神永学のレビュー一覧

  • 確率捜査官 御子柴岳人 密室のゲーム

    Posted by ブクログ

    人間は、思い込みや偏見によってしばしば判断を間違える。
    それを回避し、正確で公平なものをつくり出そうと人々は考え、システムを作ろうとする。
    そうして作られたのが「特殊取調対策班」。
    さあ、強力な助っ人は果たして助っ人たり得るのか?

    数学者に対する偏見、イメージはきっと「変人」なのだろう。
    本作に登場する御子柴も、まさにそれ。

    ことわざ、慣用句の類を知らない。
    猫を偏愛する。
    飴をずっと口にしている。
    なかなか絵に描いたような「変人」だ。
    頭も良くてイケメンな変人。
    設定としてはありきたりで(著者あとがきによるとモデルはいるそうだ)、すぐにパートナーを「バイアス女」と罵るため、個人的には好きになれなかった。
    また、使われる数学理論もゲーム理論という超有名な理論なので、そこにも特に新鮮味は感じなかった。
    とはいえ、御子柴の育ってきた環境は同情でき、脇役の警察官たちもそれぞれに理想を描いていて個性にあふれていた。

    どこでどの選択をするのか。
    あの時こっちを選んでいれば、と後悔することは多いが、どちらの選択がより正しかったかは誰にもわからない。
    良かれと思ってした選択が思わぬ結果をもたらすことがある。
    逆に間違ったと思われる選択であっても、幸運を運んでくることもある。
    数字は嘘をつかない。
    が、全てを見通せる魔法の呪文でもない。
    それが指し示すのはいつだって「今」。
    それを忘れなければこれだけ心強い味方はいないだろう。

    0
    2015年08月11日
  • 革命のリベリオン―第I部 いつわりの世界―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大震災に襲われた以降の東京を舞台にDNAで全ての優劣を判断する世界に対抗する青年及びその仲間の物語。第1部。(新潮文庫の百冊)第2部も読みたいと思わせる。
    (新潮文庫100冊)

    0
    2015年09月02日
  • 怪盗探偵山猫 鼠たちの宴

    Posted by ブクログ

    「怪盗探偵 山猫」シリーズ初の短編集。鼠の巣窟/鼠の経典/鼠のバラード/袋の鼠 の4篇。これまでの長編はストーリーの展開は早いものの、このシリーズの背景になる部分が書き込まれてきた。今回は、短編であるためストーリー展開がいつも以上に早いのだが、その分主要登場人物に関する設定などは省略されている。これまでの2作品を読んでいる方がより楽しめる作品だ。

    0
    2015年08月05日
  • 革命のリベリオン―第I部 いつわりの世界―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    DNAから適性を解析、それによるランクによる管理社会、近未来日本。
    最低ランクの少年。コウの世界はある日一変する。

    王道を行くディストピアもの。
    でもロボットとかでてきちゃう!
    まだまだ序盤かなーという印象。

    0
    2015年08月03日
  • イノセントブルー 記憶の旅人

    Posted by ブクログ

    八雲系の少々現実離れした話とは違って
    結構近い感じで、最初は物足りなかったけど、以外と後半グイグイ引き込まれて面白かった
    後書きに書かれていた、前世物ではなく、今を生きる人ってのにグッときたね

    0
    2015年07月18日
  • コンダクター

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    出だしはあるオーケストラ奏者の悪夢から始まる。序盤は冗長だが、中盤から一気に話が流れる。オーケストラ奏者3人に警察2名、プロデューサーに代理店社員、精神科医、このうち1人が何人も演じている。それぞれの点が最後に一つの点になるところは読んでいてすがすがしくもあった。

    0
    2015年05月07日
  • 怪盗探偵山猫 虚像のウロボロス

    Posted by ブクログ

    前回の作品に続き、さらっと読める作品です。重くない本が読みたいときにはちょうどいいです。
    ただ、途中で展開が読めちゃうのも前回と同じですね。そこが残念。
    メインの登場人物3人が結構好きなので、次回の作品も読みたいと思います。

    0
    2015年04月21日
  • フラッシュ・ポイント―天命探偵 真田省吾4―

    Posted by ブクログ

    いつものパターンで、ややマンネリ気味ですがそれなりに楽しめます。志乃を通してみる正夢は、もはやどれひとつ正夢ではなく、十分変更な感じが逆につまらない。あと、東京都心で大量虐殺という大風呂敷を敷いた割に結末があっさりで少し拍子抜けです。志乃、公香、真田の三角関係が気になりますが、やや志乃に軍配が…?
    ともあれ、次回作を楽しみにしています。

    0
    2015年04月03日
  • スナイパーズ・アイ―天命探偵 真田省吾2―

    Posted by ブクログ

    前作と違い、今作は長編で読み応えがある。犯人グループは警察の体質を変えようとしながらも自分たちの保身を考えて何人もの人を殺す計画だが、真田も指摘しているもののどうもしっくりこない。しかも殺す相手は旧友であるところがなおさら。
    真田は終盤まではほぼモブキャラ化していたがラストはど派手すぎる活躍ですね。にしてもバイク3台大破…経営難の探偵事務所としては新品は買い与えられませんね。

    0
    2015年03月23日
  • 心霊探偵八雲9 救いの魂

    Posted by ブクログ

    生まれついての赤い左目で死者の魂を見ることができる大学生・斉藤八雲が不可解な事件を解決していく人気シリーズ。
    しばらくはスピンオフ的なのが続いていましたが久々本編続編でございます。
    主人公・八雲は高校時代の同級生の妹の生霊を目撃。集中治療室に入っている彼女の思念は「深い森」と八雲に訴える。同じ頃、遊び半分で富士の樹海に入った大学生が死体を発見し、その後、幽霊から電話がかかってくるようになり…。
    シリーズクライマックス手前といった感じで、少しずつ伏線が広げられたりキャラ設定が修正されたりしているような印象を受けますなぁ。

    0
    2015年03月08日
  • イノセントブルー 記憶の旅人

    Posted by ブクログ

    ライトノベルのように非常に読みやすい作品でした。展開が気になって読み進めているうちにあっという間に読み終えてしまいました。主人公の探している人が見つからなかったということは、この作品も続くのかなと思いました。
    2015.3.5

    0
    2015年03月05日
  • 革命のリベリオン―第I部 いつわりの世界―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ”革命のリベリオン―第I部 いつわりの世界―”神永学著 新潮文庫nex(2014/08発売)

    ・・・DNAのランクで全てが決定される近未来日本。最低のDNAランクの少年コウは革命を志すイザナギに出会い、矛盾に満ちた世界と闘うに向かう。

    ・・・謎の少年が謎の男の元、謎な少女と謎な青年の協力を受け、謎なロボットで謎な社会に抗うぜ!!
    という作品(笑)
    80年代OVAを彷彿させるような内容でした。(但し主人公は美少女なく”少年”)

    ・・・一応、2015年春に第二部発売予定となっていますが、3月末発売のタイトルには入っていないので、4月末以降になりそうです。

    0
    2015年03月02日
  • イノセントブルー 記憶の旅人

    Posted by ブクログ

    前世とか輪廻転生を信じる信じないは別として、登場人物たちのエピソードが、前世の記憶を通じて偶然から必然に変わり交わることで、現世をどう生きるのか?に至るまでが、とても興味深く一気読みしてしまった。もしかして、著者の作品に惹かれるのは、前世で…

    0
    2015年02月23日
  • 心霊探偵八雲9 救いの魂

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2015年の8冊目です。
    このシリーズもついに9作目か。50過ぎのオジサンが楽しみに読んでいるのは、ちょっとどうかと思いますね。主人公:斎藤八雲の赤い左目は、死者の魂が見えるという設定が、気持ちを惹きつけます。彼が、「魂は見えるが救うことはできない」という絶望感が、周りの人の愛情に抱かれながら変質していきます。毎回楽しみにしているのは、八雲に恋心を抱く晴香の心の揺らぎと決意です。ただ泣いてばかりだった女の子が、彼を守りたいと思うことで少しずつ変わって行きます。「希望を抱くことは、叶うことを奪われた人間に絶望を与える」と、暗闇から囁く声に耳を貸さないことだ。耳を塞いでいないと、その言葉は、心地よい諦念と聞き違えてしまいそうです。

    0
    2015年02月15日
  • タイム・ラッシュ―天命探偵 真田省吾―

    Posted by ブクログ

    母親を事故で亡くしてから、人が死ぬ夢を見るようになった志乃。そして、その夢は必ず現実になる。その設定のせいか、現実味がなかったですが、さらっと読めて面白かったです。シリーズ物だそうで、真田と志乃の今後が気になります。「人は、運命を避けようとしてとった道で、しばしば運命に出会う」

    0
    2015年02月15日
  • 心霊探偵八雲 ANOTHER FILES いつわりの樹

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    番外編。石井刑事の過去編。陰湿ないじめを石井にしていた相手が殺され、いじめられていた石井刑事の高校時代が明らかに。
    いじめのきっかけなんて本当に些細なことなんだなと痛感する事件。

    0
    2015年02月08日
  • 確率捜査官 御子柴岳人 密室のゲーム

    Posted by ブクログ

    数学を取り調べに応用するアイデアは面白いものの、広い読者層に対応しなければいけない悲しさか、理系の私にはかなり物足りない内容でした。作品化するきっかけのアイデアが盛り込まれて最もインパクトがあるはずの第1作目がこれじゃあ先はあまり期待できませんね。

    0
    2015年01月24日
  • イノセントブルー 記憶の旅人

    Posted by ブクログ

    2015/1/20購入。
    前世の記憶が、描かれている場面ですが、第三者的な視点で甦るように描かれているのに違和感を感じた。前世の記憶だとすると、あくまで、自分が見た記憶として甦るような気がします。
    でも、主題は、現世をどの様に生きるかですからね。この物語のように、前世の記憶が、現世に生きる力を与える事が出来れば、前世も見る価値が有りますかね。

    0
    2015年01月27日
  • 確率捜査官 御子柴岳人 密室のゲーム

    Posted by ブクログ

    神永さんの八雲シリーズが好きで,この本を見た瞬間に衝動買

    八雲達や石井さんなど,八雲シリーズのキャラが少しだけでてきて嬉しかったです
    御子柴のキャラが思っていた以上に子供っぽく,初めは戸惑ったが,読み進めていくうちに好きになりました

    少し確率を勉強しているため,ベイズ推定などでてきてうれしい反面,物足りなさを感じてしまったが,今まで知らなかった理論がでてきて,数学の奥深さを再確認できたのと,それを捜査に応用するという発想が良く,楽しく読むことができました

    話の展開や内容が単純で,さらりと読めました
    次回作に期待です!

    0
    2015年01月21日
  • 心霊探偵八雲8 失われた魂

    Posted by ブクログ

    読書録「心霊探偵八雲8」3

    著者 神永学
    出版 角川文庫

    p97より引用
    “「人の心は、刻一刻と変化してゆくものだ。
    だから、これがその人だという一定の形態を
    持たない。”

    目次から抜粋引用
    “疑惑
     逃亡
     円相”

     幽霊を見る能力を持った大学生を主人公と
    した、心霊ミステリー。
     よくは覚えていないが、悪夢から目覚めた
    主人公・八雲。普段の寝床だと思っていた場
    所は、全く違った場所で…。

     上記の引用は、主人公・八雲の叔父・一心
    の師匠の一言。
    諸行無常というものでしょうか、この言葉を
    聞くと、平家物語の序文を思い出して、世の
    儚さを思ってしまいます。
    しかし、人の変化というものは、儚いばかり
    ではなく、良い方に変化することもあるのが、
    面白いところです。
    もしかすると、良い方に変化するかもしれな
    いと信じて、毎日を過ごしたいものです。
     主人公の運命がかなりはっきりしてきて、
    いよいよクライマックスです。
    続きが楽しみになる一冊でしょう。

    ーーーーー

    0
    2015年01月17日