ルネッサンス吉田のレビュー一覧
-
-
-
Posted by ブクログ
新人さん?と思いきやBL出身の作家さんでしたか。ルネッサンス吉田さん初読みです。
ガツンと喰らいました。
性の間で揺れながらもがき、生きる彼女達。
主人公の百花(ももか)は父親から受けた虐待の記憶によって自分を死なさないために、男性を憎んで憎んで、それを支えにするようにして生きている。と、同時に誰からも本当には求められない自分は無価値だと思っている。闇深く落ちることでかろうじて自分の居場所を作っていた彼女に、細い光(青年・内田)が射し込んで、少しずつ彼女を照らし出す。照らしだされた彼女は、彼女が自分の中から排除しようとしていたはずの「女性」だった。
「自分の足で」
「行って」
「取り戻せ」 -
-
-
Posted by ブクログ
作者のことは同人時代から知っていて、気付けば単行本が出ていたので買ってみた。ら、内容が強烈過ぎて衝撃だった作品。悪い意味ではないですが、読んでいて疲れる。とても疲れます。
これは評するのが難しい。まず言うなれば、これは漫画ではなく、少し絵の多い小説。漫画という媒体で描くには、あまりにも多すぎる圧倒的文字量。もしくは、あの凄まじいモノローグも一つの「絵」としてしまうなら、あれは漫画なのかもしれないけれど。
どうしたらあんな心理状態の登場人物のモノローグを書けるのか、追い込まれている人間や悩んで潰れていく人間の思考をあそこまで書かれると、逆に作者のことが心配になる。あれだけの言葉や表現は、自ら少し -
-
-
-