習近平はプーチンのウクライナ軍事侵攻には反対だ。なぜなら攻撃の口実がウクライナにいる少数民族(ロシア人)の虐待で、その独立を認めたからだ。これは中国のウイグルなどの少数民族の独立を認めることに相当し賛同できない。しかしアメリカから制裁を受けている国同士として経済的には協力していく。これを筆者は【軍冷経熱】という言葉で表している。ロシアが豊富なエネルギー資源を持っていることも【経熱】の理由だ。ロシアがSWIFT制裁を受けていることをチャンスと捉え、習近平は人民元による脱ドル経済圏を形成しようとしている。中国はEUともウクライナとも仲良くしていたい。一方、ウクライナは本来、中立を目指していた。それを崩したのは2009年当時のバイデン副大統領だ。「ウクライナがNATOに加盟すれば、アメリカは強くウクライナを支持する」と甘い罠をしかけ、一方では狂気のプーチンに「ウクライナが戦争になっても米軍は介入しない」と告げて、軍事攻撃に誘い込んだ。第二次世界大戦以降のアメリカの戦争ビジネスの正体を正視しない限り、人類は永遠に戦争から逃れることはできない。
Posted by ブクログ 2022年12月03日
この本に書かれている内容がどれだけ正しいかは分かりませんが、ウクライナでの悲惨な実態の裏にある各国の思惑について考えるのに非常に良い本だと思いました。
最近は日本も近い将来戦場になってもおかしくないと憂いていますが、多くの国民が様々な情報源からの情報をもとに日本が正しい方向に進んでいるのか注視し、戦...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月27日
中国は台湾に侵攻するなどの疑問が分かる書籍。
実際、中国が台湾に侵攻する可能性は低い。
それは、台湾に侵攻するとデメリットの方が大きいから。中国は無理に勝てない戦争はしない、今すぐ攻める必要がないなど、可能性の低さがわかった。
ただし、絶対とは言い切れないため、少しは懸念しておいたほうが良い。日...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月03日
ウクライナ戦争はなぜ起こったのか?もちろん、ロシアがウクライナに侵攻したからであるが、それは原因ではない。ウクライナはなぜNATO加盟を欲したのか、プーチンの怒りを買うことが明らかであったにもかかわらず。このような戦争勃発の背景には何があったのか。そして中国の側から見た場合にこの戦争はどのように見え...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月08日
ウクライナに侵攻を始めたプーチン、そしてロシアの友好国中国。
当事国であるウクライナ及び現在最大の武器支援国である米とを絡めて相関関係を描く。
知らなかったが、アメリカ(と言うよりバイデン)の行ってきたこと、中国とウクライナの深い関係を知ることが出来、今後これらの国々を見る目も変わってきそう。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月29日
中国ロシアの関係とインド、パキスタンも含めた関係性についてはとても興味深く読ませていただきました。この本が出た時からインドのスタンスなどは徐々に変わっていますが、過去の分析や情報、関係性について学ぶところが多かったです。
個人的にはアメリカ、特にバイデンに対して憎さが余って印象的ですが、それが中国感...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月10日
81歳になられても全く衰えを知らない、遠藤さんの魂の叫び、切れ味、パワーに圧倒された。
陰謀論のように見えてしまうが、今となっては、やはり、バイデンの「不参戦宣言」が全ての発端。。
中国が背後にいるという話もよく出るが、嫌中の遠藤さんが「中国は侵攻を知らなかった」という論拠(ウクライナの中国大使...続きを読む