青木創のレビュー一覧

  • 謎解きはビリヤニとともに

    Posted by ブクログ

    ミステリー部分はハラハラドキドキ、かつアクション的なところもあって映画っぽく楽しめました。脳内でヒロインと踊るシーンはあったし、父との悲しみのダンスはあったし敵とのブレイクダンス対決あったよ。あとごはんが美味しそう。
    謎解き部分と結末はちょっと強引な感じも。シリーズになるみたいなので次回作も期待。

    0
    2023年03月21日
  • 謎解きはビリヤニとともに

    Posted by ブクログ

    表紙と邦題に騙された。
    コメディタッチのミステリーだろうというこちらの予想を見事に裏切るシリアス展開だった。
    元刑事(現ウェイター)のカミルが遭遇したパーティーでの事件と、彼が刑事時代に担当した事件。
    現在と過去が徐々に交差していく過程が面白い。
    でもあの終結の仕方は意外だったな。

    0
    2023年03月11日
  • 謎解きはビリヤニとともに

    Posted by ブクログ

    まず、原題は「ザ ウェイター」なのに邦題が軽くて違和感があった。内容はコルコタの元刑事がロンドンのインド料理店でウェイターをやる内に殺人事件に巻き込まれる。過去の事件と現在が交互に書かれて真相に向かって行くと言うもの。インドの仲間内の人脈や結束力の強さを感じたが、何より数多く出てくるメニューやスパイシーな香りが漂うような描写に空腹感がたまらなかった。結末は残念。

    0
    2023年01月24日
  • 渇きと偽り

    Posted by ブクログ

    青春時代のほろ苦さなんてものではない、町民のまとわりつくような視線が全編に根付いて、この物語に重くのしかかっている。

    “キエワラ”このオーストラリアの小さな田舎町は、干ばつが続き人々はギリギリの生活をしている。
    それは、全てが乾ききっていて、何かのきっかけさえあれば燃えてなくなってしまうほど。

    小さなコミュニティでは、良くも悪くもみんな知り合いで、人付き合いに何かと気を使うのは、どこの国でも同じ。

    過去の出来事がもとで逃げ出すようにして町を出た主人公アーロン・フォークは、古い友人の葬儀のために町に帰って来たが、その死に疑問を持つものから調査を頼まれる。
    しかし町の人は、何十年も前のことで

    0
    2022年08月13日
  • 潤みと翳り

    Posted by ブクログ

    前作「渇きと偽り」は主人公アーロン・フォークのパーソナルな物語だったが、今作では一歩引いた立ち位置から事件に介入する。山中での合宿研修に参加した女性グループのメンバーが行方不明になるというシンプルな筋書きながら、彼女達の一色触発な人間模様は中々サスペンスフルだし、フォークと亡き父の確執に決着がつくのも見所だが、前作と比較するとかなり見劣りする。マーティンの逸話は物語に然程必要なかったし、カーメンのズケズケした物言いも些か唐突的な気がした。前作の傷心からフォークが立ち直る晴れやかなラストは中々良かったのに。

    0
    2022年06月27日
  • 潤みと翳り

    Posted by ブクログ

    企業の合宿研修で森に入った五人の女性。道に迷い、やっとの思いで脱出したとき、そのうちの一人が忽然と消えていた。手がかりは消えた女性が連邦警察官フォークの携帯電話に残したボイスメッセージ。遭難か、事件か。外界から隔絶された大自然は、女たちの虚飾を容赦なく剥ぎ取っていく。オーストラリアの豊かな森を舞台に繰り広げられる、衝撃のサスペンス。

    渦中の女性たちの葛藤がやや長く感じられた。前作の方が好み。

    0
    2022年04月30日
  • 潤みと翳り

    Posted by ブクログ

    森林の密室感作りとそれを反映した陰湿な人間関係、現在と過去を交互に展開させる展開の方法は非常に面白かった。主軸の密室に囚われた人間関係に加えて、連続殺人犯の存在と経済犯罪捜査を入れることでミステリーとしての展開の可能性を読者に提供し、ミステリーとしての完成度が非常に高く、また殺人事件捜査ではなく森林での行方不明で終盤まで捜査が展開されるのは良かった。
    捜査官の身の上に関する描写が不十分に感じた。

    0
    2022年04月10日
  • 報復

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    簡単に言ってしまうと、テロ行為によって最愛の妻子を殺された男の復讐劇。目には眼を。
    その報復作戦を実行するために集められたプロの傭兵たち。さながら「特攻野郎Aチーム」か「オーシャンズ11」か。そこにはユーモアの欠片もないが。
    報復は正義なのか。
    どうしても、やはりこういった、やられたらやり返すという行為には、終わりのない不毛な戦いであるとしか思えない。

    0
    2022年01月26日
  • 葬られた勲章(下)

    Posted by ブクログ

    ジャック•リーチャのシリーズはずーと読んでる。今作もシリーズ一貫してのアクション描写重視の展開。リーチャの主観的描写が鋭い。銃の描写が詳細すぎるから筆者のチャイルド相当銃に詳しいようだ。ネタはまさかのオサマビーンラーディンというのも非常にリアルさがあっていい。

    0
    2022年01月17日
  • 偶然の科学

    Posted by ブクログ

    人々の行動について思ったより多くが偶然によると説明する本
    行動経済学的な感じがある。それよりちょっと説明が多く、実験の話が少ない。なんか読みにくい
    現状の結果はかなり偶然に左右されているので、それを見越した行動が大事

    常識は偏る、意味付けは得意だが理解は苦手、悩むことから開放、もっともらしい物語によるごまかし
    常識の物語が歪められる、デフォルト、プライミング、アンカリング、確認バイアス、
    常識も合理的理論と同じく人々の行動に理由をつける、情報があれば前もってわかったのにとあとづけする
    成功の理由は成功したからという循環論法。

    似たような集団も少しの偶然で大きく違う行動を取る、そして違う理由

    0
    2021年10月31日
  • 潤みと翳り

    Posted by ブクログ

    どこの国の母親同士の嫉妬、いがみ合いは同じなんだと感じた。海外のミステリーを読んでの感想にしては意外な展開。
    前作よりこなれていて読みやすかった。次回作にも期待。

    0
    2020年05月20日
  • 潤みと翳り

    Posted by ブクログ

    オーストラリアの連邦警察官フォークが主人公のシリーズ第二作。

    前作「渇きと偽り」は、オーストラリア特有の干魃の季節の中で土地も心も渇ききったヒリヒリするようなサスペンスを描いてあったが、今回は逆に雨が降り注ぐ森の中をさまよう女たちに何があったのかを描く。

    前作ではフォークの警察官としてというよりは自分自身のプライベートな問題と向き合う話だったので忘れていたが、元々フォークは経済犯罪、資金洗浄とか企業の不正取引とかそういう犯罪を担当しているらしい。
    今回、企業の合宿研修中に森で行方不明となった女性アリスはフォークが捜査をしている企業の内部協力者として、企業の様々な極秘文書やデータを渡してくれ

    0
    2020年02月04日
  • 潤みと翳り

    Posted by ブクログ

    企業の研修キャンプで女性5人のグループが遭難し、4人だけが帰還する。キャンプで何があり行方不明の女性はどうなったのか、連邦警察官フォークのシリーズ第2作。

    森のなかで遭難し食料もなく寒さに凍えるうちに、女性たちの本性があらわになっていくさまと、捜索にあたる警察の様子とが交互に語られる手法が、うまく緊張感を高めている。
    前作では、干ばつの熱波とともに主人公の過去にまつわる苦悩が濃厚に描かれていて重い読後感だったが、今回そのあたりは添え物程度で事件の謎解きに重きが置かれている。

    タイトルは第1作でも感じたのだが、原題の『Force of Nature』のほうが深みがあっていいと思う。
    物語とし

    0
    2020年02月04日
  • 渇きと偽り

    Posted by ブクログ

    オーストラリアの農村地帯で起きた殺人事件。かつての親友が絡むこの事件の真相を、休暇中の警察官が追っていく。

    閉鎖的な人間関係と極度の干ばつによって、住人は誰もがストレスを抱えてイライラし、その捌け口を弱者に求めている。原題が「The Dry」とあるように、息苦しいほどの熱波に覆われた貧しい町という設定がじつに効果的。
    意外な犯人もさることながら、数十年経っても過去の事件の呪縛から逃れられない主人公の、うんざりするような日々が印象深い作品だった。ただ、翻訳の技術的な問題なのか、文章は味気なく読みにくい。
    でも、続編も読んでみよう。

    0
    2019年11月07日
  • 潤みと翳り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「渇きと偽り」の続編。
    森での合宿研修の5人の女性。脱出していた時には1人が消えていた。
    設定は面白く、合宿中の描写と、その後の救援時の描写が交互に書かれており、なかなか面白く読めた。
    続編に期待。

    0
    2019年09月14日
  • 偶然の科学

    Posted by ブクログ

    偶然の科学とあったので読んだが社会学の本でございました.なので「偶然とはなんぞ?」ってな事はあまり探求されておらず,社会学が物理学のような法則を得られないのはこれこれこういう理由ですよってのが綴られておりました.まぁでもフレーム問題とマクロとミクロの絡みなんかは勉強したら楽しいだろうなと思わせてくれたので良しとします.

    0
    2019年04月04日
  • 渇きと偽り

    Posted by ブクログ

    星3.5という感じだろうか。主人公フォークは昔の親友ルークの葬儀に出るために、20年振りに故郷に行くことになった。20年前の少女の自殺事件と今回のルークとその妻とその子供の殺害事件が、交差しながら進んでいく。広い大地の中の小さな村の閉鎖的で排他的なコミニティーは、仲間から外れると生きていけない。
    それぞれの秘密と嘘が絡みあっていく。
    出来ればもっとルークの内面を書いて欲しかった。

    0
    2017年12月24日
  • 報復

    Posted by ブクログ

    凄いよ。凄いけど…『ストリート・キッズ』『ボビーZ』『犬の力』ときてこれか!ドン・ウィンズロウ、一体どこへ向かってるんだろう…!?

    0
    2017年09月21日
  • 愛と怒りの行動経済学 賢い人は感情で決める

    Posted by ブクログ

    長い・・・のは、具体的な事例が長々と書かれているからかなと。
    シンプルにまとめて読みたい人には向かないと思います。

    1
    2017年06月03日
  • 愛と怒りの行動経済学 賢い人は感情で決める

    Posted by ブクログ

    原著タイトル
    Feeling Smart: Why our emotions are more rational than we think
    感情が賢い=思考が合理的ではない
    この手の本の特徴だがエピソードを入れすぎて無駄に長くする。エピソードが多くてもピンとこないことも多い。外国ではライティング指導の際に例は具体的で情報が多ければ多いほど良いとされているのかも。

    1
    2017年05月09日