上念司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
新聞やテレビでは、とにかく国民の不安を煽るようなことばかり報道されている。解説者も、このままの現状では大変なことになると言っている。特に、国の財政と年金についてはもう随分前から破綻するといわれ続けている。ネガティブな破綻論者ばかりなので、これが真実なのかと思ってしまうが、上念氏の本を読むと不必要に不安を煽っているのではないかとの疑念が生じてくる。新聞やテレビのみでは、そのような疑念が生まれることもなく、ただ解説を鵜呑みにするだけであったが、本書はただ鵜呑みにすることの危険性を教えてくれる。本書の功績は、新聞やテレビでの大多数の破綻論者の意見に対して、別の視点を与えてくれるところにある。
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Posted by ブクログ
大東亜戦争と織田信長と読んできて、
経済で読み解く~シリーズのラストピース、やっぱり面白い
「経済の掟」が本作でもキーとなって、
江戸時代を解いていく様は 3作目になると もう 「なるほど~そうだよね!」と思うくらいに すぐに腹落ちできた
モノと貨幣量の関係や国際金融のトリレンマで
当時の背景がすっきり説明がつくし、
明治維新とは、「巨額債務問題をうまくまとめた改革」という下りには膝を打った
当時の人々は意図してないはずだけど、
幕府の大名への金銀提供⇒財政政策
貨幣の改鋳⇒金融緩和
という具合に 時としてリフレ政策になってしまったのが面白かった -
Posted by ブクログ
日本のGDPが中国に抜かれたというのは認識していましたが、名目GDPをドル換算で見た場合、最新データ(2016)によれば、中国のGDPは日本のGDPの2倍を超えて首位のアメリカに迫る勢いであることを認識しました。世界中で低成長が続く中で、少なくとも中国は数年前までは物凄い成長率であったので、大きな差がついてしまったのでしょう。
昔話になりますが、私が高校生(1980年前半)のころ、GNPのデータで、アメリカとソ連が首位争いをしていました。それから10年以内にソ連は消滅、ロシア連邦になりましたが、経済に関するデータは嘘であったことが判明し、為替のルーブルが暴落したこともありましたが、今のロシア -
Posted by ブクログ
レフレーションとガンダムとエヴァの話が面白い上念さんの著作
かなりバイアスがかった物言いは
気にならずスイスイと読み進めることができた
リフレ派ゆえか、
アベノミクスの第1の矢は肯定・推奨のスタンスで、
一方で、
第2の矢 財政出動には 懐疑的というか限定的肯定
ニューディールしても 有限のリソースを喰うから
その分 民間の誰かがリソース得られなくて停滞すると。
過度な公共工事は禁物
で、第3の矢は、
競争促進はいいとして
成長産業へ投資育成は
もう後向きで否定的
商売やったとこない役人が、
インキュベーターやれるはずない!の主張には
ただただ同意
ベンチャーファンドにおける「