青木創のレビュー一覧

  • 報復

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    家族をテロリストの攻撃で失った主人公が、傭兵チームを率いて報復を果たす話。
    前半をたっぷり使って、準備フェーズを描いており、チームを雇うところから、自分も参加することを納得させるところなど、しっかり書かれていて好印象です。
    対して、後半は攻撃をテンポよく描いていて、テンポ感がとても良かったですね。
    最初の家族が亡くなるところの描写がせつなくて印象に残りました。

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    2016年11月27日
  • 報復

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    お久しぶりのウィンズロウ二冊目は、緊迫のミリタリー・サスペンス。すべてを失った男が元兵士の友人たちとともに、自らの手でテロリストに鉄槌を下すというストーリー。

    序盤は面白かったが、チームと合流してから冗長に思え、退屈に感じることもしばしば。テロの真相にひねりがあるわけでもなく、謎解きはシンプルに終了し、そこから先はとことんアクション。各国から集められた傭兵のスペシャリストたちに注目しようにも、人数が多くて把握する気が失せ早々に諦めてしまった。

    ハイテク武器とかクールなアクション・シーンが満載なので読み応えは抜群だが、私はそれを楽しめる読者ではなかったということでしょう。不完全燃焼が悔しいな

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    2016年02月28日
  • 忘れゆく男

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    なんとも切ない……
    すべての真相を知る男の頭の中は、何もかもを忘れゆく運命にあって。
    けれど、過酷ながらも瑞々しい若かりし頃の記憶は鮮明で。その現在と記憶が交互に描写され、哀切感がよりいっそう増す。
    人は過去を積み重ねていくイキモノなのだな……と今更ながら。
    事件の真相云々より、男の生き様そのものが胸を打つ小説でした。

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    2015年04月30日
  • 偶然の科学

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    選択の科学とはまた違った角度だが、社会学が物理学のような華麗な発展を遂げられていない中、近年、インターネット、ソーシャルネットワークの普及により、徐々に実験環境を有効化できそうで有る事がわかる。偶然を科学するには、人的要素における社会学を追求する必要がある。社会学を学ぶのは、面白いかもしれない。

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    2014年03月21日
  • 偶然の科学

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    内容はそれなりに面白いのだけど、文章が読みにくくてなかなか頭に入ってこない。読むのにとても難儀した。私はこの手の本が大好きで、『予想通りに不合理』も『明日の幸せを科学する』もガツガツ喰いつきながらよんだというのに、本書はページをめくる指が重かった。というわけで読み終わるまでに一月近くかかってしまった。
    青木さんが翻訳したのにおかしいな、、、と思っていたら青木さん違いで、こちらは青木創、あちらは青木薫。な〜んだ。改めて青木薫さんを素晴らしいと思った。

    やっと本の中味の話し。
    著者は物理学者から転身した社会学者というユニークな立場。「社会科学が科学的であるとはどういうことか」についてとても丁寧に

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    2014年02月18日
  • 偶然の科学

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    本書「偶然の科学」を、数ある「常識を疑え系」の一冊として読むことは当然可能だ。そう読んだとしても本書の元は確かにとれる。

    オビより
    アップルの復活劇は、ジョブズが偉大だったこととは必ずしも関係がない。
    VHS対ベータ戦争で敗れたのも、MDの失敗も、ソニーの戦略ミスではない。
    給料を上げても、社員の生産性はかならずしも上がらない。
    JFK暗殺も9・11も、可能性が多すぎて、事前の予測は不可能。
    歴史は繰り返さない。したがって歴史から教訓を得ることはできない。
    フェイスブックやツイッターの大流行は、人々のプライバシー観が変わったからではない。
    ヒット商品に不可欠とされる「インフルエンサー」は、偶

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    2014年01月15日