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「私は皇軍に感謝している」──。日中戦争の時期、実は毛沢東は蒋介石や国民党軍の情報を日本に売り、巨額の情報提供料をせしめていた。それどころか、中共と日本軍の停戦すら申し入れている。毛沢東の基本戦略は、日本との戦いは蒋介石の国民党に任せ、温存した力をその後の「国民党潰し」に使い、自分が皇帝になることだったのだ。中国研究の第一人者が、徹底調査した資料で物語る「中国共産党の不都合な真実」。
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Posted by ブクログ
毛沢東は、日本に対し歴史問題を持ち出さなかった。汪兆銘の協力者だったからだ。彼は日本を恨むどころか、戦後に何度も「日本軍が国民党を倒したことに感謝する。日本軍がいなかったら、われわれは政権を取れなかった」と公言している。 毛沢東の敵は蒋介石であり、彼を倒して政権を取るために日本と協力し、国民党軍の...続きを読む内部情報を日本軍に通報した。 歴史問題を外交の場に持ち出したのは江沢民である。江沢民の父は汪兆銘政権の幹部であり、それを隠すために「反日」の姿勢を強調したのだ。
求心力を高めるためにスパイラルから抜け出せない現状を変えるために、毛沢東が日本軍と共謀していた事実を世界に知らしめることが必要というのが、著者の主張。 毛沢東の目的は、中華民族を売り渡した彼の行為の証言者を全てこの世から消し去ること。 毛沢東が稀代の戦略家で、中国の政権を獲得するために手段を選ばな...続きを読むかったことがよくわかる。 国共合作は、コミンテルンの指示によるものだが、それを利用して国民党の中枢に入り込み、日本と共謀していかに勝利に至ったか。そして、戦略としては日本を敵としていなかったこと。末端での戦闘はあったにしても。 毛沢東は日本軍に恩義を感じており、1956 に日本軍の大将級を招聘しようとし、行くことのできた中将に謝意を表している。 毛の時代には南京大虐殺を取り上げることもせず、対日戦勝日を祝うこともしなかった。南京については毛側の事情もあったにせよ。 コミンテルンは、本当の敵である日本を、ソ連に代って中国人に打倒させたかった。 日本人の血税が毛沢東に流れて中共が成立した経緯。 必ず一次資料に当る律儀さ。 中共の文書の行間から溢れ出す毛沢東の意図。 大陸奪還を目指し、岡村寧次を無罪とし支援を頼んだ蒋介石。 その岡村を望んだ毛沢東。 反日を叫び続けないと売国奴呼ばわりされる大地のトラウマ。 反日ではなかった愛国主義教育を、自己保身のために反日トラウマへ持って行った江沢民。 文化大革命のネガティブイメージを強く持っていたが、戦略家として大変面白い人物であった。
面白い。毛沢東という人物、中華人民共和国がどのようにして誕生したのかが分かる。 中国の近現代史を知るには必須の書かな。
先の大戦で日本軍と実際に戦ったのが現台湾政府である中華民国(国民党)だったことは、我が国では常識だと思うが、かの国では(共産党の教育よろしく)状況が違うのかもしれない。 本書は、さらに踏み込んで、毛沢東が国民党を殲滅するために日本軍と共謀し、国民党の情報を渡していたというものだ。 隣の反日国家に...続きを読むも共通するが、自らの政権や国家に正統性がないことを自覚するが故の神話の捏造は哀れというしかないが、迷惑この上ない。
毛沢東が国民党を倒すために日本と手を結んでいた、そのため戦後反日を政治的に発信しなかった、という内容が興味深かった。 別の本では戦後すぐ毛沢東の時代に反日教育が行われていたり、文革のときに日本の孤児も反革命分子として槍玉に上げられていたりするんだけど。 著者の遠藤誉さんの人生そのものにも興味が出た。
そうか中華人民共和国は日本軍が直接、間接的に建国に寄与していたのか。毛沢東と蒋介石の関係と人間性がよくわかった。
後付けを承知で言えば、なぜ対米英蘭緒戦時に反共の旗印の下に中華民国政府と単独停戦し、中華民国の斡旋で連合国とも講和できたら、早期に成立する冷戦構造においても日本は影響力を発揮できたはずなのだが。なぜ大局が読めず、夜郎自大になってしまったのか。コミンテルンの省部浸透をどうしても疑いたくなる。
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毛沢東―日本軍と共謀した男―
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遠藤誉
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