上念司のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
著者は、相手をバッサリ切り落とす文章が多く、こんなこと言って大丈夫かなとこっちが心配になるくらい痛快な内容になっている。
著者の言う通りだとしたら、日銀のメンツを保つためにだけに日本の15年が失われたことになる。
著者の言う通り、政治家や官僚が常に正しいことを考えてる訳ではなく、人間だから自分の保身に走ることもある。
それが、イチサラリーマンだろうと国家の中枢を担う人間だろうと根本は変わらないということ。
そう考えると恐ろしい。。
そんな個人的な感情で、国が左右されてしまうこともある。
戦争になることもある。
選挙で選ばれた人だから、選んだ人にも責任はある。。真剣に日本のことを考えよう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレデフレこそが不況の最大の要因。デフレ故に人は値崩れ期待からモノを買わないし、企業は将来もっと安価な人材を雇えるから採用を見送り、リストラを進める。昔の大企業は苦しいときには内部留保を取り崩し下請けや孫請けに回しリストラを回避したというが、真相はインフレ期待による経済合理的な行動をとったにすぎず、心が温かかったわけでもモラルが高かったわけでもない。技術革新や産業振興施策によって特定の品目の価格が高騰したとしても、結局は他の支出を削っていいモノへ充てるだけ。全てのモノの平均価格である物価は金の絶対量が同じである限り上昇することは決してない。金とモノの需給バランスを正常化しない限りデフレが解消される
-
Posted by ブクログ
タイトルにもありますが、デフレと円高は自分にとって悪いのかどうかが判断できない状態だったのは恥ずかしながら事実です。デフレ下では借金は可能な限り減らして現金を持つべし、というアドアイスに従ったのが良かったのが今になってようやく分かってきました。
円高なのは日本の国力が評価されいているからと思い込んでいたのですが、日本円の通貨発行量が少ないから(p52)というのは大変ショックでした。
また戦後の日本においてハイパーインフレが起きたとばかり信じていましたが、そうではなかった(たった年率59%の上昇)事実を数値で見せられて(p129)愕然としました。
総額864兆円の国債は実質は27兆円 -
Posted by ブクログ
デフレがなぜ良くないのか?物価が下がればバーゲンセールが続くようなものなんだからむしろ良いのではないか?
経済の知識がない一般の私達は、あまりに世の中の経済に対して疎い。
その一例がデフレに対する考え方だろう。
「インフレは給料が変わらないのに物価が上がるので避けるべきだ」
とか
「心が豊かになったので、もうモノを消費する時代は終わった」
なんてことを考えたことがある方は是非この本を一読してほしい。そして僕みたいにもう一度本当にそうなのか自問してほしい。
筆者の書き方が非常に強い断定口調で書かれているため、「本当にそうなのか?」と疑がりたくなることも確かに多い。が、デフレ -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
モノの値段が下がり続けると私たちの生活はどうなるのか?
日本が長期停滞から抜け出すためにはどうすればよいのか?
勝間和代氏の共同事業パートナーである著者が、経済学の知見に基づきながら分かりやすく解説。
[ 目次 ]
第1章 デフレと円高は恐ろしい―生活に与える諸影響
第2章 物価の動きをチェックせよ―デフレが進んだ理由
第3章 日本に無税国家が誕生する?―金融政策と金利のメカニズム
第4章 金ならある、心配するな―財政と財源を考え直す
第5章 歴史は繰り返す―昭和恐慌から学べ
第6章 今、やるべきことは何か―具体的な政策を実行せよ
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆ -
Posted by ブクログ
デフレと円高、というよりは、デフレが悪であることを徹底的に論じている。
本人も認めているが、経済に関する正式な教育を受けていない筆者だからこそ、素人にも解りやすい内容となっている。
あまりにも徹底した論点は、デフレが悪であるという認識を高められるとともに、逆に少々うたがりたくなる。
デフレを脱却するためには通貨の流通量を増やすしかないと主張する筆者であるが、通過の流通量が増えた事によりインフレを引き起こしたバブル崩壊後の健全な不況脱却に関する記述が無いのが物足りなかった。
デフレは経済に良くなく、緩やかなインフレこそが一番健全であるとは正当な論点だと思うが、ならばなぜ優秀な官僚たちがそれを実行 -
Posted by ブクログ
今朝はひどく喉が痛み内科を受診した。
そのうち体の節々が痛みだし、風邪症状がでてくる。
喉の粘膜が剥けて、痛いはずです、とのこと。はい痛いです。
職場に顔を出し、最低限の仕事を片付け帰宅。
年度末が近付くにしたがって、段々忙しくなってくるので
今のうちに休養をとることにした。
勝間さんのメルマガで紹介があったので、
先週購入した表題の本を読む。
日本の歴史を適宜紹介しているのがいい。
Use of History ね。
デフレの悪影響を概観し、統計の裏に潜む今のデフレを直視している。
統計は集計方法で簡単にメッセージが変わるので、
その意図を解釈できる基礎力が必要だと感じる。
消費者物価指