【感想・ネタバレ】未来思考 10年先を読む「統計力」のレビュー

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Posted by ブクログ 2012年02月07日

201202/

社会の安定は、子どもの出生数に大きな影響を与える/旧東ドイツはベルリンの壁崩壊後に合計特殊出生率が大きく下がる/
男性の年収と結婚している割合(有配偶率)との間には、身もふたもない関係がある/
子どもに注目してみた統計によれば、驚くべきことに、所得そのもので見た貧困率よりも、社会保...続きを読む障費や各種控除などを含めた再分配後の所得の貧困率のほうが「高く」なる/
子どもたちは、高齢者の世話をするために生まれてくるのではありません/
「子どもの数を増やすことで、社会の状態がよくなる」わけではありません。「社会の状態がよいから、子どもを安心して産める」のです/

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Posted by ブクログ 2018年11月05日

この本は凄い。こんなにわかりやすく統計の話を交えながら現在の日本の姿を描いた本ははじめてかも知れない

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Posted by ブクログ 2013年04月16日

身近なものに例えて、説明されておられ、むづかしい話しも、読みやすい!
もぅ一度、読みたくなる本でした。

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Posted by ブクログ 2013年02月05日

いつもより、少しマクロな視点で日本とその今後を見つめれた。

一貫して、科学的な手続きを大切にする著者の姿勢が感じられた。問題に対して、仮説を立て、統計データを地道に調べ、仮説を検証して行くプロセスを実際に日本の今後に関わるテーマを追っていく中で見つめることができた。

不確実な未来を予測する上での...続きを読む仮説と検証を大切にしたい。

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Posted by ブクログ 2012年02月15日

いろんな統計データが示され、とても参考になった。最後の締めくくりの「問題を考えるときの最大の罠は、問題にすべきでないことを問題にしてしまうこと、そして、問題にすべきことを問題にしないことにあるのです。」は、納得できた。

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Posted by ブクログ 2010年08月15日

すごくわかりやすい本。さらさらと頭の中に入っていった。
主張も同意する内容ばかり。データも出されていて納得しやすい。

ひとつだけ、大学の件について言及してみる。

はっきり言って、大学の勉強が社会に生かされないものが多いのであれば、
政府の補助は必要ないように思う。だから、筆者のいう「貧し...続きを読むくても学べるシステムをもっと広げるべき」
というのは順序が間違っていて、まずは大学教育を実学にそったプログラムにすることが肝要かと思う。

最後の一言、「制度」のイノベーションが足りない。

確かにそうだと思う。著作権は既得権益があって対応がされない。
他にも多くのイノベーションを阻害する要因がありそれを取り除くのは容易でない。
働かない正社員によって非正規社員がしわ寄せを食っているのだって既得権益だ。
こう考えてみると日本は既得権益が多いような気がしてくる。(他国を知らないので何とも言えないが)

--気になった言葉--
全体的にみると、最低賃金を上げることは、貧困を減らすための対策としてはあまり強力なものではないようだ(P185)
非正規雇用が増えている事自体が問題ではなく、「非正規雇用者の待遇が、リスクの割に良くないこと」が問題なのではないでしょうか(P192)
統計を眺めて気づくのは「グローバル化が絶対的な貧困を減らす」という事実です(P232)
「より生産性の高い産業に資本と労働力を投入することで、まだ経済成長できる」(P263)
日本には、間違いなく技術力はあります。足りないのは「制度」のイノベーションなのだ(P268)

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Posted by ブクログ 2010年05月15日

グローバル化が世界的には格差を減らしている。
ただしIT技術による格差影響の方が大きい。

都市への人口流入と二極化。

人口減が、失業率低下や経済成長停滞にそのままつながるわけではない。

PART1 少子化と結婚
子どもは何人欲しいですか/生物学的限界
→晩婚化で、物理的にうめる人数が減っている...続きを読む

PART2 都市と高齢化
→都市への人口流入。北海道の現状、老人にとっての限界集落が増える。
交通の便がよくなるストロー効果で人口減。

PART3 仕事と経済
社内失業/蜘蛛の糸
→社内失業を考えると失業率17%ぐらい。人口減だからって失業率は改善しない。

同一賃金同一労働
→リスクがある派遣が高くあるのが正しい

相対的貧困率=貧困の指標?/相対的はく奪
先進国における貧困とは?/非正規増加のミステリー
日本の政策がまずいのか/グローバル化を追い詰めろ
→グローバル化は、世界レベルでは格差を減らしている。ただし、格差は技術(IT)の影響の方が大きい。

労働市場の二極化
失われた10年の犯人/勤勉こそ美徳?
→成長会計から、労働時間短縮が成長停滞の理由とする考え方。ただし、現在の停滞は技術の成熟化?の要因が大きい

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Posted by ブクログ 2010年04月11日

4/11(日)
視点も面白かったですが、単純に引用しているデータが興味深かったです。
さらっと読めた割にはいろいろ頭に残ってよかったです。

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Posted by ブクログ 2022年09月14日

 統計データを元に日本の少子化、格差、技術力について10年後の予測(本書の発行年が2010年のため、2020年頃まで)を行なっている。
 統計データの読み方だけでなく、社会問題に対する多様な考え方(例えば、少子化の問題は、子供の数を増やすことでしか解決できないのか?など、何が本当に問題なのか見極める...続きを読むことが重要)を知ることができた。

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Posted by ブクログ 2018年10月12日

統計データをもとにして、未来を地味に予測する。

・問題を考えるときの最大の罠は、問題にすべきではないことを問題にしてしまうこと、そして、問題にすべきことを問題にしないこと。
・鳥と同じように飛ぶことではなく、「飛ぶこと」を目的にしたから飛べるようになり、馬のように走ることではなく、「速く移動するこ...続きを読むと」を目的にしたから、速く走る乗り物が作れるようになったのです。

[more]
PART1 少子化と結婚
第1章 日本の少子化、世界の少子化
なぜ子どもが減ったのか/コウノトリはどこへ
少なく産んで、しっかり育てる/なぜ子どもが減っているのか
先進国の出生率を比べてみよう/教育費と出生率の関係
少子化ヲ克服セヨ
第2章 結婚しません?
未婚が増えている/永すぎる春
子どもは何人欲しいですか/生物学的限界
結婚しない/できない理由/結婚の三大リスク
第3章 産む自由、生まれる義務
世代会計― 再配分の問題―/就学前教育の充実を!
大学が高すぎる/このざまはなんだ
子どもさえ増えればいいのか/統計的差別

PART2 都市と高齢化
第4章 人はどのように動いているか
鳥の目でみた日本/うつりゆく三大都市圏
Tokyo/Nagoya/Osaka
北の国から2010/どこに住むか、だれと暮らすか
成熟する地方/秋田の現在、私たちの未来
都会と田舎
第5章 都会は強力な磁場である
人をひきつける力/ストロー効果
超LSI都市/Tokyo―8:00a.m.
街場の理論/過去から現在
そして未来へ/列車の車窓から
第6章 都市壊滅!?
耳をすませば―地震の足音―/地震用語の基礎知識
70% は本当か/考えるヒント
ゆらぎの構造/正しく恐れよう

PART3 仕事と経済
第7 章 仕事というぜいたく
社内失業/蜘蛛の糸
非正規雇用がとまらない/非正規へとつづく道
最低賃金を上げよ、さらば救われん?
「同一労働同一賃金」は正しいか
リスクを織り込む
きれいはきたない、きたないはきれい―ワークシェアリグ―
第8章 もし世界がひとつの村だったら
相対的貧困率=貧困の指標?/相対的はく奪
先進国における貧困とは?/非正規増加のミステリー
日本の政策がまずいのか/グローバル化を追い詰めろ
かつてのアメリカ/先人の心情
モノづくりは、まず安いものから/逃げ遅れる人たち
公害をひきうける「世界の工場」/失業する中国人
貧困を抜け出すチャンス/格差をもたらす共犯者
第9章 日本は変わるのか
労働市場の二極化
これまでのビジネスモデルが通用しない時代
フランスの知識人/人口減のインパクト
成長のレシピ/日本が発展した秘訣
失われた10年の犯人/勤勉こそ美徳?
急募:戦略家/技術力をムダにするな

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Posted by ブクログ 2018年03月09日

統計本で当たった著者に、編集者が未来予測のテーマでの執筆を持ちかけて出来上がった本、とのこと。
未来を予測するなら、大胆な独自予想をするか、手堅いことを積み上げるかしかない、と思案した結果、後者を選んだとあとがきにある。
各種統計の数字を元に進める議論だが、テーマが膨らみすぎたか。少子高齢化から働き...続きを読む方、高度成長の源泉を探るあたりまでは良いとして、地震の周期・メカニズムまではニーズがあったかどうか・・・。(2010年出版の本で震災前の仙台で、東京を心配する内容なのが何とも皮肉。)
ともあれ、統計の分析が主となれば、そこから導き出されるのはこのまま進めば近未来はこうなる式のもので、もちろん押さえておくべき情報ではあるが、未来への提言とかいう類のものが書いてあるわけではないので注意。
図らずも、未来を設計するのはエンジニアではないということを証明してしまった本。
しかし、タイトルから期待していたのは、「こういう統計はこういうところに注意して読んでいくと数字のトリックに引っかからないですよ」という内容で、それが「統計力」というものだと思っていたんですけどね。

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Posted by ブクログ 2015年12月18日

少子化、晩婚化、自然災害、労働変化といった問題について、データを元に分析している。
最後に、問題は本当に解決すべき問題なのか?勝手にもんだいだと思い込んでいるだけではないか?と疑え。という言葉に考えさせられた。

そこで一歩止まってみることは必要だ。

①少子化
→核家族化と制度不十分。
→乳児死亡...続きを読む率の減少ー少数産む
だが、ルーマニアのチャウセスクの子供達のように、過度な制度により孤児を増やすような事は...この本で初めて知った。

②晩婚化
→結婚をしなくてもいい。ー社会進出!
結婚への必要性を感じなくなったこと。
自由を手放したくない。
→結婚できない
低所得、不安定
良縁に巡り会えない。人付き合い不得手。


③労働
非正規雇用と正規雇用
→2010年出版のため現在とは制度も異なるため何とも言い難い。
仕事の種類ー定型業務より、非定型業務、分析を伴うものなどが増えている。今後は非定型定型それぞれのプロが必要

環境汚染
→発展途上国=ブルーカラーの仕事が殆ど
→中国大卒者の就職難が問題。
このように労働内容は刻々と変化していく。マーケットもしかりだ。

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Posted by ブクログ 2013年07月01日

 統計というものはいかにあいまいでそれを利用する人によりいくらでも都合よく解釈ができてしまうものだということが良くわかった。

 統計が万全であり100%正しいという文言には気をつけた方が良いグラフや表それから母体数と収集方法すべて公開されて何ぼのものだろう。

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Posted by ブクログ 2012年06月08日

現状の統計データを基に未来を予測するのはよくあるが、それをとことん統計的手法を用いて数学的に説明しているところが読んでいて気持ちいい(あくまで、自分が数学科出身だからだろうけれど)。政府やシンクタンクが発表する未来予測について、数学者がどうとらえるかと言う観点で読むと良い。
逆に数学的手法によってい...続きを読むるがために、大胆な予測が出てこないのを物足りない・斬新でないと思う人も多いかもしれない。
最後に述べられている「問題にすべきでないこと」と「問題にすべきこと」はとても重要。
ビジネス書や啓発本の多くが、"はじめに問題ありき"のようになっていることからも、本書のように問題(課題)を考察する視点は説得力があり良い("はじめに問題ありき"が悪いと言うわけではないのだが…)。

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Posted by ブクログ 2012年04月24日

現在入手できる統計資料を用いて、これから日本はどうなっていくのかを思考実験している。統計資料をどのように使えば、論理的に未来予想を導けるのか、また今メディアで報道されている未来予測はどうやって作られているのかを知ることができるのが面白い。特に、今後30年で大型地震が関東に発生する確率が70%以上であ...続きを読むるという結果はどうやって導かれたのか、そして本当に70%以上なのかについての検証は興味深かった。統計の基礎を学び、実際の応用例を見てみたい人向けである。

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Posted by ブクログ 2010年05月09日

ある現象に対して仮説を立て、実際のデータがそれを証明しているか、それを証明するデータがあるかを確かめるというループが勉強になった。
また、これは「統計思考力」でも感じたことだけれども、そういった証明のベースとなるデータも、実は容易に手に入るケースが多いというのは驚き。

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Posted by ブクログ 2010年05月08日

このようにデータに基づく推計が出来る場合に、それを根拠としてどれだけ有効な政策が立てられるのかが、われわれの課題になってくる。

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