遠藤誉のレビュー一覧

  • ウクライナ戦争における中国の対ロシア戦略 世界はどう変わるのか

    Posted by ブクログ

    ウクライナはアメリカのNATO加盟という甘い罠な嵌められてロシアを刺激し、ロシア侵攻を招いた。その背景には戦争ビジネス、エネルギービジネスで利益を得る為のバイデン大統領の策略あり。中国は自国でウイグル問題を抱えている為にロシアのウクライナ侵攻を是認できない立場であるが安価なロシア原油、LNGを手に入れ、経済的には友好関係を築いている。中国による台湾併合は台湾が独立を宣言しない限り、アメリカよりも経済的、軍事的に勝るようになると言われている2035年まで発生しない(負ける戦いは絶対しない習近平の方針)、ロシア制裁を他山の石にSWIFTを介在しない、基軸通貨をドルに頼らず人民元とした仕組みを築こう

    0
    2023年08月25日
  • 米中貿易戦争の裏側 東アジアの地殻変動を読み解く

    Posted by ブクログ

    この本を読むと、中国の覇権に向けた動きへの脅威をより感じるようになる。どこかで中国を馬鹿にしていた意識が変わる。当然経済的にも軍事、外交的にも無視できぬ存在だが、内政問題多く、知財もいい加減で技術力は模倣の張りぼて、共産党の強引な手法で何とか維持する状態、という理解も間違いではないが、それだけではない。

    中国政府は、国家AI戦略実現のためのプラットフォームを指定。① 百度には自動運転②アリババにはスマートシティ③テンセントには医療画像認識④アイフライテックには音声認識⑤センスタイムには顔認識。これら英文の頭文字をとってBATISと呼ぶ。

    国家転覆や民主化を望む中国政府にとってのスパイを発見

    0
    2023年06月11日
  • 習近平三期目の狙いと新チャイナ・セブン

    Posted by ブクログ

    タイトルに示されるチャイナセブンの履歴は意外に前半で終わるのであれ?と思ったが、全体的には満足。
    日本での中国報道では、いかにもならず者国家のボスという印象であるが、筆者の分析を通してみると非常に戦略的でビジョンを持って国家運営がなされている印象を持った。また中国と米、露、アジア諸国の立ち回りでは米が完全に中国の手玉に取られているようでもあり。アジア諸国にとっても露にとっても中国が経済的になくてはならない存在となっている。ヨーロッパでも、米の対露制裁の裏の覇権主義が歪にさせているようだ。中国、指導者としてはかなりのモンなんじゃないかという印象を持たされる。
    背景として父親に対する仇討ちをあげて

    0
    2023年02月22日
  • ウクライナ戦争における中国の対ロシア戦略 世界はどう変わるのか

    Posted by ブクログ

    ウクライナ戦争はなぜ起こったのか?もちろん、ロシアがウクライナに侵攻したからであるが、それは原因ではない。ウクライナはなぜNATO加盟を欲したのか、プーチンの怒りを買うことが明らかであったにもかかわらず。このような戦争勃発の背景には何があったのか。そして中国の側から見た場合にこの戦争はどのように見えるのか。台湾有事は近いのか。国際情勢の混乱の中でこのような疑問を持っているなら、この本は必読の本だと思う。
    大国であることを誇示するロシア。国際的なプレゼンスと経済的利益のために動くアメリカ。経済力と国際的な優位を獲得する中国。大国の綱引きの間で苦しむのは誰なのであろうか。

    0
    2023年01月03日
  • ウクライナ戦争における中国の対ロシア戦略 世界はどう変わるのか

    Posted by ブクログ

    ウクライナに侵攻を始めたプーチン、そしてロシアの友好国中国。
    当事国であるウクライナ及び現在最大の武器支援国である米とを絡めて相関関係を描く。

    知らなかったが、アメリカ(と言うよりバイデン)の行ってきたこと、中国とウクライナの深い関係を知ることが出来、今後これらの国々を見る目も変わってきそう。

    中国は新疆ウイグル自治区の民族浄化や民主化運動への弾圧があり、ロシアも伝統的な領土拡張思考があり(狂人プーチンが野に放たれたと書かれてある)、アメリカも個人や国としての利益のために戦争を仕掛け世界覇者となったと言う歴史がある。
    大国に翻弄されているウクライナだが、やはり賄賂が横行していた国だったよう

    0
    2022年11月08日
  • ウクライナ戦争における中国の対ロシア戦略 世界はどう変わるのか

    Posted by ブクログ

    中国ロシアの関係とインド、パキスタンも含めた関係性についてはとても興味深く読ませていただきました。この本が出た時からインドのスタンスなどは徐々に変わっていますが、過去の分析や情報、関係性について学ぶところが多かったです。
    個人的にはアメリカ、特にバイデンに対して憎さが余って印象的ですが、それが中国感情の逆転移なのか、日本の中で醸成された感情なのかは興味深いです。アメリカはああいう国なので、色々と疑惑は絶えないですが、現状少なくとも現時点でそんなに得してるのかと言われると疑問ですし、何よりウクライナの反攻勢をサポートするあおきな力になってますよね。何よりウクライナにとって良い方向に向かって欲しい

    0
    2022年09月29日
  • ウクライナ戦争における中国の対ロシア戦略 世界はどう変わるのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    81歳になられても全く衰えを知らない、遠藤さんの魂の叫び、切れ味、パワーに圧倒された。

    陰謀論のように見えてしまうが、今となっては、やはり、バイデンの「不参戦宣言」が全ての発端。。

    中国が背後にいるという話もよく出るが、嫌中の遠藤さんが「中国は侵攻を知らなかった」という論拠(ウクライナの中国大使館員への指示が180度転換)で、違うと理解した。

    アメリカが制裁対象国を増やせば増やすほど、人民元の国際化が進む皮肉。

    脱炭素、シェールで中東の産油国が苦境に立たされる分、中国が擦り寄る余地が生まれる!

    台湾が中華民国として独立宣言をしない限り、中国は武力侵攻は絶対に、しない!勝てない戦争はし

    0
    2022年07月10日
  • ウクライナ戦争における中国の対ロシア戦略 世界はどう変わるのか

    Posted by ブクログ

    2022年41冊目。208ページ、累計11,614ページ。満足度★★★★☆

    2022年2月のロシアによるウクライナ戦争について書かれている。この戦争の影の主役はアメリカであり、本書の内容もアメリカに関する記載が多い。

    書名と内容はミスマッチしているが、読んで損がない一冊

    0
    2022年05月27日
  • ウクライナ戦争における中国の対ロシア戦略 世界はどう変わるのか

    購入済み

    他人事ではない

    今回のウクライナ戦争に対して関係各国、特に中国がどのような姿勢で対処しようとしているのかを重点に分析した好著。
    なぜ習近平はロシアの軍事侵攻に賛同できないのか、中国は台湾武力攻撃に進むのか、ウクライナはどうやってバイデンに利用されたのか。インドは、パキスタンは、…。国内で報道されている内容だけでは見えてこない各国の複雑な相関図まで説明されており、考える材料を与えてくれる。遠いヨーロッパの話で他人事だと安心していると危ない。

    #アツい #深い #タメになる

    0
    2022年04月29日
  • 「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか

    Posted by ブクログ

    中国製造2025は2015年5月に中国が発布した国家戦略で、ハイテク製品のコア技術を獲得するとともに、宇宙開発等も推進しようというもの。この背景には、2012年の尖閣問題で、日本製品不買運動が持ち上がったときに、結局スマホなどメイドインチャイナのハイテク製品に日本製のキーパーツが使われており、それが反政府運動に繋がりかねなかったという状況があった。
    新常態という概念も中国製造2025と関連づけられたものであり、成長率が多少低下したことはハイテクへの投資が優先されているから、と考えるべき。
    中国の半導体メーカーは世界トップに登り詰めており、その原動力になっている人材を精華大学など世界トップクラス

    0
    2020年12月09日
  • 米中貿易戦争の裏側 東アジアの地殻変動を読み解く

    Posted by ブクログ

    遠藤誉さんの著書は以前にも…薄熙来氏失脚の際に一体何が起きているのだろう?と読んだことがありますが、それ以来。女史の見方が100%正しいのかは私には分かりませんが、1つの観点からの解説として大いに参考にはなりました。

    0
    2020年10月11日
  • 習近平vs.トランプ――世界を制するのは誰か

    Posted by ブクログ

    中国分析のプロである遠藤誉が、トランプをどう見ているのか?ということに興味があった。トランプと習近平の激烈な衝突が、世界に大きな影響を与えている。とにかく、トランプの行動は、予測できないところにある。
    遠藤誉はいうトランプは「それまで誰もしなかったことを断行して世界に衝撃を与える」
    確かに、トランプは、コロナに陽性になった。トランプならマスクしてないので、なるほどなぁと思わせる。こういう逆境に陥ると「私は戻ってきた」とコロナ勝利宣言を出す可能性もある。トランプ の喋り倒す口撃劇場が始まる。トランプの自分本位の無茶振りに対する熱い支持がアメリカ国民にはある。単純に、困ったもんだと言えない。
    20

    0
    2020年10月04日
  • 日中と習近平国賓

    Posted by ブクログ

    武漢コロナが流行する前に出版された本。習近平を日本に国賓で招くことに対して賛成と反対の立場から書かれておる。中心は反対意見。香港の最後の総督バッテンのキャラクター、マカオが貧富の差が少ない事、習近平の親父が親少数民族、改革派だった点などが面白かったので、自分で調べたくなった。

    0
    2020年05月10日
  • 「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか

    Posted by ブクログ

    会社で回覧。
    中国の中国製造2025の成り立ちを解説。
    反日デモは反政府デモの表の姿でもある。
    国家戦略の一端を知ることができた。
    脅威に感じると共に、日本の国家戦略はどうなのか知りたい。

    0
    2020年01月18日
  • 「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか

    Posted by ブクログ

    ブログで断片は読んでいたが、1冊の本としてまとまったものを読んでみると、著者の主張の説得力が増すように思う。

    やはり中国人ネットワークは人材の宝庫だし、そこに強い決意と、豊富な資金とアサインメントが加わると、結果はついてくる。
    幕末の我が国の拡大スケール版のようだ。

    共産中国の下で進行しているのが、甚だ残念なのだが。

    著者の推す対応策において、我が国がどう関与したらよいとしているのかが、今一つ見えてこない。
    中共を助ける真似はするな、というのはわかるが、どうすれば...?

    0
    2019年08月01日
  • 「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか

    Posted by ブクログ

    出張者のお土産。米中貿易摩擦でトーンダウンしているように見える「中国製造2025」。それがなぜ必要とされ、それがなぜ米国に恐れられるのか。
    これを考えた習近平すごいし、それに気づいたトランプもすごいな。
    果たして、「一帯一路一空一天」となるかどうか。

    0
    2019年07月28日
  • 「中国製造2025」の衝撃 習近平はいま何を目論んでいるのか

    Posted by ブクログ

    遠藤先生が、テレビの経済番組で中国を語る時の勢いや情熱が好きで、本書を手に取りました。

    実はあまり時間がなく、本書は目次だけメモを使用かと思っていました。目次だけとはいえ、興味のあるページは本文を参照するわけですが、遠藤先生の語り口調と同じく筆の勢いも魅力的で、結局全部を一気に読んでしまいました。

    中国事情に精通している方にとっては、目新しい情報ではないのかもしれませんが、日本国内で限られた情報のみで「中国」を見ている者にとっては、大変参考になりました。

    量子暗号、量子コンピュータ、一対一路、BRICs+などについて書かれています。強い口調で中国を批判するかに見える遠藤先生ですが、「ホァ

    0
    2019年05月17日
  • 習近平vs.トランプ――世界を制するのは誰か

    Posted by ブクログ

    中国共産党研究の第一人者と呼ばれる著者がアメリカと中国の関係性について、著した一冊です。しかし、自分自身の利益の為にアメリカ人のキッシンジャーが中国との関係をコントロールしているというのは本当でしょうか...?その辺りは少し引っかかるところでした。
    毛沢東が日中戦争時に共産党をどの様に、蒋介石率いる国民党に対して率いていたのかという陰謀説も興味深いところでした。
    あと、細かいことを言うと、中国の地名を頻繁に表記するところでは、地図があるとより分かり易かったと思います。

    0
    2018年03月08日
  • 習近平vs.トランプ――世界を制するのは誰か

    Posted by ブクログ

    33万人が餓死させられた1948年の長春包囲戦を体験した著者は、中国や周辺諸国の政治的状況分析に何の希望的観測も挟まない。

    一党独裁の中共(や更にその中で独裁を目論む習近平)はその保全を自己目的とするが、その命運は著者が展開する毛沢東と旧日本軍との共闘で尽きるのか、自ら標榜する大人の統治を実現させる可能性はあるのか。

    0
    2018年02月27日
  • チャイナ・セブン〈紅い皇帝〉習近平

    Posted by ブクログ

    習近平の位置づけとその他6人について説明されている。日本寄りの立場。
    北朝鮮の拉致問題は北朝鮮と中国の関係が悪く、日本と中国の関係が悪い状態であることが必要。
    太平洋戦争で戦ったのは国民党政府であり、共産党政府ではない。それなのに共産党が日本軍国主義に勝ったかのような宣伝をしている。日本政府の謝罪も国民政府に行うものといつスタンス。

    0
    2017年08月25日