さらっと読まずに、きっちり読むと二人の心情が見えてきます。
長峰と里見の心の内を知りたいと思って読みすすむ、謎解きのような読後感。面白いです。
リーマン、お仕事系ですが。お仕事はそっちのけで、バツイチ仕事ができる男、長峰が、延々出向先の上司、里見にロックオンされ、ペット扱い、軟禁調教されています。
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長峰はもともと攻だったせいか、性格なのか、何しろひとに主導権を譲りたくない男。ところが、里見はその上をいく超俺様で、上司としても申し分ない能力のある相手だから、さすがに一筋縄じゃいかない。
力の差で長峰はあっさり捩じ伏せられていますが、それでもプライド高くてなかなか折れません。持ちこたえています。男っぽい受のくくりに入ります。
そう、プライドが邪魔して、里見の肝心な部分が全く見えてないんです。なんでペットにされているのか、執着されているのか、分からないから、里見を受け入れることができないんです。
長峰の矜持にもイライラさせられるし、そんな彼への高田の嫌がらせもかなり執拗で目に余りましたが、そこがこの話のポイントでしたね。
後半、相変らずの里見への態度をとる長峰ですが、ちょっと愛が芽生えてて、少しだけなついてきた感じに。
突っ込んだ表現のないベッドシーンすらも、色っぽくなってて、なんだか結構満足しました。
イラストすごくいいです。ペットにされて調教のわりにあっさり描写のベッドシーンが、イラストで補強?されています。
前半のHがバックばかりというところは、ちょっと納得で、うれしかったかも。