。
ビジネスシーンでも多分に、当てはまる、それどころか、ズバッと切れ込んでくるところが多いですね。
ドラゴンズの監督時代は、徹底して、表情は鉄仮面のごとく変わらず、常に勝利第一主義。勝利こそがファンを喜ばせるという考えでした。
ファンサービスという観点でいえば、物足りないと思ったファンの方もいたでしょうが、勝つための哲学は、随所に本書にまとめられています。
p11
本当の意味でのプロとは、自ら考え、責任を持って行動し、積極的に教えを乞い、成長を続ける、いわば「自立型人間」のことである。
p152
他の選手の長所を探す目を持つことで、自分が新たな取り組みをするときの引き出しにすることができる。
自分の仕事だからこそ、まだまだ知らないことがあるはずだという謙虚な姿勢を持ち、仲間、ライバル、同業他社が何かに取り組もうとしている際には、深い関心を寄せながら観察してみるべきだ。
p295
大切なのは、何の仕事に就き、今どういう境遇にあろうとも、その物語を織り成しているのは自分だけという自負をもって、ご自身の人生を前向きに采配していくことではないだろうか。 -
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上司と合わないは逃げ道
不安だから練習する。不安もなく絶対的な自信を持っている人間などいない。
明日の予習ではなく今日の復習が全て
ミスは叱らない。手抜きは叱る。
自由にさせる。好き勝手にすることは違う。
監督は嫌われ役でいい。嫌われ役がいい。
できるできない両方がわかるリーダーになれ。
明日のために切り替えるより今日に全力。
リーダーは部下に腹の中を読まれるな。
職場に居心地の良さを求めるな。組織の中にはいい思いをしている人とそうでない人が混在している。
目の前の仕事にしっかり取り組もうと割り切るべき。
レギュラーの甘えは完全に断ち切る。
俺のやり方はお前のやり方ではない。
基本の部分はコミュニケート -
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選手時代には3度の三冠王に輝き、監督としても8年の間に4度のリーグ優勝を果たした落合博満氏が自身の考えや想い、そして選手、監督時代の決断の場面での心境などをまとめた一冊。
自身の野球感はもちろんのこと組織論や選手の起用法や練習法などが紹介されており名将の考え方を学ぶことができました。
プロ野球界でも屈指の成績を残してきた著者だから語れるエピソードが多くあり読んでいて刺激を受ける場面が多くありました。
そんな本書の中でもよく選手を観察することや粘り強く起用し続けることは大切であると感じました。
またプレーオフの両リーグの上位2チームが争うというものは実現したら面白いと感じました。
落合氏の野球観に本書を通じて触れることによって、幾多の場面の決断をがするの心理を知るだけでなく、野球の奥深さを感じることのできた一冊でした。 -
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やはり、意外と冷静な行動分析がされていたのだと感じた。
ただし、プロの大人向けの本だったので、こども向けに対して
探していた情報とは、ちょっとズレていた。(当たり前か)
○バッティングフォーム
私の分析では、模倣したフォームは、10時間に1,000回ならできるが
2時間に1,000回(7.2秒に1回)以上となれば、自分のフォームになってくる
○練習時間
集中していれば、アッという間
終ったときに、「何だ、もうこんな時間になっていたのか」となる。
練習方法のどこかに欠点や間違いがあったから、第一線にでられなかったはずである
○監督の思考
良い指導者は、必ずマイナス思考。
長嶋監督も、必ず、悪くなったときのことがまず最初にアタマに登る
○主体は選手
何本か打たせて
落合「ちょっと、こうやって打ってみてくれる?」
落合「やっぱり違うかな。悪いけど、今度はこういうふうに打ってみて」
落合「どう?」
選手「こっちのほうがやりやすい」
落合「そうか。それじゃ、そのうち方でやってみよう」
○失敗させろ
こどもに「宿題はしたのか」「時間割は調べたか」などと
口うるさく言う必要はないだろう。
教科書もなしに授業を受ける失敗をすれば、「次からは忘れないように」
自分で心がける
○人を育てるのはデリケート
指導者は、最終的にやるのは、本人であるということを忘れてはならない。
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自分は巨人ファンなので、選手としては好きだったが、WBCの時、岩瀬を出場辞退させて以来、大嫌いになった。もともと、地頭がよい人だから、その時のことも何か言い分があるに違いないと期待して読んでみたのだが、正直底が浅くて衝撃を受けた。曰く、そもそも選手なり監督が契約しているのはオーナーであり、ペナントを優勝するという契約を全うすることに専念しなくてはならないとのこと。ちょっと待ってほしい。ビジネス社会で考えてみると、社長の顔ばかりうかがって、お客さんのことを考えないダメ営業マンの典型的な発想である。そもそも、給与は誰からもらっているのか。直接的には会社を代表する社長、もう少し考えを広げると株主、とも言えるが、給与とは、お客さんからもらっているである。そのことを絶対に見失ってはならない。特に人気商売のプロ野球にあって、ファンの心を裏切るような行為があってはならない。岩瀬はその直前のオリンピックで失敗した。だからこそ名誉挽回する千載一遇のチャンスであったのに、本当に情けないと思う。こういう人間は絶対に応援したくない。一方、村田は肉離れを起こして結局開幕に間に合わなかったが、横浜ファンでなくても、頑張ってほしいと思った人は少なくないわけで、長い目で見れば、出場したことは決して間違いではなかったのではないだろうか。
一方、技術向上論は最近の自分の考え方に近くて共感できた。『非才』で語られた考え方に近い。
「100回バットを振ったヤツに勝ちたければ、101回バットを振る以外に道はない」とは、その考え方そのものだろう。 -
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ドラゴンズのGM時代、自ら社会人野球の現場に足を運び、指導者より様々な質問を受けた事が端緒になり、本書が編まれた。という経緯から推して知るべしで巷間溢れるプロ野球本とは一線を画す具体的戦術論中心の内容となっている。
語る中で、自身の監督在任中、「何故ベテラン中心の起用だったのか?」「ドラフト会議で何故即戦力の投手に偏った指名をしたのか?」を坦懐に語る。理由は明白。監督就任を打診された際、オーナーから「毎年優勝を狙えるチームにしてほしい」と懇願されたから。もし、5年間下位でもいいから育成を…と、言われていればまったく違ったと。監督論の中で、「鉄拳制裁」にも言及している。「うちの監督は手を上げないんだ」と信用されるまで5年を要したと語る。これは明らかに星野仙一の負の遺産を指している。落合自身が高校・大学の野球部にはびこる、しごきという名の暴力に嫌気をさし、入退部を繰り返したのは有名な話。「ミスした選手を叱っても意味なし」と断言。勝利には荒ぶる魂は必要なしと言わんばかりの乾いた知性。名将と呼ばれる人は、おしなべて人間に通じている。その人が人間ができてるかどうかは別にして。その他「セオリーとは負けた時のための言い訳に過ぎない」とか、アフォリズムにも溢れたマネジメント本としても読み応えありの一冊。 -
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自己流のスタイルを貫き、誰もが認める成果を出してきた著者。そんな彼が語る、指導者の条件とは何か。野球を例に、普遍的なコーチングの理論を説く。
野球を、落合氏の現役の頃を知っていれば、もっと楽しめたのかもしれないと思ってしまった。やはり本を読む時に、著者の経歴などを無意識に考えているものなんだな。ものすごくストイックな人だということはわかったけれど、本来の落合さんを知っていたら、内容がもっとリアリティを持って伝わってきたのではないか。
現役時代も変わった人だと評されてきたようだが、タブーのようなこともあっさり言えてしまうのだということがよくわかった。「良いコーチ」と言われたいのか、「良いコーチ」になりたいのか。人の目を気にして前者を選ぶ人が多い、というのは納得した。現実を踏まえるとそれも仕方ない、と言われるのかもしれないが、そこは妥協せずに理想を目指したい。 -
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ネタバレ落合博満『コーチングー言葉と信念の魔術』を読む。
近著『采配』がよく読まれているが、
その勢いで10年前のこの著書も増刷平積みになっていた。
落合の野球に対する姿勢、群れをつくらない生き方には
かねがね共鳴していた。
この本は素朴な文章ながら落合の考えが率直に述べられている。
よくありがちなゴーストライティングの匂いがしなかった。
例えばこんなタイトルが並ぶ。
コーチは教えるものではない。見ているだけでいいのだ
最も優秀なコーチこそ、一軍ではなくファームに置きたい
「良いコーチ」と言われたいのか、
それとも「良いコーチ」になりたいのか
部下の専門分野に強くなれ
食事と睡眠。精神的スランプ克服法はごくシンプル
たとえ結果が出なくても、
自分がやってきた事実まで否定するな
良き理解者が三人いれば、人生は見誤らない
(本書目次p.8-16から引用)
この本を書いた2001年春、
落合は横浜ベイスターズ森監督に招かれた。
現役を引退して初めて3日間だけ「臨時コーチ」を務めたのだ。
その後、落合が監督としてどれだけの実績を残したかは
僕たちは日本プロ野球史の事実として知っている。
『コーチング』『采配』を同時に読むことで
落合の目標設定、方法論とその結果を比較対象できるのだ。
有言実行の男、落合に学びたい。
(文中敬称略)