安萬純一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
安萬純一、2015年発表の小説。ファンタジー仕立てのミステリー(あるいはミステリー仕立てのファンタジー?)。中高生向けエンタメという印象ですがわりと面白かったです。
金持ちの実業家が自分の山に中世ヨーロッパ風の城を建て自らを王と称し王国ごっこをしています。父親が城の警備をしている主人公の女子高生はある日、行き倒れ風の奇妙な少年を助けたことから、城の招待客であるという少年の助手として城のパーティーに参加することになります。ところが城では王が殺され、招待客の吸血鬼、ゾンビ、狼男、ミイラ男が容疑者として捕らえられ・・・。
金と権力にあかせたごっこ遊びの世界で、一人リアルな常識人の主人公の突っ込みが楽しい作品です。 -
Posted by ブクログ
探偵作家のアマンとその担当の鹿角が謎を募集してその解決に挑む!が、調査に乗り出すとなぜか毎回密室に放り込まれ、脱出してみれば謎は解決しているというなんだか変わった構成の短編集でした。
個性的な登場人物たちの掛け合いや、クイズのような謎、脱出ゲームのような密室も楽しい。脱力系のゆるーいユーモアミステリです。
【パンク少女と三日月の密室】男の不可解な行動を目撃したのでなく、別の人物の不可解な行動からはじまる謎なのが良かったと思います。ちょっと怪しい人を見かけて頭の中で妄想したことのような真相なのが、安易すぎてむしろ楽しめました。
なにがなんだか分からないまま密室に放り込まれるのも、主人公が謎をちっとも解決していないのもおもしろいです。
【ノイズの母と回転する密室】ノイズの母って、またマニアックな設定です。ベランダに大量に残された砂の謎。砂とくるとなんとなく想像できます。今回の回転する密室は体力が削られますし、一人だけ脱出してしまったら残された方は大変、挟まれたら危ないしとちょっと怖かったです。
【DJルリカと四角い密室】この謎はDJルリカの行動が一番謎でした。消失事件ですが、大勢の人間が一瞬にして消えるというのがおもしろく、動機や、もし偶然がなければ発覚しなかったという危うさもよかったです。
アマン達がきちんと周囲を警戒しているのが良い。結局つかまってますが。
【メロデス美女とドアのない密室】隠し場所を探せということなんですが、これに対する知識がないのでそうっだたのか!という気分にはなれませんでした。大きさとか内部とか分からないですし。
【密室魔と空中の密室】登場人物たち勢ぞろいでてんやわんやした最終話です。それにしてもこれまでもそうでしたが大がかりな密室です。閉じ込められたアマン達が今回はのんびりしているのが笑えます。脱出方法もおもしろいですが、可能なのかどうかは分からない…。そしてタイトルのポケットに地球儀の意味。なるほど~!うん、くだらない!