【感想・ネタバレ】王国は誰のもののレビュー

あらすじ

わたしはどこにも行き場のない人間だ――そう思い悩む女子高校生の莉世は、帰宅途中に大きな帽子をかぶったひ弱そうな少年・丈と出会う。家からほど近い、蕪坂という大金持ちが築いた王国に招かれた丈に同行することになった莉世。ところが中世欧州風に造られたリッフェントローフ城内で、不可解な殺人事件に巻き込まれてしまう。パーティの晩、王が何者かに殺害されたというのだ! 王位を巡る権力争いなのか? 容疑者はなんと、吸血鬼、狼男、ミイラ男、ゾンビと怪人だらけ。彼らを地下牢に閉じこめたはずなのに、第二、第三の殺人が発生して……。鮎川賞作家・アマン先生が満を持して放つ、“超変”ミステリ!

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Posted by ブクログ

大金持ちが山の中に築いた中世ヨーロッパのような王国。
ふとしたことからそこを訪れた女子高生が、不可解な殺人事件に巻き込まれる。容疑者は吸血鬼、狼男、ミイラにゾンビ…
序盤は普通の女子高生の学校や家庭の悩みだったのに、いつのまにか中世ヨーロッパ風のファンタジーになっているという変な話。どこまでがファンタジーなのかはっきりしていないのでミステリとしてはどうかと思うが、それなりに面白かった。この著者は変な話が持ち味。

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2018年06月06日

Posted by ブクログ

安萬純一、2015年発表の小説。ファンタジー仕立てのミステリー(あるいはミステリー仕立てのファンタジー?)。中高生向けエンタメという印象ですがわりと面白かったです。

金持ちの実業家が自分の山に中世ヨーロッパ風の城を建て自らを王と称し王国ごっこをしています。父親が城の警備をしている主人公の女子高生はある日、行き倒れ風の奇妙な少年を助けたことから、城の招待客であるという少年の助手として城のパーティーに参加することになります。ところが城では王が殺され、招待客の吸血鬼、ゾンビ、狼男、ミイラ男が容疑者として捕らえられ・・・。

金と権力にあかせたごっこ遊びの世界で、一人リアルな常識人の主人公の突っ込みが楽しい作品です。

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2015年12月27日

Posted by ブクログ

「超変ミステリー」と謳っていますが、中身は中世欧州風の城内で起こる殺人事件の犯人を当てるという、オーソドックスなフーダニットもの。作中に登場する吸血鬼、狼男、ミイラ男、ゾンビが犯人の絞り込みやどんでん返しに必要な要素になっていて面白いです。
しかし、舞台をわざわざ現実世界にしている意味が解りません。世界観が中途半端になってしまっている印象で残念です。

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2015年11月20日

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