神永学のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人間は、思い込みや偏見によってしばしば判断を間違える。
それを回避し、正確で公平なものをつくり出そうと人々は考え、システムを作ろうとする。
そうして作られたのが「特殊取調対策班」。
さあ、強力な助っ人は果たして助っ人たり得るのか?
数学者に対する偏見、イメージはきっと「変人」なのだろう。
本作に登場する御子柴も、まさにそれ。
ことわざ、慣用句の類を知らない。
猫を偏愛する。
飴をずっと口にしている。
なかなか絵に描いたような「変人」だ。
頭も良くてイケメンな変人。
設定としてはありきたりで(著者あとがきによるとモデルはいるそうだ)、すぐにパートナーを「バイアス女」と罵るため、個人的には好きになれなかった。
また、使われる数学理論もゲーム理論という超有名な理論なので、そこにも特に新鮮味は感じなかった。
とはいえ、御子柴の育ってきた環境は同情でき、脇役の警察官たちもそれぞれに理想を描いていて個性にあふれていた。
どこでどの選択をするのか。
あの時こっちを選んでいれば、と後悔することは多いが、どちらの選択がより正しかったかは誰にもわからない。
良かれと思ってした選択が思わぬ結果をもたらすことがある。
逆に間違ったと思われる選択であっても、幸運を運んでくることもある。
数字は嘘をつかない。
が、全てを見通せる魔法の呪文でもない。
それが指し示すのはいつだって「今」。
それを忘れなければこれだけ心強い味方はいないだろう。 -
Posted by ブクログ
”革命のリベリオン―第I部 いつわりの世界―”神永学著 新潮文庫nex(2014/08発売)
・・・DNAのランクで全てが決定される近未来日本。最低のDNAランクの少年コウは革命を志すイザナギに出会い、矛盾に満ちた世界と闘うに向かう。
・・・謎の少年が謎の男の元、謎な少女と謎な青年の協力を受け、謎なロボットで謎な社会に抗うぜ!!
という作品(笑)
80年代OVAを彷彿させるような内容でした。(但し主人公は美少女なく”少年”)
・・・一応、2015年春に第二部発売予定となっていますが、3月末発売のタイトルには入っていないので、4月末以降になりそうです。 -
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ネタバレ2015年の8冊目です。
このシリーズもついに9作目か。50過ぎのオジサンが楽しみに読んでいるのは、ちょっとどうかと思いますね。主人公:斎藤八雲の赤い左目は、死者の魂が見えるという設定が、気持ちを惹きつけます。彼が、「魂は見えるが救うことはできない」という絶望感が、周りの人の愛情に抱かれながら変質していきます。毎回楽しみにしているのは、八雲に恋心を抱く晴香の心の揺らぎと決意です。ただ泣いてばかりだった女の子が、彼を守りたいと思うことで少しずつ変わって行きます。「希望を抱くことは、叶うことを奪われた人間に絶望を与える」と、暗闇から囁く声に耳を貸さないことだ。耳を塞いでいないと、その言葉は、心地よい諦念と聞き違えてしまいそうです。 -
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読書録「心霊探偵八雲8」3
著者 神永学
出版 角川文庫
p97より引用
“「人の心は、刻一刻と変化してゆくものだ。
だから、これがその人だという一定の形態を
持たない。”
目次から抜粋引用
“疑惑
逃亡
円相”
幽霊を見る能力を持った大学生を主人公と
した、心霊ミステリー。
よくは覚えていないが、悪夢から目覚めた
主人公・八雲。普段の寝床だと思っていた場
所は、全く違った場所で…。
上記の引用は、主人公・八雲の叔父・一心
の師匠の一言。
諸行無常というものでしょうか、この言葉を
聞くと、平家物語の序文を思い出して、世の
儚さを思ってしまいます。
しかし、人の変化というものは、儚いばかり
ではなく、良い方に変化することもあるのが、
面白いところです。
もしかすると、良い方に変化するかもしれな
いと信じて、毎日を過ごしたいものです。
主人公の運命がかなりはっきりしてきて、
いよいよクライマックスです。
続きが楽しみになる一冊でしょう。
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