羽海野チカのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
誰かのために頑張る零の成長と行動力。
学校という閉鎖的な社会のヒエラルキー、いけすかないダメ教師に加害生徒。作中にも書かれてありましたが、こういう風景って誰もが見てきたものなんじゃないかという気がしますが、そこで正しいふるまいができている人を見たことがある人はほとんどいないのではないでしょうか。少なくとも私の記憶にはありません。それだけに、どうかひなの行いが報われますように、という思いで読み進めました。こういう現実にシリアスな問題を安易に解決に持っていこうとしない羽海野さんの描き方にも、きちんと向き合っている感じがして素敵です。
そして二階堂…!二階堂と零の関係性にも胸を打たれる巻でした。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ零がひなちゃんとハッピーになって、それはとっても暖かくて嬉しかったけれど、そのせいで将棋には行き詰まってしまいそうな気配の15巻だったので…
16巻はもしかして試練なのかな?とドキドキしていましたが、うみの先生の世界はもっと大きくて優しかった…!
ありきたりな葛藤をするのではなくて、ちゃんと2人が向き合って、お互いを大切にして、暖かな居場所できちんと将棋に向き合えるようになる、そんな姿に感動。
自分が生きるために、将棋を選ばざるを得なかった、言ってみれば逃げるための手段だった将棋から、今では世界が広がって、楽しんで強くなりたいと思えるようになったのだと思う。
それをきちんと理解してくれる二海 -
ネタバレ 購入済み
やっぱりあとがきがとてもいい
恋の進展やら、あかりのポテトサラダの功罪やら、またまた癖のある棋士の登場やら、色々と楽しい巻でした。でもあとがきがやっぱり面白い。
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ネタバレ 購入済み
あかり
あかりのような女性は男性から見て理想像の一つだが、なぜこういうキャラクターになったのか、そしてその内実が明かされる。そしてあかりやひなに振り回される男性陣の様がほのぼのとしていい。
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ネタバレ 購入済み
人への愛
家族をあっさり捨てて他の女性に走った下劣で愚劣で卑劣な男。自分の都合だけを考え、捨てた家族も利用しようとする。妻と娘を不幸のどん底に落とされた老父は、その男を殺そうとすら思う。主人公はその男からその家族を守ろうと奔走する・・・とんでもない展開だけど、この話の顛末には作者が人に向ける優しい目が感じられる。
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ネタバレ 購入済み
事実
掲載誌休刊で前作を抱えて掲載先を探し回り、10巻まで辿り着いたこと、大病の手術を前に本作の10巻を世に送り出せたこと、入院を前に手塚治虫文化賞を受賞したこと、「ファイター」のBUMP OF CHICKENは作家デビュー当時から聞いていたこと。あとがきで語られた事実は驚きの連続。
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ネタバレ 購入済み
甘やかしうどんうまそう
目まぐるしくストーリーが展開する。いじめ解決、別れ、合格、昇級、新キャラ登場。重苦しかった流れがスッキリ爽快に。