遠藤誉のレビュー一覧

  • チャイナ・ジャッジ

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    面白い!事実は小説よりも奇なり・・・。

    09年に重慶、成都に行った時に、じっとりと湿っている重慶と、からっと脳天気な成都との違いに驚かされた理由が少し分かった。

    毛沢東になれなかった男を通じて、中国共産党の集団指導体制が如何に強固であるのか、奥深いのかということが分かる。その中で、仕事をしているということは、甘くないなと再認識させられました。

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    2012年10月21日
  • チャイナ・ジャッジ

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    遠藤誉氏の新作

    イギリスのスパイ舞う中で散って行った、簿熙来と谷開来の哀しいストーリー

    簿熙来事件の真相と、谷開来の殺人動機究明

    「裸官」子供を海外に留学させ、お金も妻も海外に送って、自分自身は真っ裸の状態で官位にいる」
    腐敗に状態に染まっていく、もし自分だけ賄賂を受け取らないと孤立する、裁判官には賄賂や貢ぎ物、共産党幹部の腐敗行為の大半、汚職賄賂犯罪、

    幹部の子女がハーバードなどアメリカの有名大学に留学、
    「スパイ」と「チャイナマネー」

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    2012年10月16日
  • チャイナ・ジャッジ

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     2012年の秋の中国共産党の10年に一度の最高指導部の交代を控え、中国国内で激烈な権力闘争が行われており、2012年の3月に「薄熙来」の失脚がマスコミを賑わしていたが、その複雑な背景事情を本書は実に詳細に調査している。
     著者は「チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち」において、わかりにくい国である中国の内情を詳細に解き明かしており、その並々ならぬ調査能力には敬意を持っていたが、本書もそれにふさわしいものと言えると思う。
     しかし、どうも本書での解析は「推理」の部分が多すぎるのではないか。
     「薄熙来」の「男の生い立ち、不倫婚」「大連時代」「遼寧省時代」「重慶時代」等の経歴の調査と当人の

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    2012年10月03日
  • チャイナ・ジャッジ

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    やはり、新聞・のコラムの方が切れ味あり。前作のチャイナナインが、様々な人物を描写しなくてはならなかったため散漫になっていたが、今回は焦点が絞れていてよみやすい。後半はスパイ小説として読むのが良いかも。

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    2012年09月14日
  • チャイナ・ナイン

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    自分の間違った先入観を正してくれました。統制しつつもネット言論がチャイナナインの意思決定のバロメーターになっているのは驚きとともに納得。今秋第18回党大会における次期チャイナナインがどうなるか注目ですね。本書はそんな中国共産党の政治裏舞台まで深く切り込んでいて興味深い◎内容もつい先日の薄熙来の騒動にもふれており、現在進行形。

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    2012年05月15日
  • ウクライナ戦争における中国の対ロシア戦略 世界はどう変わるのか

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    web上で著者の記事を見て、気になって読んでみた。なるほどと思わされる視点。ただ、感情的な文が唐突に現れることがあり、読みづらい。それから、著者の思想自体には共感できなかった。国際情勢を見る視点としては、とても参考になった。

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    2023年05月21日
  • 毛沢東―日本軍と共謀した男―

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    毛沢東が国民党を倒すために日本と手を結んでいた、そのため戦後反日を政治的に発信しなかった、という内容が興味深かった。
    別の本では戦後すぐ毛沢東の時代に反日教育が行われていたり、文革のときに日本の孤児も反革命分子として槍玉に上げられていたりするんだけど。
    著者の遠藤誉さんの人生そのものにも興味が出た。

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    2023年03月21日
  • ポストコロナの米中覇権とデジタル人民元

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    香港問題や新型コロナへの対応などで、激化する米中対立。ポストコロナの世界で覇権を目指す中国と、それに対抗するアメリカの戦略について、中国問題分析の第一人者らが解説する書籍。

    新型コロナウイルス肺炎を巡る米中の戦略は、大きく異なる。
    ・トランプ大統領は、WHOが中国に忖度して警告を遅らせ、コロナを蔓延させたと非難。拠出金の停止、脱退を示唆した。
    ・中国はコロナの震源地だが、「人類運命共同体」を強調し、コロナで苦しむ国への「医療支援外交」を展開している。中国の戦略は、国際社会を味方に付ける上で賢明といえる。

    中国は、国連や国連専門機関の要職に親中派や中国人を大量に送り込み、国連を乗っ取ろうとし

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    2021年10月02日
  • 米中貿易戦争の裏側 東アジアの地殻変動を読み解く

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    「米中貿易戦争」はなぜ起きたのか、それはいつまで続くのか?中国研究の第一人者が、激化する米中対立の裏側を読み解き、今後日本が進むべき道筋を提言した書籍。

    中国共産党の一党支配体制にある中国では、民主的な普通選挙がなく、国益に適かなう戦略を長期的に立てやすい。

    米中貿易摩擦が始まって以降、習近平はよく「あなたの中に私がいて、私の中にあなたがいる」という言葉を使う。これは、世界中に強固なサプライチェーンを形成し、何か衝突があった時には、相手がその「鎖の絡み」から抜け出せないようにしておくという、中国の戦略を意味している。

    中国の精華大学にある顧問委員会には、フェイスブックやアップルなど米大手

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    2021年06月11日
  • 毛沢東―日本軍と共謀した男―

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    そうか中華人民共和国は日本軍が直接、間接的に建国に寄与していたのか。毛沢東と蒋介石の関係と人間性がよくわかった。

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    2021年05月28日
  • ポストコロナの米中覇権とデジタル人民元

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    中国にとってトランプは脅威の存在だと思っていたら、そうではないようだった。
    トランプは中国を「再建国」してくれるありがたい存在だとか。
    バイデン政権になってどうなるのだろうか。
    なんか中国が世界の覇者になりそうだな。

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    2020年12月13日
  • 「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか

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    世界情勢は、毎年どころか日々刻々と変わる。

    この本も2019年1月の上梓なのだが、既に若干の既視感が見える。一帯一路、中国製造2025が最高にパワーのあった当時としては、かなり深い分析のなされた良書と思う。

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    2020年12月07日
  • 日中と習近平国賓

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    幼少期に大陸で中国共産党による長春での食糧封鎖を経験し、兄弟を失った遠藤の中共に対する冷めた視線に容赦はない。

    対談というが、田原に出番はほぼない。

    TVを中心に名を売り、舌鋒の鋭さで売った田原の近代東亜歴史観のなんと生ぬるいことか。

    本人がいうほど安倍政権に影響力を持ったのが本当であれば、我が国は危ういと言わざるを得ない。

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    2020年09月08日
  • 「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか

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    製造強国を目指すべく2015年に発表された「中国製造2025」について、半導体、量子通信衛星などの分野から詳述。今後、特に量子通信技術など一部の分野において世界を中国がリードすることで世界の覇権を握ろうとしている。
    書評で気になり購入。よく理解していなかった中国製造2025の中身について、イメージを掴むことができたのはプラス。一方で時折話が脱線する点、加えて内容がかなり中国寄りな点が気になる。特に半導体については実際に記述通りなのか気になる部分があり、関連書籍を複数読み比べて自分なりに解を探る必要があるのではないか。

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    2019年10月21日
  • チャイナ・ジャッジ

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    著者の推理小説的な観点で、書かれていて面白いし、中国をよく理解している。中国を知るには、参考になる。

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    2019年06月12日
  • 「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか

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    ネタバレ

    名前負けの本
    長い割りに中身が薄かった
    でも、中国の半導体はかなり進んでいて、日本のメディアで報じられている安かろう悪かろうではなくなっていることは、再確認した

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    2019年04月25日
  • 「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか

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    ネタバレ

    【248冊目】【248冊目】著者の遠藤誉さんは中国研究者で、かつ、科学者。そして、中国で生まれ育ったということもあって、知識と主張が溢れ出てくる感じが伝わってくる。資料を何も見ないで書いてるんじゃないかと疑ってしまうぐらい笑。

     中国製造2025(発表は2015年)で特に注意すべきなのは半導体、そして宇宙航空関係であるというのが本書の主な主張。とはいえ、習近平氏が2025を出す前から、特に半導体の重要性に中国は気付いていたようで、実態面ではスローガンが出来る前から徐々に歩を勧めていたらしい。特に電子機器等について「世界の工場」となった中国が、実は「世界の組立工場」に過ぎなかったと自覚してから

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    2019年04月13日
  • 毛沢東―日本軍と共謀した男―

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    後付けを承知で言えば、なぜ対米英蘭緒戦時に反共の旗印の下に中華民国政府と単独停戦し、中華民国の斡旋で連合国とも講和できたら、早期に成立する冷戦構造においても日本は影響力を発揮できたはずなのだが。なぜ大局が読めず、夜郎自大になってしまったのか。コミンテルンの省部浸透をどうしても疑いたくなる。

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    2018年01月14日
  • チャイナ・セブン〈紅い皇帝〉習近平

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    習近平さんのことはよくわかった。
    名前を知ったのは、副主席になった時だったと思うけど、その時にマスコミが、次の国家主席と紹介していたのが意味がわからなかったのを覚えている。

    本書を読んで、その意味がわかった。


    アリババ集団の株主に、紅二代、新紅二代、新紅三代の名前があるというのが興味深かった。

    著者である遠藤誉さんのプロフィールが気になってしまった、。

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    2015年01月04日
  • チャイナ・ナイン

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    2014年の今となっては随分昔の話に感じてしまうが、中国の第五世代の指導層に誰が入ってくるか・・というのは、中国関係者やそこに住んでいる人間からすると、一大関心事項だった。国家主席が誰になるか(結局は習近平になった)や、結局のところ政治的には完全に終わることになる薄熙来は常務委員になれるのか、といった人事に関することから、そもそも9人が選ばれるのか、それとも7人なのか、といったように多くのトピックがそこには含まれていた。

    この本はその結果(18大)がわかる前に、現指導者層を予測するということで、書かれた一冊。著者は中国生まれで日本育ち、成人してからは中国の公的機関の顧問も経験したという立場に

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    2014年04月26日