今年(2012)初めに一大決心をして iPhoneに切り替えたのですが、その時にどんなアプリを入れるべきかでお世話になったのが、美崎氏の書かれた「iPhoneバカ」でした。それは単なるアプリ紹介にとどまらず、アプリを効果的に使うための「心構え」を紹介している点が、私が今まで読んできた類書には無い魅力でした。
この本は、彼が仕事術に焦点を当てて解説した本で、私の期待していた通りの本です。ここに書かれているコンセプト(分解する癖をつける、自分の足跡を記録する、自分のスキルを公開する)を自分流にアレンジして私も残りの社会人生活を充実させたいものです。
特に、自分が成功したことに対して、「運」と「実力」の境界線の見分け方(プロセスに分解して自分で再現できるか否か)はためになりそうです。
以下は気になったポイントです。
・たとえ環境を変えても、自分の考え方が変わらなければ、同じ問題にぶつかる、同様にに、自分さえ変われば、環境を変えなくても解決する問題もある(p12)
・雑用こそが自分で決められることの宝庫である(p30)
・ルールや制約があるからこそ工夫が生まれる(p39)
・パソコンの位置を変える、使っているノートを変える、ケータイ機種を変えるだけでも違う視点を持てる、職場を変えられないが机の上のレイアウトは変更できる(p44)
・会社支給の文房具(サラリーマンの仕事道具)でなく自分の使いやすい文房具を選ぶと、1)購入前に機能を調べる、2)自腹なので真剣になる、というメリットがある(p72)
・納期よりも早く終わったら、早く提出しないで自分のために時間をつかう(p81)
・好きなことと業務のボーダーラインにある仕事を「空いた時間」に探す(p82)
・会社は問題点を指摘するだけではなく、問題の解決方法を考えて、さらに形にするのが仕事(p98)
・失敗をノートに書くことで、すぐに頭から追い出す(忘れる)ことができる(p113)
・成果を出している人は、ギリギリまで予測し続けている(p123)
・自分が面白いと感じたのは、どの部分だったか、複合的な仕事を最小単位まで分化してみると、次に自分のやってみたいことが明確になる(p128)
・過去のプラスの経験を思い出せるようにするため、せめて写真を撮っておく(p148)
・評価してくれない人がたとえ社内でいなくても、もっと広い世界に出たらいることを認識する(p159)
・自分の能力を誰にでもわかるように説明する、誰もが応用できる形で提供することがポイント(p168)
・モチベーションを維持する目標の立て方は、具体的なアクションを起こせることだけを目標にする(p173)
・成功した場合は、どこまでが実力で、どこからが運なのかを見分ける、そのためにはプロセスを分解する、自分で再現できるところが実力で、できない部分が運(p175)
・先輩の実績に対して、新しさや自分の工夫を付け加えて「1を1.2にする」ここに、自分のクリエイティブが発揮される(p182)
・成長するには、何か新しいことに挑戦し続けること、それがモチベーション維持の秘訣(p199)
2012年4月15日作成