神永正博のレビュー一覧
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統計データをもとにして、未来を地味に予測する。
・問題を考えるときの最大の罠は、問題にすべきではないことを問題にしてしまうこと、そして、問題にすべきことを問題にしないこと。
・鳥と同じように飛ぶことではなく、「飛ぶこと」を目的にしたから飛べるようになり、馬のように走ることではなく、「速く移動すること」を目的にしたから、速く走る乗り物が作れるようになったのです。
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PART1 少子化と結婚
第1章 日本の少子化、世界の少子化
なぜ子どもが減ったのか/コウノトリはどこへ
少なく産んで、しっかり育てる/なぜ子どもが減っているのか
先進国の出生率を比べてみよう/教育費と出生率の関係
少 -
Posted by ブクログ
統計本で当たった著者に、編集者が未来予測のテーマでの執筆を持ちかけて出来上がった本、とのこと。
未来を予測するなら、大胆な独自予想をするか、手堅いことを積み上げるかしかない、と思案した結果、後者を選んだとあとがきにある。
各種統計の数字を元に進める議論だが、テーマが膨らみすぎたか。少子高齢化から働き方、高度成長の源泉を探るあたりまでは良いとして、地震の周期・メカニズムまではニーズがあったかどうか・・・。(2010年出版の本で震災前の仙台で、東京を心配する内容なのが何とも皮肉。)
ともあれ、統計の分析が主となれば、そこから導き出されるのはこのまま進めば近未来はこうなる式のもので、もちろん押さえて -
Posted by ブクログ
少子化、晩婚化、自然災害、労働変化といった問題について、データを元に分析している。
最後に、問題は本当に解決すべき問題なのか?勝手にもんだいだと思い込んでいるだけではないか?と疑え。という言葉に考えさせられた。
そこで一歩止まってみることは必要だ。
①少子化
→核家族化と制度不十分。
→乳児死亡率の減少ー少数産む
だが、ルーマニアのチャウセスクの子供達のように、過度な制度により孤児を増やすような事は...この本で初めて知った。
②晩婚化
→結婚をしなくてもいい。ー社会進出!
結婚への必要性を感じなくなったこと。
自由を手放したくない。
→結婚できない
低所得、不安定
良縁に巡り会えない。 -
Posted by ブクログ
サブタイトルは「思い込みにだまされない数学的思考法」とありますが、思考法を指南する本ではなく、私たちの日常生活の中に数学の法則に従う現象や数学的な考え方で処理されている事例がたくさんあり、それらの事象の裏付けとなる数学的側面をきわめて簡潔に説明するという趣旨の本です。例えば、都市の人口とランキングの両者には法則がある!(ジップの法則)、迷惑メールを判定するアルゴリズムの基礎(ベイズの理論)、DNA鑑定で同一人物と判定されてしまう確率は?(バースデーパラドックス)、粉飾決算を見抜く数学的法則がある?(ベンフォードの法則)、蓋が落ちてしまわないマンホールの形は円形だけか、など。そして古くから知られ