羽海野チカのレビュー一覧
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人への愛
家族をあっさり捨てて他の女性に走った下劣で愚劣で卑劣な男。自分の都合だけを考え、捨てた家族も利用しようとする。妻と娘を不幸のどん底に落とされた老父は、その男を殺そうとすら思う。主人公はその男からその家族を守ろうと奔走する・・・とんでもない展開だけど、この話の顛末には作者が人に向ける優しい目が感じられる。
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事実
掲載誌休刊で前作を抱えて掲載先を探し回り、10巻まで辿り着いたこと、大病の手術を前に本作の10巻を世に送り出せたこと、入院を前に手塚治虫文化賞を受賞したこと、「ファイター」のBUMP OF CHICKENは作家デビュー当時から聞いていたこと。あとがきで語られた事実は驚きの連続。
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甘やかしうどんうまそう
目まぐるしくストーリーが展開する。いじめ解決、別れ、合格、昇級、新キャラ登場。重苦しかった流れがスッキリ爽快に。
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2つの対局
若者同士、そしてベテラン同士の好対照の2つの対局。もっとも、島田と宗谷は同い年だったか。祭りの出店で活躍する主人公の話もほっこりしていい。
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メガもってり
いじめ問題もようやく終息。心友を倒れさせた憎い相手との決勝戦も内実に触れて一件落着。ご褒美のメガもってりは本当に美味しそう。
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みんな
「俺はそんな正論を聞きたいんじゃないんだよ」
って、先生が言うギャップとか、本当に面白くて鋭くて言葉のセンスに溢れてるなぁと思います。
こんな会話ができるくらい、零がすでに明るい場所に来てることが楽しい。
野口英世(実物は身長153センチ!)に似た先輩の口調と雰囲気も…存在だけで笑かしてくれます。そしてほっとさせてくれます。相手が変わり者でもプロでも先生でも既に分け隔てなくて。そして科学という名の収穫と料理の数々。ステキです。
ひなちゃんのひたむきさも、とても考えさせられました。重たい社会的テーマを我が事のように考えさせてくれる漫画ってそうはないでしょう。そしてひなちゃ -
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怒りと救い
アニメでもそうだったが、陰湿で、陰惨ないじめのリアルなシーンに、フィクションと分かっていても、感情を揺さぶられた。そして、屈辱に塗れ、怒りに震えながら、道理を貫き決し挫けないヒロインの闘いぶり、彼女を見守り、寄り添い、救おうと動く主人公、家族、友人、教師達のドラマに、思わず感情移入してしまった。
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島田八段の表紙がいい
個性的な棋士が次々と登場し、彼らとの対戦がドラマの一つの楽しみとなっている。主人公や晴信を先輩として導く一方で、彼らの棋力や戦法も利用しようとする島田八段の強かさ、二面性がいい。キャラの存在感を高めている。
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新房昭之監督との親和性が高い
アニメで本作品を見て、独特の新房ワールドに仕上げられた作品世界にどっぷりハマってしまったが、原作を読んで、二度目の美味しさを堪能できている。
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特徴のあるキャラの顔
アニメでは、キャラクターの顔のデザインに最初は違和感を感じたが、視聴の回を重ね、コミックスも読み出すと、とてもしっくり来る。
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異色の将棋マンガ
将棋の世界、東京の下町、家族愛、その喪失と再生、人同士の偶然の出会いから始まるかけがえのない繋がり。そういう色々な物語が輻輳して紡がれる感動のマンガ作品。