福永令三のレビュー一覧
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ネタバレアトピー性皮膚炎に苦しむ女の子が湯治に行く話。湯治のために1ヶ月学校を休めたり、混浴なのでおじさんも入ってきてふざけながら女の子の体を見にきたり、時代を感じる。
表紙のホルトダヌキの絵が可愛い。
学校は刑務所みたいなもの。仕方なく過ごしているが、1人の人間として本当なら早く働きたい。みんなそう思ってると思う。自由な時間が欲しい。学校があるせいでアトピーになったのだろう。学校へ行かなくていい今が幸せ。このまま続けばいいのに。大人も1日学校へ通ってみればいい。うんざりするはず。
のようなことを語る場面があり、私も子供の頃は大いに共感しただろう。
大人になった今は、大人だけの学校なら素直に学ぶために通いたいが、小学校〜高校など、無邪気な子供らの中に自分も元の子供の姿でまた通いたいかと言われると微妙だ。学校という空間は割と好きだけれど、学校特有の人間関係が嫌い。
上下巻なので、最後の方で学校から汚染水が出たのは山の中で業者がたぬきの糞だまりの近くでわざとパイプを破壊したせいではないかと痕跡を見つけるミステリー展開や、ホルトダヌキ(鏡たぬき)らに誘われてオチバフライ(土の神様)の前で"学校を取り壊しはしない"という宣言をしてしまう。 -
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ネタバレ冒頭のファンレターにて、宛名が書いてなかったり、切手代わりにシールが貼ってあったり、封筒の中にそのまま小銭が入ってたり、児童文学作家あるあるな話で、手間だけど嬉しいだろうなと面白かった。そりゃあ受け取り拒否なんてできませんよね。
オタマジャクシや金魚先生の話かと思いきや、終盤はオタマジャクシを救うには水が必要で、そこへ現れた24色ゆめ列車に乗り、課題をクリアした絵を描くとご褒美が貰える(前半は水に因んだもの)が、尽く失敗。失敗し続けて車両を移動していくと、最終的には、幼い頃共に24色ゆめ列車を画用紙に描いた林くんがいた。
林くんは8人もの弟や妹を抱え、空襲の最中、火消しのため水を汲んでいて亡くなったとされていた。しかし、貴重な井戸水なので1家族当たり汲む回数の制限があり、たくさんの兄弟がいる林くんにとっては足りない量だった。なので、空襲警報が鳴り、皆が防空壕へ隠れている最中こそ、水の取り放題だと命懸けで汲んでいたのだった。
という戦争体験の話がメインだった。
各車両で出される詩のお題に対して、プースケ、A金先生らが描く中、失敗していく理由が無理やりに感じてもやもやした。
主人公の夢の中として、なんでもありといえばなんでもありだが、それが12ヶ月分である12回続くのがもどかしい。 -
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ネタバレ一円玉を身体に貼り付けた人々がパニックになる"死魚の豪雨"はなかなか残酷だった。冒頭では怒りに支配されていたカッちゃんだが、運動が苦手であるエピソードに凄く共感した。水色と黒色のクレヨンらは暗い話を少し明るくする担当。
月のたまごに登場した開祖ダミャーニナ師や愛馬スーダンの像や、住まいだった青目庵、今では二代目庵主になったオルガ、文化財保護局長のキラップなど、懐かしい面々が登場したのは嬉しい。
クライマックスとも言える死魚の豪雨自体がこの本の殆ど終盤であり、そこから護符を大ナマズに渡して現実に帰ることになるが、終わり方が駆け足という感じであっという間で物足りなかった。これも上下巻に分けても良かったのではないか。 -
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ネタバレ童話作家(作者本人)が話の構想を練るために森へ行くと、木々やクレヨン達がクリスマスプレゼントに童話をお願いされ、お題のリクエストに答えながら語っていく話。
"子ダコのレールさがし"、
"おサルのくしゃみばやし"、
"エレベーター、エスカレーターと、かいだんくん"がお気に入り。
かいだんくんに負けて名前を取られ、"レベタ"と"スカレ"になるが、こっちの方が呼びやすいから良いなと思った。最終的に"べ"と"スカ"になりそうになるが、それはそれで。
逆に"エエかーいーだーんータ、タ"が呼びにくすぎるのに、利用者たちはちゃんとそう呼んでいるようで律儀。
ラジオ番組『お話出てこい』用に書いた話を1度きりでは勿体ないので多少手を加えて本として残したかったらしい。 -
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ネタバレ鏡の森の城に主要メンバーが集まり始め、それをダガーがもろとも燃やそうとする。
アラエッサとストンストンの俳句大会や祭りの参加はつかの間の明るい話だったが、最終巻に向けて緊張が高まっていく。
アラエッサとストンは祭りに参加するとアラエッサの昔馴染みのケンちゃんと再会し、仕事を手伝うことになり、鏡の森の城へ絵画を取りに自転車をこぐ。途中、病院に向かう青ころり罹患者に会い、月のたまごという薬の話を聞いてまゆみがいると知り、病院へ急ぐ。到着するも、まゆみは城へ行ったきり帰ってこず3日ほど経ったことを知り、付近で健康そうな者もいたので志願者を募り、20名ほどを連れて城へ向かう。
まゆみは指輪から三郎の姿を見ることができるためダマーニナに監禁されていたが、まゆみ自身も決心し、脱走するチャンスもあったがせす、小部屋で過ごしていた。
ダガーは王妃を上手く言いくるめ、青ころりが蔓延している地域を燃やすのを許可される。
ナルマニマニの若かりし恋の思い出 -
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ネタバレダマーニナやダガーらのそれぞれの思惑などが語られ、実際にはどうゆう展開になってくるか。
三郎は子馬に導かれて沼に潜り、水色のたまごのようなものに近寄ると海の小人達が暮らしていた。
エビやカニを養殖して町を作ろうとしていた。
巧みな筆遣いで紙に絵を描き三郎に情報を伝える。月からタマゴラインで水色のもやの宇宙船に乗り沼に来たこと、人間は元々陸の小人であり海の小人と兄弟であること、人間によりたくさんの小人が犠牲になっていること、月のたまごがあれば双方が仲良く暮らしていけること。
しばらくまゆみと過ごしていた目が見えなかった白い子馬は、たまたま居合わせたマート=ブランカ大尉に手術ですぐ治ると言われ、子馬は凄い名馬になりそうだと期待して手術するが、療養中に姿をくらます。そして三郎が発見し、元気そうでなにより。
アラエッサとストンストンはナレンナーの元を去る、アラエッサは店のオーナーのフィアンセを侮辱したと勘違いされて解雇、アラエッサの生まれ育った水車小屋に行くと既にその村民らは引っ越しておりワーガスが隠れ家にしていた、修道女オルガの時計塔ぶらさがり事件、カメレオン元総理のぎっくり腰、白い馬はまゆみから三郎の元へ -
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ネタバレ冒頭から、
「夏休みの宿題の代わりに夏休みの歌を完成させなさい。( )の中に1番嫌いな曜日と嫌いな理由を書きなさい。」
と先生がプリントを配り、みんな様々な理由を考えて提出していくのだが、私からしたら断然"体育"である。
しかし歌の後半では、
〜平気になろう( )なんか
やっつけちゃおう( )なんか〜
とあり、いかにも嫌いなものの克服が課題のようで、運動が苦手な人間が夏休み中にそれを克服するなんでよっぽどのことだぞと、不満しかない。
生まれつき心肺機能が弱くて、未だに一定時間走ると息切れが酷いのに。
小学生の頃にこの本を読んでいたら、ここで読むのをやめていたかもしれない笑
でも、杉山先生の〜いや、まったく、クレヨン王国だ。〜ここんとこは、クレヨン王国になっとる。等、素晴らしい景色や美しい色を見つけた時の口癖は素敵だなと思った。
"クレヨン王国の十二ヶ月"を読んだ後は、まさにそんな気分だった。
金魚を飼う星に住む熊の話はロマンチックだった。
〜夏休みの歌〜
1/7だけ幸せに
わたしがいちばん いやーな日
それは( )曜日
なぜって なぜって それは ね
( )があるからなのよ
もしも( )がなかったら
幸せな日が一日ふえる
日月火水木金土
1/7の幸せがわたしのハートにやってくる
だから 夏休み
平気になろう( )なんか
やっつけちゃおう( )なんか
幸せづくりだ 七分の一 -
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ネタバレ子供の頃に読んで、難しいことはよくわからないなりにラストシーンの切なさやアオザメオニの怖さだけ記憶に残ってた。
大人になって改めて読むと、かなりしっかりと環境問題をテーマにしてることに驚いた。
書かれた当時は80年代、まだ公害問題も過去の話ではなかった時代だもんね。作中で書かれてるような再開発推進派と反対派の対立も、当時なら子供にとってもニュースで聞いたりしてまぁまぁ身近なものだったんだと思う。
たぶん発売された時代の子供の感覚で読んでたら「こんな環境破壊なんてひどい!」って感想を抱いたんだと思うけど、令和の大人の立場で読むと「人間の生活水準維持と自然の保持、両立させられる道があれば本当に素敵なのにね……」って思っちゃう。
変な押しつけがましさがないから、読むタイミングによって受け取り方が変わるんだなぁ。
記憶に残ってたラストシーンは、思ってたよりだいぶあっさりだった……
もっと悲しい感じだった気がするけど何か他の話と混ざったかな?