神永正博のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とてつもなく判り易い。あれほど意味不明だった微分積分が頭にすんなり入ってくる。微分積分が苦手な人は公式や計算で躓いていると思われがちだが、本当はもっと手前の微分積分の概念を理解出来ていない。
本書は積分から説明に入り、娘のドーナツを切ったり貼ったりしながら中学数学で面積を実証しながら、解説を続けていく。冒頭の円の面積と積分の関係は素晴らしい。微分のほうは、n次だ⊿の傾きだと積分と比べると難しい言葉は出てくるものの、十分判り易い。
「紙と鉛筆な不要な数学書」と謳ってるだけに、高度な公式や応用はないけれども、微分積分に苦手意識があり、もう一度学び直したい人は最初に本書を読むことをお薦めする。少 -
Posted by ブクログ
すごくわかりやすい本。さらさらと頭の中に入っていった。
主張も同意する内容ばかり。データも出されていて納得しやすい。
ひとつだけ、大学の件について言及してみる。
はっきり言って、大学の勉強が社会に生かされないものが多いのであれば、
政府の補助は必要ないように思う。だから、筆者のいう「貧しくても学べるシステムをもっと広げるべき」
というのは順序が間違っていて、まずは大学教育を実学にそったプログラムにすることが肝要かと思う。
最後の一言、「制度」のイノベーションが足りない。
確かにそうだと思う。著作権は既得権益があって対応がされない。
他にも多くのイノベーションを阻害する要 -
Posted by ブクログ
グローバル化が世界的には格差を減らしている。
ただしIT技術による格差影響の方が大きい。
都市への人口流入と二極化。
人口減が、失業率低下や経済成長停滞にそのままつながるわけではない。
PART1 少子化と結婚
子どもは何人欲しいですか/生物学的限界
→晩婚化で、物理的にうめる人数が減っている。
PART2 都市と高齢化
→都市への人口流入。北海道の現状、老人にとっての限界集落が増える。
交通の便がよくなるストロー効果で人口減。
PART3 仕事と経済
社内失業/蜘蛛の糸
→社内失業を考えると失業率17%ぐらい。人口減だからって失業率は改善しない。
同一賃金同一労働
→リスクがある