安萬純一のレビュー一覧

  • 王国は誰のもの

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    安萬純一、2015年発表の小説。ファンタジー仕立てのミステリー(あるいはミステリー仕立てのファンタジー?)。中高生向けエンタメという印象ですがわりと面白かったです。

    金持ちの実業家が自分の山に中世ヨーロッパ風の城を建て自らを王と称し王国ごっこをしています。父親が城の警備をしている主人公の女子高生はある日、行き倒れ風の奇妙な少年を助けたことから、城の招待客であるという少年の助手として城のパーティーに参加することになります。ところが城では王が殺され、招待客の吸血鬼、ゾンビ、狼男、ミイラ男が容疑者として捕らえられ・・・。

    金と権力にあかせたごっこ遊びの世界で、一人リアルな常識人の主人公の突っ込み

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    2015年12月27日
  • 王国は誰のもの

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    「超変ミステリー」と謳っていますが、中身は中世欧州風の城内で起こる殺人事件の犯人を当てるという、オーソドックスなフーダニットもの。作中に登場する吸血鬼、狼男、ミイラ男、ゾンビが犯人の絞り込みやどんでん返しに必要な要素になっていて面白いです。
    しかし、舞台をわざわざ現実世界にしている意味が解りません。世界観が中途半端になってしまっている印象で残念です。

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    2015年11月20日
  • モグリ

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    サスペンス仕立ての推理小説。モグリの医者が中国マフィアの抗争に巻き込まれて、自らの謎解きもしていくと云うストーリー。
    大胆すぎて現実味が薄れている分、劇画的に描かれていて其なりに面白いが、親近感が得られない。
    少し距離のある作家かも。

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    2014年03月01日
  • ポケットに地球儀 探偵作家アマンと謎の密室魔

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    こういうのバカミスとゆうのだろうか。全然違ったらスミマセン。
    終始ふざけた感じ。嫌いじゃないが好きでもないが。
    でも次出たらきっと読む。

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    2013年05月21日
  • ポケットに地球儀 探偵作家アマンと謎の密室魔

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    探偵作家のアマンとその担当の鹿角が謎を募集してその解決に挑む!が、調査に乗り出すとなぜか毎回密室に放り込まれ、脱出してみれば謎は解決しているというなんだか変わった構成の短編集でした。
    個性的な登場人物たちの掛け合いや、クイズのような謎、脱出ゲームのような密室も楽しい。脱力系のゆるーいユーモアミステリです。

    【パンク少女と三日月の密室】男の不可解な行動を目撃したのでなく、別の人物の不可解な行動からはじまる謎なのが良かったと思います。ちょっと怪しい人を見かけて頭の中で妄想したことのような真相なのが、安易すぎてむしろ楽しめました。
    なにがなんだか分からないまま密室に放り込まれるのも、主人公が謎をち

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    2013年02月08日