三木由記子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこのシリーズ、児童文学だし、子供向けに平仮名も多めなのに
内容が全然子供向けじゃなくて良い。
子供向けじゃないというか、子供(読む人)を子供扱いしていないところが素敵です。
ノブオ、小学五年生にして人生過酷すぎる(笑)
でもわかるなぁ。
先生に対してだけ悪い自分が出てくる。
先生もノブオに対してだけ態度が悪くなる。
これ、わたしもあるあるで。
特定の人に対して、すごく意地悪な気持ちになったり、優しくできなかったりする。
「嫌い」とかいう単純な感情じゃないんですよね。
旅の場面、展開がくるくる変わって慌ただしいところが
ファンタジー感強くて好きです。
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Posted by ブクログ
クレヨン王国シリーズのエンドロール。
プツンと切れるように短い短編が続く。
カメレオン、サード、ナルマニマニが集う話は、嬉しい反面、終わり方が切なかった。
最後にはダマーニナとまゆみのイラストと共に、2人は似ているところがあり、それぞれが好いていたサード自身からしても、そう感じるところがあるだろう〜などの話で終わる。
覚えていないキャラクターも出てきて少し読み飛ばしてしまったが、逆に主要メンバーの話でも話が短すぎて物足りなさがある。
これだけ短く話数を多く収録するよりは、話数を減らしてそれぞれの話を長くしてくれた方が心に残ったかもしれない。32という数字にこだわりたかったのかもしれないが。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ★引き継がれるネタが多いので、この本の次は“クレヨン王国タンポポ平17橋“を読むべし。
“月のたまご“のメンバーが続々と登場して嬉しい。
最後の、アラエッサがストンストンの肩書きについて訴える場面はさすがアラエッサ、そうゆうところが好き。
表紙はアラエッサとストンストンとタナムシ教授。
最近やたらと珍しい植物を王宮に献上し続け、噴水横広場の一隅の手入れを許可されるも、なしくずし的に私有かだんのように独占。大学の春休みが始まってから連日のように通い、自分の勲章を増やそうというのが誰からもみえみえで目障り。
追い出す口実にちょうど良いとばかりに、今回の旅に加えられる。(カメレオン別荘村企画委員 -
Posted by ブクログ
ネタバレp234で明かされる、人間と結婚したがる12妖怪の真相がなかなか悲しいものだった。
〜除草剤をまかれ、ロードローラーで地ならしされて高速道路にされてしまえば万事休す。そこで、むらさきの花々のなかで、人間の肉体に直接根をはって寄生しよう、と思いついた集団があらわれた。魔神、フーガの手によって、かのじょらは人間と直接結婚できるように、魅力的な女性につくりかえられた。そのさい、魔神は、植物たちが後悔できないようにと、すべての記憶を破壊した。
妖怪たちにうえつけられたのは、
「求愛、三々九度、リング、リング。」と、ひたすら結婚意欲をかきたてる合いことばと、
「コセキサカダチゴヨウジン。」という自戒を -
Posted by ブクログ
ネタバレロペとキャベツの物語、
赤いぼうしの2作品収録。
ロペがうさぎの大好物であるはずのキャベツが嫌いだが、好物のくず草は冬に手に入らないので年中手に入るキャベツをどうにか食べさせたい飼い主(和尚ら)。
夢の世界で旅をしながら、赤い目をした可愛い兎と出会い、美味しいキャベツをすすめられて食べるが、あまりキャベツは好きでは無いのだなと勘づかれて気まずい雰囲気になり、こんなことなら和尚さんから貰ったキャベツを食べなれておくのだったと後悔するロペ。そしてキャベツを食べるようになる、という話。
後半の赤いぼうしは、公園に落ちていた赤いぼうしの持ち主を探す話だが、こちらの方が好みだった。
「うちのばあち -
Posted by ブクログ
ネタバレ茶色の学校の廃校を巡り、パイプ破損を切り札になんとかできないか悩むおたま(主人公)。
古物商を呼んで学校の備品を売ろうとする校長。
おたまが何者かに誘拐され、孤島の小屋で縛られる。などミステリー展開。
終盤はミステリー小説の謎解きシーンのように、皆に振る舞われたきのこ鍋(クレヨン王国のきのこが入っており、正直に話したくなるきのこや、軽く酔っ払うきのこなどが入っていた)により、何人かから本音が漏れ、遂にパイプの破壊やおたまの誘拐まで指示を出していた犯人が名乗りでて告白し始める。
おたまに変身できるホルトダヌキと協力して廃校されないよう奮闘する、そんな二人のやりとりにほっこりする。
上巻は展 -
Posted by ブクログ
ネタバレアトピー性皮膚炎に苦しむ女の子が湯治に行く話。湯治のために1ヶ月学校を休めたり、混浴なのでおじさんも入ってきてふざけながら女の子の体を見にきたり、時代を感じる。
表紙のホルトダヌキの絵が可愛い。
学校は刑務所みたいなもの。仕方なく過ごしているが、1人の人間として本当なら早く働きたい。みんなそう思ってると思う。自由な時間が欲しい。学校があるせいでアトピーになったのだろう。学校へ行かなくていい今が幸せ。このまま続けばいいのに。大人も1日学校へ通ってみればいい。うんざりするはず。
のようなことを語る場面があり、私も子供の頃は大いに共感しただろう。
大人になった今は、大人だけの学校なら素直に学ぶため -
Posted by ブクログ
ネタバレ冒頭のファンレターにて、宛名が書いてなかったり、切手代わりにシールが貼ってあったり、封筒の中にそのまま小銭が入ってたり、児童文学作家あるあるな話で、手間だけど嬉しいだろうなと面白かった。そりゃあ受け取り拒否なんてできませんよね。
オタマジャクシや金魚先生の話かと思いきや、終盤はオタマジャクシを救うには水が必要で、そこへ現れた24色ゆめ列車に乗り、課題をクリアした絵を描くとご褒美が貰える(前半は水に因んだもの)が、尽く失敗。失敗し続けて車両を移動していくと、最終的には、幼い頃共に24色ゆめ列車を画用紙に描いた林くんがいた。
林くんは8人もの弟や妹を抱え、空襲の最中、火消しのため水を汲んでいて亡