高橋俊介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
特徴である軽妙な語り口が思い出されるような、
明快で展開の速い構成。
21世紀的環境におけるキャリア形成のポイントについて、
危機感を交えながら紹介していく。
制作や制度といった、キャリアを取り巻く環境に対しての提言もあるが、
その環境の中で、個人の仕事観をどのようにすり合わせていくかが重要である
との考え方がベースに置かれている。
悲観的になり過ぎず、楽観的にもなり過ぎず、
現実的にどう考えることが求められるのか、
すべての年齢層の企業人に参考になるのではないでしょうか。
でも、キャリアについて考えることが初めての方が読むと、
ちょっとショックを受けるかも・・・ -
Posted by ブクログ
高度かつ現代的なキャリア論。これもまた,残酷な世界を生き残るこれからの方法のヒントをくれる一冊だった。PHPビジネス新書侮るべからずw
プロフェッショナルとは,「高度な専門性を活用し,個別性が高い問題に対して第一線で創造的に価値を生み出す職業。政治的意図や株主価値,組織都合などのバイアスを排除し,クライアントの意向のみを重視する,極めて独自性の高い職業団体や職業集団」。
プロフェッショナル化に向いている仕事の特徴。
①上司より顧客が大事である。
②ある程度自己完結できて自分で価値が生み出せる。
③同じことの繰り返しではなく,個別事情への対応などで常に創意工夫が求められる。
自信(=自己効力感)と誇り(=価値観へのこだわり)
内因的仕事観と規範的仕事観のバランス
一般化された信頼
誰かがAと言ったら自分はBと発言しないと,存在価値がない。
キャリアの背骨=働くうえでこれだけは絶対に譲れないという哲学や思想,自分の価値提供のスタイル,アイデンティティ。
一般化された互報性概念=情けは人のためならず
共働きの夫婦に比べて妻に専業主婦をさせている夫は,家族が何よりも大切だと思っているという答えが高い一方,その家族と話す時間は逆に少ない。
プロフェッショナルのキャリア=自分のキャリアを振り返ったとき,そこに自分らしさを感じることが出来る。 -
Posted by ブクログ
良きキャリア形成のために重要な9つの習慣・心構えについて述べた本。事例を交えながら、とてもわかりやすく説明されている。キャリアの初期で選択肢を絞らないほうがよい、という作者の考えにはまさに共感。実際に自分も新人時代に同じ事を上司に言われ、今となってはその一言に大変感謝している。30歳前後の今後のキャリアに悩みがちな人だけでなく、社会人初期の人にもオススメの一冊。
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【読書メモ】
●9つの習慣
1.勝負能力-勝ちパターンを持っているか
2.現場体験-仮説や問題意識を持って現場に行く、気づきを自分の言葉で概念化する
3.ネットワーク-社会関係資本の構築
4.仕事に意味付け-まず、自分の顧客を明確にする
5.個人ブランディング-提供価値の約束
6.相手の価値観を理解する-情熱では伝わらない
7.ポジティブに巻き込む-仕事に対しポジティブ
8.経験と気づきで学ぶ-仮説を立て、必ず結果を検証する
9.仕事の言語化、仕事の見える化-誰でもみればわかる状態に
●「キャリアは計画的につくれない」ということも、ぜひ覚えておいてほしい。
●現実には満足度の高いキャリアをつくっている人と、そうでない人がいる。この差はいったいどこから生まれるのだろうか。じつは、それを左右するのは、日ごろどのように仕事に取り組んでいるかなのである。もっというと、日々の習慣の積み重ねによって、その人のキャリアの質は決まるといっていい。
●好ましいキャリアをつくっている人というのは、ここでは以下のようなタイプであると定義する。
1.価値を創造し提供している人
2.仕事を楽しんでいる人
3.貪欲に成長している人
●その人固有の、内側から湧き上がってくるドライブ・・・心理学ではこの動機のことを「心の利き手」と呼ぶこともある。たとえば自分の名前を紙に書くとき、右利きの人が右手にペンをもてば何の苦痛も感じないが、これが左手だとそうはいかない。心もまったく同じで、利き手ではない能力を使おうとすると、なかなかスムーズにいかないし、苦労のわりにたいした成果はあがらないのだ。
●勝負能力となる三つの動機・・・「コミットメント系」「リレーションシップ系」「エンゲージメント系」
・コミットメント系:達成動機、パワー動機、闘争心、称賛欲
・リレーションシップ系:社交(親和)動機、伝達動機、理解動機、感謝動機
・エンゲージメント系:自己管理動機、外的管理動機、抽象概念動機、切迫動機
●リーダーシップには、コミットメント系だけでなく、リレーション系の動機も必要である。コミットメント系だけだと人がついてこないからだ。コミットメント系の動機を基本としながら、リレーション系の動機を補完的に使えるようになれば、効果的なリーダーシップが発揮できるようになる。
●会社全体をみても、修正行動の割合が高い人ばかりが経営陣を占めていると、暴走しない代わりに変革が遅々として進まないということになる。大企業病に陥るのは、たいていこういう会社だ。
●早くから自分で自分を律することを習慣づけることだ。それには、自分の動機の悪い部分が出たら、すかさずもうひとりの自分が、「またそんなことをやっているのか」「いい加減にしろ」とたしなめる癖をつけるといい。私はこれを「幽体離脱の習慣化」と呼んでいる。
また、お互い厳しいことをいいあえる人間関係を、友人知人と築いておくのも効果がある。とくに素直なフィードバックをくれるのは家族だから、日ごろから家族と過ごす時間を意識してとるようにするといいだろう。
●自分が得た知見や確信、自分の考えを抽象性の高い言葉で「こうだ」と表現でき、さらに「たとえば」と迫力のある事例で説明できる、これが人を「ポジティブに巻き込む」伝達能力であり、これが自然にできる人のことを、コミュニケーション能力があるという。
●信頼のおける人たちとネットワークを築き、そこにある人間関係に投資しなさい。そうすればいずれあなたにもメリットがありますよ。社会関係資本とはこういうことをいっているのである。ということは、組織内での差別化やキャリア形成にいい影響を及ぼす社会関係資本を築くには、周囲に信頼されるような行動をとることと、人間関係に継続的に投資しつづけることの二つを習慣化すればいいということがおわかりだろうか。私はこれを「布石」と「投資」の習慣化と呼んでいる。
●出会った人間が信頼に足るかどうかを見抜くということ。社会関係資本をうまく活用している人というのは、例外なくこの「見抜く能力」に長けているといっていい。見抜く能力を身に付けるには、さまざまな人とフェイス・トゥー・フェイスのコミュニケーションを重ねていくのがいちばんだ。
●人脈に恵まれている人をよく観察してみると、布石と投資の習慣が身についていると同時に、非常に健全な世界観や人間観の持ち主であるという共通点があることがわかる。
●自分の仕事の意味を知るには、まず、自分の顧客は誰なのかを明確にし、次に、その顧客にどんな価値を提供しているのかを確認するといい。
●経営コンサルタントを例にあげると、有能といわれる人ほど早い段階で、この顧客が価値を感じやすいのはどの部分か、一方自分たちが勝ち創造できるのはどの分野かを見抜き、まずは、そこに自分の資源を集中するというやり方をとる。そうやって顧客から「このコンサルタントは間違いなく、自分の欲しい価値を提供してくれる」という信頼を最初に得てしまえば、あとは結果が出るまで多少時間がかかっても、じっくり仕事ができることをわかっているからだ。
●顧客自身も気づいていない欲望や欲求を先回りして発見し「あなたの欲しいものはこれですね」と価値を提供できるのが、本当のプロフェッショナルなのである。
●キャリアの早い段階で、どんな小さなことでもいいから、自己有能感や自己効力感を味わっておくことが、健全で前向きなキャリア形成にはとくに重要なのだ。
●「私はこういう価値を提供している」ということを自覚し、それを踏まえた行動をとり続けることで周囲に照明し、認めてもらうというのが、個人ブランディングなのだ
●プロフェッショナルとサラリーマンの違いはなにかといえば、それは仕事を通じて価値を生み出し、それを顧客や社会に提供することを常に意識しているかどうかの差だ。自分の仕事が誰にとってどんな意味を持つのかなどということには思いを馳せたこともなければ、自分がどんな価値を提供できているかにも無頓着。ただ、上司から言われたことを無難にこなしているだけ。そういう人を指してサラリーマンと呼ぶのである。
●プレゼンテーションを成功させるには、いくつかポイントがある。
⒈プレゼンテーションを行う相手の特定
2.その相手の価値観や判断基準の理解
3.相手の考える順で話す
●自分の価値観を押し付けない
●自分の動機を知るには、日常生活を検証してみるのがいいだろう。既婚者なら、夫婦喧嘩の分析が意外に効果がある。
●自分とは異質な人たちを説得して協力を仰ぐような経験を、子育てをしながら何度もして来たことで、強力な横型のリーダーシップを獲得することができたというのが彼女自身の分析だ。横型のリーダーシップを身につけるには、組織の中で内向きのことだけをやっていてはダメなのだ。
●提案者の視点ではなく、客観的なデータを。形容詞よりも、ロジカルな数字を。自分の意見に固執するのではなく、顧客の視点を。
●杉野が常に心がけているのが、自ら現地スタッフの懐に飛び込んでいくこと。自分のデスクの上には書類はあえて置かない。「必要があればスタッフのところへ行って、見せてもらう。何でも話してもらえるように、自分の部屋には閉じこもらず、自分から足を運ぶように努めている」
●「一般化」と「普遍化」は大違い。
●ヨーロッパ系のある大手企業の中国本社で人事部長を任されている中国人にも話を聞いたところ、彼も三年で管理職にしろという中国人の若者は、マネジメントがまるでわかっていないといっていた。だが、彼の会社は三年間の管理職育成プログラムをつくって、そういう学生を喜んで迎え入れていた。
・・・「そのプログラムの本当の狙いは、三年程度では人のマネジメントなどできないということをわかってもらうことなのです」
早く管理職になって部下を持ちたいと希望するのは、意欲あふれる学生だから、それをみすみす逃す手は無い。だから学生の望みどおり三年間の育成プログラムを用意する。しかし、それは三年後に必ず管理職になることを約束するものではなく、マネジメントの何たるかを教えると同時に、管理職としての適性の有無を本人に気づかせるためのものだというのだ。
中国で新卒採用をやれば、すぐに管理職になりたがる学生が多いということは誰でも経験できる。そこで「そんな学生は要らない」と切り捨ててしまうのではなく、その経験を、ポジティブな学びに変えることができる人が、本当の意味で経験から学ぶことができる人であるといえる。
●それまで大企業一筋で働いてきた人が、定年退職を機にNPO活動に参加したところ、「組織のマネジメントが全然ダメだ」と、それまで自分が会社でやってきたマネジメントを持ち込もうとしたら、他のメンバーから総スカンを食らったというような話を、最近よく耳にする。二十人しかいないNPOにいきなり社員一万人の会社の就業規則をあてはめようとしたところでうまくいくはずがない。ところが、人はそれしか知らないと、平気でそういうことをやってしまうのだ。
●それなりに給料をもらい、周りからも一目置かれているような人は、いかにも自分には価値があるというように思いがちだが、じつは、それは錯覚かもしれない。実際はどうなのかということをはっきりさせてくれるという効果が、見える化にはあるのである。そして、もし給料に見合うだけの仕事をしていないと判明したら、給料の額を正当化するような新しいキャリアに、その人はチャレンジすればいいのだ。
●失敗の連続でも、平常心を心がけ、いつも一定のペースを守っていると、何かちょっと違うなという気づきがある。そこにブレークの種があるかもしれません。アイディアの種を広くばら撒き、これはと思う仮説や結果について、とことん検証します。このアイディアの発散と集中を繰り返し、一歩一歩目標値に近づいていくのです。本質的に大事なことは何かをいつも考えていないと、見落としてしまいます。
●ワークライフバランスよりも、むしろワークライフ統合
●新しい能力を求められても、仕事以外の場所でそれを育ててこなかった人は、とっさに応じられない。皮肉なことに現在は、仕事しかしていないと、かえって仕事の能力が身につかない時代なのだ。
●重要なことが二つ以上あるから、ひとつのことで発生したストレスが、別のところで発散できて、うまくバランスがとれるのだ。・・・あくまで、人生には重要なことは二つ以上あるのだ、どちらも重要と考えるべきなのである。これは経営者が株主と社員のどちらを大切にするべきかという議論にも似ている。両方大切なのであり、それをよい循環にするのが経営者の役割なのだ。どちらか一方に決めればもう一つはその手段となり、悪循環が回りだす。
●いっておくが、将来どんな能力が必要になるかなど、今の時点で分かるはずがないのである。ただひとつ確かなことは、早くから選択肢を絞り狭い世界しかみなければ、今後絶対に必要になる、変化に対応する能力が育たなくなるということだけだ。人生というのは想像以上に複雑なメカニズムででき上がっている。そして、デメリットはみえやすいが、未来に生きる本当のメリットはなかなかみえないと思っていた方がいい。
●「遊びにも修行が必要なんだよ」・・・ささいなことにも感動を覚え、遊びをつくり出していけることは、どんな仕事でも楽しめるということでもあるのだ。いつも楽しそうに働いている人は、遊びも達人だと思って間違いない。 -
Posted by ブクログ
読んでみたら、とても自分にマッチする本でした。
プレゼンテーションという題名の枠をにとどまらず、幅広く記載されており、書かれている内容も分かりやすく、腹落ちできる内容が多いです。
内容の概略。
良いプレゼンテーションとはコンテンツとデリバリーの二つの要素で評価ができる。
コンテンツでの重要な点は、ストーリーラインとビジュアルの大きく二つ。1.ストーリーラインではキーメッセージが明確で、主張の根拠がそろっており、頭に入りやすい。
2.ビジュアルでは、メッセージが目に飛び込んでくる、オーディエンスの理解が深まる、ポイントが印象に残る。
デリバリーで重要な点は、相手の関心、理解に併せて説明がされている。プレゼンテーションのコンテンツをベースに話題が盛り上がる、その後の展開への動機付けとなる。
コンテンツ部分では、メッセージを支える論理を構築する方法を、論理の基本から始まり、演鐸法、帰納法、推論による論理構築方法を、作成する文書の種類毎に説明されていて分かりやすい。帰納法の弱点も記載されており、自分にとっては非常に有用な内容でした。
論理の構築後は、どこに焦点をあてるのか、論理をどういった順番で話していくのかというストーリーの設計を行う重要性が記載されています。最後に、これらを更に分かりやすくするために、ビジュアル化を行い、めでたくコンテンツが完成しますという内容。
ドキュメントを作成する際や、プレゼンテーションを実施する前には復習したい内容ばかりです。 -
Posted by ブクログ
■概要
現在のような変化の激しい時代においては、所属組織における自分の将来像やポジションを明確に定義し、そのとおりにキャリア構築していくことは不可能であるという前提のもと、むしろ個人が、自ら望ましい変化が起こるよう仕掛けていく行動パターンを身につける重要性を説いた1冊。初版から10年近く経過した今、世界はグローバル化や景気の後退に見舞われ、企業も個人も、数年先を明確に見通すことが難しい時代になってきた。今こそ、会社として固定のキャリアパスを提示するだけでなく、一人ひとりが自発的にキャリアを創る力を身につけたり、その環境を整える支援が、人材育成担当者に求められている。
著者は、自らキャリアを仕掛けている人にインタビューし、4つの行動パターン「仕事を膨らませる、布石を打つ、キャリアを進める、キャリアを振る」を抽出しており、米スタンフォード大学教育心理学教授のジョン・クランボルツ教授による「計画された偶発性理論」を織り交ぜながら、キャリアは行動の後からついてくることを裏付ける事例を多く掲載している。
■仕事に参考になる点
個人的には、「人は自分が一番得意なものを仕事にするべきではない。二番目に得意なことを仕事にするべきだ。そうすれば自分の一番得意なことが、その職種のなかでの差別性・希少性になるから」という言葉に大いに共感している。最初から天職を探し求め、うまくいかないからと3年で辞めてしまう若者が増加する昨今、とにかくやり続けるという根性だけではなく、自分のあり方をデザインしていくことも大切であると、経験に照らしてしみじみ思う。(千)
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Posted by ブクログ
今風キャリア構築の考え方を幅広くカバーした本。会社依存から、プライベート重視のやりがい追求型の労働者が増えてきた背景があって、一方で、その変化についていけない人も多い中で、独学力をキーワードに生き残り戦略を考えるキッカケになる一冊です。
安心社会では、タテ関係特有の権威と同調圧力で閉じられていて、信頼社会では利他主義がベースにヨコに開かれた人間関係という比較がわかりやすい。
マルチな専門性、リベラルアーツ、連続的な学びと、クランボルツの計画的偶発性理論、等、最近人気のキャリア本の集大成のような内容ですが、紙面の都合?で、あまり深掘りはしていない為、さらっと読めます。
スペインで初めての日本人女性サッカー監督、佐伯夕利子さんや、スペシャリティコーヒーの品質向上のヒントを探るためにワインを勉強した堀口俊英さんのエピソードなどは理屈でなく実際のエピソードとしてインパクト抜群です。トレンドを捉えている反面、賞味期限がいつまでなのかはわかりませんが、ヒントはたくさんつまっています。 -
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ネタバレ個人的に読み取った本書のポイントは以下の5つ
・安心社会→信頼社会への転換が求められており、この実現には個々人のキャリア・仕事・学び自律が求められる
・自律を促す/可能にするのは独学。自身の「勝負能力」(内的動機に裏付けられる得意領域/指向性)を活用し、楽しさ/意義を感じる学びを推進する
・他者との共生には、勝負能力を活用するだけでなく、自身の専門性コンピタンシーを明確化/深化させ、信頼してもらうことが重要
・専門性は実務的/体系的(学問等)/先端的の3つに区分される。学問的な整理だけでなく、先端的まで踏み込んだ専門性を醸成することが肝要
・また、専門性を醸成するだけでなく、それを自論としてアウトプットすることが肝要。正解がない世界において、自論を展開し、新たな仕事/人との確率的な出会いをつくりだす(プランドハプンスタンス)