木村由利子のレビュー一覧

  • 新訳 雪の女王 アンデルセン名作選

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    そういえば読んだことがなかったな、と思ったので手に取った。絵がとってもかわいい。
    少女ゲルダがカイを探すため、裸足で旅立つ。いく先々では優しいけれど外に出さないおばあさん、カイに似た王子と王女の住む城、山賊の砦、ラップランドのおばあさんたちと雪の女王の城。
    一貫性がなくて、まるでRPGの大冒険のよう。女の子が主人公なのも面白い。
    途中オニユリが話したのがインドのサティーという風習だったので、ドキッとした。
    白鳥の王子は、いちばん気遣ってくれた末の王子が半分しか魔法が解けなくてかわいそうじゃない?と思った。

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    2020年07月04日
  • 丘の家のジェーン

    購入済み

    現代の常識では、主人公の親は放任、祖母の態度は虐待でしかなく心が痛みますが、まあ時代が時代なのでしょうがないですね。
    とはいえモンゴメリですから、プリンスエドワード島が出てくると物事がうまく回りだすようで(笑)、全体的には楽しく読めました。

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    2020年02月27日
  • 丘の家のジェーン

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    ネタバレ

    本屋さんのダイアナを読んで、この本を読んでみたくなった。
    モンゴメリはとても有名な作家で、私も『赤毛のアン』を持っている。でも、外国小説にありがちな、翻訳があまりにも日本語離れしていて途中で挫折してしまった。今回のこの本は、村岡花子ではなく木村由利子の新訳ということだったのできっとすらすらと読めたのだろうと推測。
    でも、私が中学生のころ読んだ『丘の家のミッキー』はこの本にインスパイアされたのだろうと判明。『三番町のミシェール』が『ゲイ・ストリート60番地のヴィクトリア』だし、『丘の家のミッキー』が『丘の家のジェーン』となる。
    物を書く人というのは、こういう有名な小説は外さずに必ず読んでいるのだ

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    2016年02月07日
  • 新訳 雪の女王 アンデルセン名作選

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    ゲルダとカイはとっても仲良しの女の子と男の子。けれどもある日、カイに悪魔の鏡の欠片が突き刺さってしまった。やさしい心を失くしたカイは雪の女王に連れられて凍てついた世界の果てへ消えてしまった。カイを探してはだしのまま、ゲルダは広い広い世界に旅立つ。カラス、山賊の娘、トナカイらに助けられた先で、ゲルダはカイと再会出来るの――? アンデルセンの名作が装いも新たに角川つばさ文庫で登場! 「白鳥の王子」「夜鳴きうぐいす」も収録。

    アナ雪も見たし、前に雪の女王(絵本)読んだのはもう大分前だったのでいっちょ復習してみようかなー、と言う感じでちょいす。挿絵は白雪姫と黒の女王と同じ方ですごく雰囲気合ってました

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    2014年06月09日
  • 新訳 雪の女王 アンデルセン名作選

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    POOさんの挿絵がいっぱい!つばさ文庫!

    雪の女王はアニメ映画でみたことあったけど、
    ゲルダがかわいい
    山賊むすめもかわいい
    一途な愛!いいな~

    白鳥の王子もいいね
    絵がかわいいからいいなあ

    夜鳴きうぐいすって話ははじめてかな

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    2014年02月23日
  • あしながおじさん

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    ネタバレ

    孤児院で育ったジェルシャー。ある篤志家により大学に行かせてもらえるようになる。孤児院からも出て、大学の寮にはいり、普通の他の子たちと同じように学生生活をおくる・・・条件は、勉強をしっかりするのはもちろん、大学での生活を手紙にて報告すること、文才があるから作家になること。
    ジェルシャーは、はじめての普通の子との同じ毎日に喜びと感謝をもって篤志家に手紙を綴ります。ジェルシャーなんて名前は昔からきらいだったので、ジュディーとして、顔も名前も明かしてくれない篤志家のことを「あしながおじさん」と呼んで・・・。
    ジュディーの明るくてつましくて、謙虚で、でもプライドもあって、頑張る姿が手紙を通して伝わってき

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    2012年11月12日
  • ストーリー・ガール

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    モンゴメリらしい作品で楽しめましたが、やっぱり村岡花子さんの訳じゃないと微妙なニュアンスが伝わらないというか、つまらないな〜と感じてしまいました。

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    2010年03月14日
  • 余生と厭世

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    ネタバレ

     還暦となり定年を迎えた今月、ふと目にした本書。
     タイトルの「余生」が気になったのと、帯にある精神科医の物語、装丁の絵の「リンゴ」が、カウンセリングを受けながら第二の人生を模索するギリシャ映画『林檎とポラロイド』を思い出させたから。

     72歳の精神科医は、引退の日を指折り数えている。7百数回の診察を終えたら引退と、カウントダウンする日々。仕事がいやなくせして、毎日8人ほどきっちり患者を診ているあたりが、ルーティンを大切にする性分のようだ。逆に、それだけの、つまらない人間ということも見て取れる。

     仕事をきっちりこなす秘書と、アガッツという若い女性の患者を中心に、老医師の日々が綴られていく

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    2025年12月08日
  • 新訳 クリスマス・キャロル

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    ディケンズは結構好きで読んでいました。クリスマス・キャロルを読んで、これこそクリスマスに読むべき小説だなと若いときに思ったものです。
    今回、子どもが読むように、この本を買いましたが、子供が読む前に私が読んでしまいました。

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    2023年01月09日
  • 新訳 クリスマス・キャロル

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    ディケンズってこんなファンタジーみたいなやつ書くんだ
    一晩で更生しようって実際に行動に移せるスクルージおじさんすごいと思う

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    2022年05月07日
  • 余生と厭世

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    なんかいいなあ。しみじみ?この本の良さを表すのはどうすればいいんだ?退職を控えた精神科医72歳の日常。静かで地味。家族、友達いない。自分が歳とったら、かなり満足した毎日を送ることができるんだろうと漠然と考えていたけど全然そんなことねえな。むしろ思い通りにいくことの方が奇跡に近く、常に周囲に疲労させられる。日本はカウンセリングがあんまり浸透してないし、なかなか人目あって、自分の心に向かい合うことに敷居がある。不思議だよね、自分を労ることに何だか罪悪感があるんだ。まあ最後の最後、この医師は少し自分が見えた。

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    2021年01月22日
  • 余生と厭世

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    アガッツが来たのが別のタイミングだったら、老医者は何も変わらなかったかもしれない。あのときに彼女が現われたからこそ、彼は自らの孤独や患者たちと真に向き合うことができた。たとえ嫌気の差す仕事でも、終わる間際になって初めて、かけがえのないものに見えてくるように思う。同じことが人生全体に言える。私ももうすぐ死ぬという時になったら、色んなものを受け入れられるかもしれない。そうであればいいと思う。リンゴのケーキ食べてみたい。 読みやすかった。訳者あとがきはちょっと微妙。

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    2020年11月20日
  • 犯罪は老人のたしなみ

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    痛快…かと思いきやモタモタが長く
    それも特に面白い訳でもなく…
    最終的には楽しそうだった。
    スウェーデンの老人は元気だ

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    2020年07月01日
  • 老人犯罪団の逆襲

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    どうかなーこれ。スウェーデン発、老人(80歳位)五人の義賊窃盗団の話。綿密に計画は練られているが、元来そういう人達じゃないのだろう。ヘマも多い。なかなか楽しく話は進むが長いし飽きる。スリルがないの。感情移入できない中、老人一人の息子娘が彼らのヘルパーとして働いていて、彼らの母親を心配する様子や呆れる様子などの方がリアルというか惹き付けられたな。何かふわふわした本だな。

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    2019年06月29日
  • 楽園の世捨て人

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    ルムンバってお酒を初めて知った。北欧ミステリの範疇に入るのかどうか、これまで読んだ北欧もので断トツに読みにくかった。新人だから仕方ないか。日本で小指がないといえば、ある種の人が真っ先に思い浮かぶが、勿論エアハートは違うよね。共感しにくい主人公だった。ベアトリスへの接し方は『トークトゥハー』を連想。

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    2017年06月13日
  • 楽園の世捨て人

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    クールでハード、女を抱くにせよ抱かぬにせよ、本心は見せないというのがハードボイルド探偵の流儀だったはず。それなのに、いくら独身生活が長いにせよ七十歳近くにもなりながら、女が欲しくて妄想をたくましくしてストーカーまがいの行動に走り、挙句は昏睡状態に陥った女を自室に置いて、体を拭いたり寝返りをさせたり、と川端康成やガルシア=マルケスでもあるまいに「眠れる美女」に執心するとは、とんでもない危なっかしい「探偵」じゃないか。

    ずいぶん年寄りを探偵役に据えるものだと思った。ピアノ調律師も兼ねる御年六七歳のタクシー運転手というのだから、ハードボイルドは到底無理だと思うのだが、これが結構やってのけるのだ。殴

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    2017年02月06日
  • 犯罪は老人のたしなみ

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    入所してた老人ホームの経営者が変わってから待遇がひどいものになった。
    そこから逃げ出すために、犯罪を犯して刑務所に入ろうとする、老人たちの話です。
    タイプの違う5人なので、反応や考え方も様々。
    なかなかまとまらないメンバーでの、犯罪とドタバタ劇です。

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    2016年10月23日
  • あしながおじさん

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    ネタバレ

    完訳ではないので注意。入門書としていいと思います。「おじさん」と訳しているところが、実はちょっと私的には評価が低いところ。今風にすると「おじさん」なのでしょうが、やはりここは「おじさま」と訳して欲しかったところ。

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    2015年07月28日
  • ストーリー・ガール

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    いかにもモンゴメリらしい、ほのぼのした作品。
    これの前に読んだ『青い城』が自分にはすっごく気に入ってしまったので、恋愛の要素のないこちらの作品は少し物足りなく感じてしまいました。もちろんモンゴメリ好きにはおすすめですが。

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    2014年03月09日
  • 丘の家のジェーン

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    ネタバレ

    別居中の両親を復縁させることから「ふたりのロッテ」を思い出した。だが、「ふたりのロッテ」が復縁させることをメインにしているのに対し、本作はジェーンの成長がメインで両親の復縁はおまけという印象。
    そのせいか両親をはじめおとなの描写が薄っぺらい。ジェーンや、プリンスエドワード島の自然とそこに暮らす人々の生活は、生き生きと描かれているので、余計残念だった。
    それにしてもモンゴメリは、仲たがいした男女が数年後に復縁する話が好きだなぁ。

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    2012年10月10日