木村由利子のレビュー一覧

  • 新訳 クリスマス・キャロル

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    ネタバレ

    クリスマスイブの夜、ケチで自分のことしか考えないスクルージの前に現れた三人の精霊たち。彼らは過去、現代、未来のクリスマスをスクルージに見せてゆくが。→
    最初はケチで嫌味な爺さんだったスクルージが、昔の自分を思い出し、現在の周りの人々の暮らしに触れ、未来を見て生まれ変わる。文字にすればそれまでの話なんだけど、木村由利子さんの翻訳が素晴らしく、ラストのスクルージの変化がとても良い。
    こんな風に変われたのは、嫌味な爺さん=我が強く偏屈だからこそなんだろうな、と思えるし、そこには不自然さがまるでない。本当に読みやすい良訳。
    この翻訳のおかげで「クリスマス・キャロル」が好きになれた。感謝。
    児童書の新訳

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    2024年01月19日
  • 新訳 少女ポリアンナ

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    最初は会話文が多くて読むのに疲れました。でも慣れてくるとポリアンナの奇想天外な言動が面白く楽しく読めました。なにより嬉しいこと探しのゲームが多くの人を幸せにしたことに感銘を受けました。私もゲームを実践したいと思いました。

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    2022年09月07日
  • 丘の家のジェーン

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    高校時代からの何度目かの再読。
    覚えてない。
    エミリーと同じぐらい好き。

    人物のかき分けが定番しかないと言われるモンゴメリだけれど、そうかな?

    ジェーンの成長が、エミリーやアンとは違うものということはラストまで読めばわかるし

    アンとエミリーも、キャラづけもラストも何もかも違う。

    女の子が受容され、癒され、成長していくということは確かに似てるけど、同じ道は一つもないと言っているようだ。

    ジェーンは大好きなキャラの一人。

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    2021年05月25日
  • 少女ポリアンナ (角川つばさ文庫)

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    「良い事探し」は見習いたい!!!
    私もしていたつもりだったのにポリアンナの「良い事探し」には驚かされる。どう考えても良い事なんか無さそうなのにポリアンナは良い事を探してみせる!!そんな彼女も「良い事探し」ができなくなる。それでも最後にはまたできるようになるんだからめちゃくちゃスゴイ!!
    ポリアンナは自分だけではなく周りの人たちの事も明るくしていた。町のほとんどの人がポリアンナの事を知っていた。自分が知らない人にも積極的に声をかけている。返事をしてくれなくてもまた次に会った時に話しかけて必要最低限の事しか喋らない男の人ともすっかり仲良くなった。ポリアンナは人との出会いを大切にしていた。
    そして「

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    2020年03月30日
  • 新訳 雪の女王 アンデルセン名作選

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    少女ゲルダが、少年カイをさがす旅に出るが、行く先々で色々なことがある。それをのりこえていくゲルダの姿がカッコイイ!

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    2017年03月28日
  • 丘の家のジェーン

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    この本に出会えて幸せです

    赤毛のアンの作者の本だと知り飛びつきました。期待に反せずとても面白く、久しぶりに徹夜でいっきに読んでしまいました。続きを書けずに亡くなってしまったと知りとても残念です。アンとはまた違った魅力のある主人公が誕生していましたから。

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    2017年02月14日
  • 黄金の道 ストーリー・ガール2

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    ストーリーガールの後編。
    ストーリーガールやベブたちが、新聞を作るはなしを軸に、さまざまなエピソードが、美しいプリンスエドワード島の自然と共に綴られる。
    中でも印象的なのは、ぶきっちょさんの恋物語だ。自分の理想の女性の 部屋を作り、家具や洋服をそろえ、空想の女性と会話するすがたは、訳者もあとがきに書いているが、確かにストーカーじみていてちょっとキモい…。
    たが、その理想の女性そのままのミス・リードに出逢い、彼女もまた会った瞬間から、ぶきっちょさんに惹かれたというのはロマンチックだ。
    アンシリーズを読んでいて思うのは、男女には、必ず赤い糸で結ばれた相手がいるのだということ!他の誰でもなく、初めか

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    2016年08月06日
  • 新訳 雪の女王 アンデルセン名作選

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    これまでに何度かいろいろなバージョンで読んでいるはずなんだけど、あ、こんなに語りかける口調なんだ、と初めて知った。途中で出会ったおばあさんの家で、花たちの語る支離滅裂な物語のなかに、けっこうどきっとするようなダークな話があったりするし、おとぎ話のようだけどやっぱりアンデルセンって、どことなく深淵をのぞいてる感じがする。
    12羽の白鳥は、好きなお話だけどグリムだと思ってた。たぶん類話があると思う。
    夜鳴きウグイスも好きなお話。このバージョンは、ウグイスのキャラも立っていてとてもいい。しんみりした。

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    2015年01月21日
  • 新訳 少女ポリアンナ

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    ネタバレ

    内容がわくわくするような感動の物語です。 約半分のところから泣けて来て電車の中で涙を拭くのが恥ずかしかった。 でも、読み終わってじ~んとくる感動を味わうのが読書の素晴しさだろう。 こういう作品に数多く出会いたい。

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    2013年07月25日
  • 新訳 赤毛のアン

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    小学生の頃、手にとって途中で挫折した覚えがある。ちゃんと読んだのは23歳になってからが初めて。
    最近になって、小学生の頃の担任から私はアンに似ていると指摘されたのをきっかけに読んでみた。
    読んでみると、ここまで優秀ではないけどアンに通じるものが私自身の中にあると思った。
    アンと違う部分にもこれから見つめていきたいと思う。

    『実際家』という言葉をこの本で初めて知った。児童書で読みやすいことと羽海野さんのイラストに釣られて選んだが、序盤とか訳が不自然と思える部分がいくつか。次読み返す時は別の人の訳で読んでみたい。
    あと、アンが屋根から落ちるシーンなどシリアスな場面でのイラストが軽すぎて違和感があ

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    2012年10月14日
  • ストーリー・ガール

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    この本は赤毛のアンを読んだ方なら多分あの雰囲気に浸ることが出来て満足するでしょう。舞台は夢見がちの女の子の憧れであるカナダのプリンス・エドワード島であることも一層その想いを強くする点です。
    お話の上手な大人びた14歳の少女、セーラ・スタンリーが本の題名になった ストーリーガールそのひと。彼女は母を早くに亡くし父も放浪癖のため一緒に暮らしてはいません。そのため、プリンス・エドワード島のおじやおばのところで暮らしています。この辺りの事情もアンの境遇と似通ったところです。そして、この本の語り手である僕、 べバリー・キングは13歳の少年ですが、父親の仕事の都合で弟のフェリックスと一緒に プリンスエド

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    2011年12月03日
  • 丘の家のジェーン

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    ネタバレ

    LDで丘の家のジェーンを見ました。
    赤毛のアンとは雰囲気が少し違いますが,
    俳優の方々が,味わい深い演技で,
    とても親しみが持てました。

    DVDで発売されているかどうかわかっていません。
    LDの機材が壊れているのですが,
    映像を見ながら読みたいと思いました。

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    2011年09月24日
  • 新訳 赤毛のアン

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    羽海野 チカのイラスト表紙を見てもう買うしかないと思い衝動買いしました 

    お茶目で失敗の多いアンはとても身近に思われ小さい時に読んだ時と同じ読んだ後にほのぼのとした気持ちと憧れくれます

    あーアンかわいいよアン

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    2011年03月30日
  • ストーリー・ガール

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    プリンス・エドワード島に父親の仕事の都合で預けられた13歳の少年の目からみた5月から11月までの出来事。ストーリー・ガールが話すお話を挟みながら書かれてあって読んでて楽しかった。

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    2011年07月21日
  • 犯罪は老人のたしなみ

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    老人ホームに入居しているおばあちゃんがコーラス仲間に声をかけ、5人組の犯罪組織を結成します。
    舞台は福祉大国として名高いスウェーデンですが、老人たちはホームへの不満で我慢なりません。
    刑務所に入った方がましと、大金を得るための犯罪を計画します。
    豊かな人生経験による知恵、大胆な行動力と積極性を持ち合わせる老人たちですが、犯罪者としてはまったくの素人です。
    信じられないほどの杜撰さで計画を実行に移します。
    ですが、まさか老人が大それた犯罪をおかすはずがないという先入観を誰もが持つことによって、真相になかなかたどりつけません。
    スウェーデンは福祉大国だと聞いていますが、お金への欲求はどこの国でも同

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    2024年03月27日
  • 新訳 少女ポリアンナ

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    一昔前と現代では、若者?が標準で備えてる能力が違いすぎる。(今の方が格段に、社会が若者に求める能力が高い。)
    なのに、脳の作りとかは何も変わってないってびっくりする。今って、ほんとに頭と気を使ってみんな生きてるんだろうな。「生き辛い世の中」という言葉があふれかえるわけだと思う。
    現代を生きる私の感覚のままだと、ポリアンナ(10歳前後の女の子)の無邪気な天然さに、めちゃくちゃ疲労感を感じた。他人のバックグラウンドや文脈に全くの無配慮。こんな人が近くにいたらうざいな…ポリーおばさんあんたえらいよ、おつかれさま…!という気持ち。
    現代の感覚は捨てて白紙の気持ちで読むべき物語。そうすると、聖書の中に記

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    2022年09月28日
  • 余生と厭世

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    引退間近の精神科医とその日常を淡々と綴りながら、最後の新患女性との診察を通じて起こる彼自身の変化を描いた物語。
    精神科ならではの重苦しさはほとんどなく、なんとも心穏やかな気持ちで読み進められる不思議なトーンを持った本だった。
    著者はコペンハーゲン出身の、臨床心理士でもある女性。元卓球デンマーク代表選手という興味深い経歴の持ち主。
    他の作品も読んでみたくなった。

    3~4ページくらいの短いスパンで見出しが付いており、全体のページ数も150ページほどと非常に読みやすい。
    表紙のデザインはシンプルだがなかなかのインパクト。

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    2021年01月16日
  • 余生と厭世

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    老病死と共に生きていくっていう話。

    フランスを舞台にしてるけど、やっぱりデンマークの静かな雰囲気が似合う静かな小説。

    章が短く分けてあって読みやすい。

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    2021年01月08日
  • 新訳 雪の女王 アンデルセン名作選

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    そういえば読んだことがなかったな、と思ったので手に取った。絵がとってもかわいい。
    少女ゲルダがカイを探すため、裸足で旅立つ。いく先々では優しいけれど外に出さないおばあさん、カイに似た王子と王女の住む城、山賊の砦、ラップランドのおばあさんたちと雪の女王の城。
    一貫性がなくて、まるでRPGの大冒険のよう。女の子が主人公なのも面白い。
    途中オニユリが話したのがインドのサティーという風習だったので、ドキッとした。
    白鳥の王子は、いちばん気遣ってくれた末の王子が半分しか魔法が解けなくてかわいそうじゃない?と思った。

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    2020年07月04日
  • 丘の家のジェーン

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    現代の常識では、主人公の親は放任、祖母の態度は虐待でしかなく心が痛みますが、まあ時代が時代なのでしょうがないですね。
    とはいえモンゴメリですから、プリンスエドワード島が出てくると物事がうまく回りだすようで(笑)、全体的には楽しく読めました。

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    2020年02月27日