安萬純一のレビュー一覧

  • 不可解事件請負人火垂柚葉

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    登場人物がほとんど刑事で、まあまあ人数がいたため、最初誰が誰か混乱した。
    明らかに不可能な状態での事件、トリックはあるようなないような、不思議な真相。
    主人公の父親の謎はまだ解けてないよね?
    続編が出そうな予感。

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    2025年07月10日
  • モグリ

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    ネタバレ

    舞台は横浜中華街、モグリの医者がひょんないきさつから知り合った暴力団のボスの一人息子が殺される。そこから、暴力団の抗争に巻き込まれていく。
    始終危なっかしくて、それでも、読み進められずにはいられない。
    面白かった。

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    2013年03月17日
  • 星空にパレット

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    それぞれに探偵役も作品のタイプも異なる、凝った造りの短編集。どれの作も丁寧に作り込まれた感じで、ミステリ好きなら楽しいと思う。探偵役が使い捨てなのはもったいない気もするが。

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    2021年01月24日
  • 滅びの掟――密室忍法帖

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    伊賀VS甲賀、5対5の忍者同士の殺し合い。
    山田風太郎みたいな設定だが、あそこまで人間離れした能力はなく、頭脳戦なところがしっかりミステリしている。
    忍者同士の殺人トリックの他、精鋭が抜けたあとの里での連続殺人、幕府は何故この殺し合いを命じたのか、など謎が盛りだくさんで面白かった。

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    2020年02月05日
  • 不可解事件請負人火垂柚葉

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    不可解事件が続き、誰が正しくて誰がヤバいのか全員を疑ってワクワクドキドキしながら読み進めれたかな。最後のトリックがなんか拍子抜けだったけど、私としては文の構成がしっくりきて読みやすかった。安萬純一さんの本は初めてだったから、他の作品も気になる

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    2025年09月30日
  • ボディ・メッセージ 被砥功児の事件簿

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    ネタバレ

    いや惜しいけど凄い。惜しい点は他の方も書いているように犯人特定の手がかりが無いこと。探偵2人に見せてマスコミの報道に期待するより、知らしめたい相手に直接メールすれば良いじゃないかということです。まあそんなことをすれば小説にならないので、著者も悩んだのでしょう。
    しかし肝心の「切断の理由」は文句なしの出来。こちらに関する手がかりは無数にあって、なぜ頭をよぎらなかったのかと思うほど。とにかく凄い。前例はあるのだろうか…?
    数えてみると鮎川哲也賞を読んだのはこれで5作目でしたが、新人賞なのに今のところハズレがありませんね

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    2025年09月28日
  • 不可解事件請負人火垂柚葉

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    不可解な状況の連続殺人に挑む女探偵と、スカウトされた平凡な助手。助かる寸前に無言のまま墜落死したり、目の前に食料があるのに脱水死したりという謎は魅力的だったが、最後はちょっと盛り下がった感じ。火垂の家族や過去など明らかにされないままのことがあるので、続編に期待。

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    2025年09月25日
  • 星空にパレット

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    ノンシリーズ短編集。
    ノンシリーズだと探偵役が誰なのかわからないまま話が進んでいくのが面白い。それぞれ凝った構成だが、この著者独特の奇抜さが今回はあまり見られず、ちょっと残念。

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    2025年08月10日
  • ボディ・メッセージ 被砥功児の事件簿

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    ネタバレ

    シャムの双子か…。推理展開はやや強引でそんな簡単にわかるかとやや冷め気味に見てしまう。犯人も確かに登場していたけどそこか…と衝撃性もない。
    人称視点もコロコロ変わり、ディーなのスタンなのケンなの?といちいち確認すること多々あり。不完全燃焼。

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    2024年12月22日
  • 星空にパレット

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    安萬さんの作品を読むのは初めて。
    やっと辿りついた。
    最初に収められた『黒いアキレス』が学園モノだったこともあってラノベのイメージ。オープニングナンバーは重要だ。
    全体的に殺人現場の描写はあっさり系。それなりの量の血は流れ相応に酷い現場になっていると想像するが血生臭い描写は皆無。
    個人的にはラストの『病院の人魚姫』が面白かった。経歴を活かした病院内の描写はリアル。かなり執念深いストーカーに付きまとわれる十川さんの描写がもっと欲しい。かなりの美人なんでしょ?

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    2022年08月27日
  • 星空にパレット

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    あとがきにもあったが、連作じゃないので誰が探偵かわからない。それはそれで面白いけどわけわからなくもなってくる。

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    2021年07月25日
  • 星空にパレット

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    連作ではない4つの短編ミステリー。

    高校で連続しておきた強盗事件。警察官や高校生たちが犯人を追い込んだものの、逃げ込んだ先の倉庫で刺殺体となって発見される。

    バンガローハウスが北斗七星の形に並んだ宿泊施設で見付かった死体。宿泊客たちは何故か互いに探りあっているような奇妙な素振りを見せている。

    推理作家が友人に見せられたミステリー小説の原稿。現実の未解決事件を素に書いているようだが、小説は犯人まで示している。タイトルの『嘘つきは誰』の意味は?

    病院で起きた女性看護師の転落死事件。自殺か他殺か分からない状況に警察が捜査を開始するが、転落したと思われる屋上は密室状態。他殺ならどうやって殺害し

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    2021年03月25日
  • 御城の事件~〈西日本篇〉~

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    徳川家康は好きではないけど、風変わりなキレ者というイメージを思っていて。その特異さが魅力的に描かれていた「幻術の一夜城」が好き。

    お市の方が出てくる「小谷の火影」も面白かった。
    いつの時代も女は怖い。

    あと、単純に「忍者ってかっこいい」と思ってしまう自分がいる。笑

    東日本編よりはこの西日本編の方が役者揃いで好き。

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    2020年10月24日
  • 滅びの掟――密室忍法帖

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    忍法帖と密室ミステリのコンビネーションにひかれて読んでみた。が、山田風太郎のような度肝をぬく奇妙奇天烈さがなかったので地味だった。やはりロジックを重んじると現実から離れられなくなって忍法帖の奇抜さが薄れてしまうのか?あと少しで世紀の傑作になりそうな気はするので、何かが惜しい。

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    2020年10月05日
  • 御城の事件~〈西日本篇〉~

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    タイトル通り、城を舞台にした事件の話五編。

    「幻術の一夜城」黒田研二(墨俣城)
    秀吉が一夜で築いたとされる墨俣城の謎を解く家康。さらに彼はそこに一瞬で天守を造りだすと言う。
    秀吉の一夜城の謎は何となく聞いたことのある内容だったが、家康の幻術はさて? ここまで上手く行くのか疑問ではあるが、天下を取る者はこういうことも味方に付けるということか。


    「小谷の火影」岡田秀文(小谷城)
    信長が今にも攻めて来ようとする浅井長政の小谷城で、牢に閉じ込めた筈の曲者が脱出し、そこから連想して事件が起こる。
    こんなお市の方は見たくない! というお市の方ファンの悲鳴が聞こえそう。お市の方は悲劇の女性かはたまた…

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    2020年05月30日
  • 忍者大戦 黒ノ巻

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    本格ミステリー作家の書く忍者小説アンソロジー。霞先生の作品が、いつもの言葉遊び炸裂で良い。他の作品達もそれぞれミステリーの書き手らしくストーリーにどんでん返しが仕込んであり、トンデモ忍術とあわせてエンタメしてて面白かった。

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    2020年01月03日
  • ヤオと七つの時空の謎

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    【収録作品】「プロローグまたはヤオは旅立つ」 芦辺 拓/「聖徳太子の探偵」 獅子宮 敏彦/「妖笛」 山田 彩人/「鞍馬異聞」 秋梨 惟喬/「天狗火起請」 高井 忍/「色里探偵控」 安萬 純一/「天地の魔鏡」 柄刀 一/「ヤオ最後の冒険またはエピローグ」 芦辺 拓

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    2019年11月04日
  • 滅びの掟――密室忍法帖

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    服部半蔵の命令に寄り、伊賀忍者5人と甲賀忍者5人が忍法とトリックを駆使して殺し合いをする物語。それだけだと山田風太郎の忍法帖のリライトに成り兼ねないが、この作品ではそれと並行して、5人が抜けた伊賀の里で次々と村人が殺される事件が描かれ、そのフーダニットとホワイダニットも楽しめる凝った構成になっている。
    面白く読めたのは確かだが、密室トリックと言っても忍法絡みだからどんな手でも使えるし、論理的な考えの忍者がいるのも何か不自然だった。色々と盛り込んだせいで、緊張感が薄れてしまった感じがした。
    この著者がいろんなパターンのミステリが書けるのには感心したけどね。

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    2019年08月16日
  • 王国は誰のもの

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    大金持ちが山の中に築いた中世ヨーロッパのような王国。
    ふとしたことからそこを訪れた女子高生が、不可解な殺人事件に巻き込まれる。容疑者は吸血鬼、狼男、ミイラにゾンビ…
    序盤は普通の女子高生の学校や家庭の悩みだったのに、いつのまにか中世ヨーロッパ風のファンタジーになっているという変な話。どこまでがファンタジーなのかはっきりしていないのでミステリとしてはどうかと思うが、それなりに面白かった。この著者は変な話が持ち味。

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    2018年06月06日
  • ポケットに地球儀 探偵作家アマンと謎の密室魔

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    雑誌で募集した「謎」を探偵作家アマンに解かせようという企画をたてた編集者。しかし応募者の話をきいて不思議な出来事を調査しに出かけると、なぜか二人はいつも密室に閉じ込められてしまう…
    思いっきりリアリティ無視の連作短編集。毎回、謎は持ち込んだ人が自分で解決し、アマンたちは知恵をしぼって密室から脱出するのだがあまり危機感がなく、最後の方は密室の中でくつろいでいるし、この密室が毎回突拍子もない大掛かりなもので笑える。バカバカしいんだけど面白くないわけでもないし、読者が持ち込んだ謎パートだけでなく密室魔のパートを加えたこの構成はいいのか悪いのかビミョー。

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    2017年09月12日