遠藤誉のレビュー一覧
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ウクライナはアメリカのNATO加盟という甘い罠な嵌められてロシアを刺激し、ロシア侵攻を招いた。その背景には戦争ビジネス、エネルギービジネスで利益を得る為のバイデン大統領の策略あり。中国は自国でウイグル問題を抱えている為にロシアのウクライナ侵攻を是認できない立場であるが安価なロシア原油、LNGを手に入れ、経済的には友好関係を築いている。中国による台湾併合は台湾が独立を宣言しない限り、アメリカよりも経済的、軍事的に勝るようになると言われている2035年まで発生しない(負ける戦いは絶対しない習近平の方針)、ロシア制裁を他山の石にSWIFTを介在しない、基軸通貨をドルに頼らず人民元とした仕組みを築こう
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この本を読むと、中国の覇権に向けた動きへの脅威をより感じるようになる。どこかで中国を馬鹿にしていた意識が変わる。当然経済的にも軍事、外交的にも無視できぬ存在だが、内政問題多く、知財もいい加減で技術力は模倣の張りぼて、共産党の強引な手法で何とか維持する状態、という理解も間違いではないが、それだけではない。
中国政府は、国家AI戦略実現のためのプラットフォームを指定。① 百度には自動運転②アリババにはスマートシティ③テンセントには医療画像認識④アイフライテックには音声認識⑤センスタイムには顔認識。これら英文の頭文字をとってBATISと呼ぶ。
国家転覆や民主化を望む中国政府にとってのスパイを発見 -
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タイトルに示されるチャイナセブンの履歴は意外に前半で終わるのであれ?と思ったが、全体的には満足。
日本での中国報道では、いかにもならず者国家のボスという印象であるが、筆者の分析を通してみると非常に戦略的でビジョンを持って国家運営がなされている印象を持った。また中国と米、露、アジア諸国の立ち回りでは米が完全に中国の手玉に取られているようでもあり。アジア諸国にとっても露にとっても中国が経済的になくてはならない存在となっている。ヨーロッパでも、米の対露制裁の裏の覇権主義が歪にさせているようだ。中国、指導者としてはかなりのモンなんじゃないかという印象を持たされる。
背景として父親に対する仇討ちをあげて -
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ウクライナ戦争はなぜ起こったのか?もちろん、ロシアがウクライナに侵攻したからであるが、それは原因ではない。ウクライナはなぜNATO加盟を欲したのか、プーチンの怒りを買うことが明らかであったにもかかわらず。このような戦争勃発の背景には何があったのか。そして中国の側から見た場合にこの戦争はどのように見えるのか。台湾有事は近いのか。国際情勢の混乱の中でこのような疑問を持っているなら、この本は必読の本だと思う。
大国であることを誇示するロシア。国際的なプレゼンスと経済的利益のために動くアメリカ。経済力と国際的な優位を獲得する中国。大国の綱引きの間で苦しむのは誰なのであろうか。 -
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ウクライナに侵攻を始めたプーチン、そしてロシアの友好国中国。
当事国であるウクライナ及び現在最大の武器支援国である米とを絡めて相関関係を描く。
知らなかったが、アメリカ(と言うよりバイデン)の行ってきたこと、中国とウクライナの深い関係を知ることが出来、今後これらの国々を見る目も変わってきそう。
中国は新疆ウイグル自治区の民族浄化や民主化運動への弾圧があり、ロシアも伝統的な領土拡張思考があり(狂人プーチンが野に放たれたと書かれてある)、アメリカも個人や国としての利益のために戦争を仕掛け世界覇者となったと言う歴史がある。
大国に翻弄されているウクライナだが、やはり賄賂が横行していた国だったよう -
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中国ロシアの関係とインド、パキスタンも含めた関係性についてはとても興味深く読ませていただきました。この本が出た時からインドのスタンスなどは徐々に変わっていますが、過去の分析や情報、関係性について学ぶところが多かったです。
個人的にはアメリカ、特にバイデンに対して憎さが余って印象的ですが、それが中国感情の逆転移なのか、日本の中で醸成された感情なのかは興味深いです。アメリカはああいう国なので、色々と疑惑は絶えないですが、現状少なくとも現時点でそんなに得してるのかと言われると疑問ですし、何よりウクライナの反攻勢をサポートするあおきな力になってますよね。何よりウクライナにとって良い方向に向かって欲しい -
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ネタバレ81歳になられても全く衰えを知らない、遠藤さんの魂の叫び、切れ味、パワーに圧倒された。
陰謀論のように見えてしまうが、今となっては、やはり、バイデンの「不参戦宣言」が全ての発端。。
中国が背後にいるという話もよく出るが、嫌中の遠藤さんが「中国は侵攻を知らなかった」という論拠(ウクライナの中国大使館員への指示が180度転換)で、違うと理解した。
アメリカが制裁対象国を増やせば増やすほど、人民元の国際化が進む皮肉。
脱炭素、シェールで中東の産油国が苦境に立たされる分、中国が擦り寄る余地が生まれる!
台湾が中華民国として独立宣言をしない限り、中国は武力侵攻は絶対に、しない!勝てない戦争はし -
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中国製造2025は2015年5月に中国が発布した国家戦略で、ハイテク製品のコア技術を獲得するとともに、宇宙開発等も推進しようというもの。この背景には、2012年の尖閣問題で、日本製品不買運動が持ち上がったときに、結局スマホなどメイドインチャイナのハイテク製品に日本製のキーパーツが使われており、それが反政府運動に繋がりかねなかったという状況があった。
新常態という概念も中国製造2025と関連づけられたものであり、成長率が多少低下したことはハイテクへの投資が優先されているから、と考えるべき。
中国の半導体メーカーは世界トップに登り詰めており、その原動力になっている人材を精華大学など世界トップクラス -
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中国分析のプロである遠藤誉が、トランプをどう見ているのか?ということに興味があった。トランプと習近平の激烈な衝突が、世界に大きな影響を与えている。とにかく、トランプの行動は、予測できないところにある。
遠藤誉はいうトランプは「それまで誰もしなかったことを断行して世界に衝撃を与える」
確かに、トランプは、コロナに陽性になった。トランプならマスクしてないので、なるほどなぁと思わせる。こういう逆境に陥ると「私は戻ってきた」とコロナ勝利宣言を出す可能性もある。トランプ の喋り倒す口撃劇場が始まる。トランプの自分本位の無茶振りに対する熱い支持がアメリカ国民にはある。単純に、困ったもんだと言えない。
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遠藤先生が、テレビの経済番組で中国を語る時の勢いや情熱が好きで、本書を手に取りました。
実はあまり時間がなく、本書は目次だけメモを使用かと思っていました。目次だけとはいえ、興味のあるページは本文を参照するわけですが、遠藤先生の語り口調と同じく筆の勢いも魅力的で、結局全部を一気に読んでしまいました。
中国事情に精通している方にとっては、目新しい情報ではないのかもしれませんが、日本国内で限られた情報のみで「中国」を見ている者にとっては、大変参考になりました。
量子暗号、量子コンピュータ、一対一路、BRICs+などについて書かれています。強い口調で中国を批判するかに見える遠藤先生ですが、「ホァ